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安芸津フェリー~大崎上島へ向かう短距離航路

2012-01-31 | 船舶[日本国内]

今月MAKIKYUが新幹線で広島へ出向き、終焉近い呉市営バスに乗車した後は、四国方面へ足を運んだものでした。

呉からは以前よりも航路数が減少しているものの、現在でも広島~呉~松山間の高速船やフェリーが運航しており、以前MAKIKYUはこの航路を利用して呉から松山(観光港)へ向かった事もあります。

しかしながら今月の旅行では、今まで足を運んだ事がないエリアへ足を運び、未乗車のローカル交通機関にも…という事で、以前JR呉線の観光列車「瀬戸内マリンビュー」号に乗車した際に姿を眺め、気になっていた瀬戸内海に浮かぶ島の幾つかをを経て今治へ向かったものでした。

呉からはまずJR呉線(広乗り換え)で安芸津(Akitsu)まで乗車し、そこから大崎上島へ向かうフェリーに乗船したものでしたが、このフェリーが山陽商船系の安芸津フェリーです。

 
安芸津フェリーは安芸津港から大崎上島の大西(Onishi)港間を、片道約35分・370円で結んでおり、安芸津港の窓口で乗船券を買い求めると、色つきの紙に印刷しただけの簡素な乗船券に、日付入りの領収印を押した乗船券が出てきました。


ちなみに今回安芸津フェリーを利用したのは、丁度列車やバスとの接続が良かった事に加え、安芸津港はJR駅から徒歩でも5分程度と至近な事(駅構内にも大崎行きフェリー乗り場案内と運航時刻が掲げられていますので、初めての訪問でもまず迷う事はないと思います)も、このルートを選んだ要因となっており、呉線沿線(呉方面)~大崎上島間を専ら公共交通機関利用で移動する場合、最も至便なルートかと思います。
(広島市内~大崎上島間を移動する場合は、竹原港が駅とは離れているものの、広島~竹原間高速バス「かぐや姫」号も発着していますので、竹原港発着航路の方が便利かもしれません)


この安芸津フェリーでは通常2隻の船が運航していますが、MAKIKYUが乗船したのは「第12やえしま」という船で、やって来たこの船に乗船すると、船の1階部分は車載スペースで、空洞の様になっているのが特徴的です。


下船時には乗船時と反対側から下船する事で、車利用の場合でもバックせずにそのまま進行方向へ向かうだけで済む構造になっているのは、短距離航路のフェリーならではです。

客室は基本的に階段を上がった2階部分になるのですが、階段の昇降が不自由な旅客向けに1階部分にも小さな客室が設けられており、MAKIKYUは2階客室を利用したものでした。


客室は比較的乗船時間や距離が短い事もあって座席主体になっているものの、僅かにカーペット敷きの区画も設けられており、ゆっくりと港を離れての出航や到着時の接岸と共に、ゆったりとした空間が広がるのは船の良い所です。

MAKIKYUの船利用頻度は鉄道や路線バス程ではなく、大荒れの外海航海などは好きではない(それでも空を飛ぶよりはずっと良いですが…)ですが、内海を航行する短距離航路や夕発朝着の貨客船、福岡~釜山間の高速船など、時折乗船機会があり、たまに船に乗るのも良いものと感じます。

 
そして安芸津を出航し、瀬戸内海に浮かぶ島々を眺めながら30分程すると、到着地となる大西港で、大崎上島には初上陸となりましたが、港のバス乗り場でバスを待っていると、見知らぬ人から「何処へ行くの?」と声がかかる辺りは、本土や橋などで繋がる島ではなく、本当の離島ならではと感じさせられます。

本土から何時間もかかる離島はともかく、船で比較的容易に足を運べる離島でも、MAKIKYUは足を運んだ事がない島ばかりですので、機会があれば大崎上島に限らず、色々足を運んでみたいと感じたものでした。

この大崎上島では滞在時間が1時間ほどしかなく、その間に島内を路線バスで移動して更に他の島へと移動したのですが、島内を走る路線バスに関しても、近日中に別記事で取り上げたいと思います。



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