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惜別・交通科学博物館(2)

2014-04-06 | 博物館・保存施設等

先日も「MAKIKYUのページ」で取り上げた大阪・弁天町の「交通科学博物館」、遂に今日で永年の歴史に幕を下ろしましたが、西日本の鉄道系博物館としては代表格的存在であっただけに、手狭な空間の割には過去に活躍した様々な車両が展示され、同館最大の目玉になっていました。


展示車両の大半は屋外展示ながらも、屋根付きで展示車両の保全も考慮した格好となっている反面、展示位置によっては撮影などが著しく困難という難点がありましたが、この点は今後京都に移転・リニューアルオープンする際には、改善される事を願いたいものです。


展示車両に関しては、既にネット上だけでも様々な所で取り上げられていますので、簡単に取り上げるだけに留めますが、写真のキハ81形はその中でも代表的存在と感じています。

個人的には決して見栄えが良いと感じる車両ではないものの、非常に特徴的でインパクトが強く、気動車の発展を物語る車両という点でも価値ある車両ですので、京都での再会にも期待したいものです。

 
一部の展示車両では閉館に際して特別ヘッドマークを掲出しており、この展示車両を見ても「いよいよ閉館」という事を改めて実感させられましたが、屋外展示車両の大半は外部からの見学のみで、車内見学などは基本的に不可となっているのは、少々惜しい気もしますが、展示車両の保全も考えると致し方ないのかもしれません。


またこの保存車両群の中には、かつてブルートレインとして大活躍した20系寝台車の食堂車も含まれており、この車両は交通科学博物館でも実際に併食空間として営業、当然ながら車内への立入も可能な状況となっています。


JR系業者を動員した鉄道博物館レストランの様な大々的な食事こそ叶わないものの、博物館の規模などを考えるとこれは…というリニア・鉄道館などに比べれば、空間的制約なども考慮すればそこそこ健闘している部類と感じたものでした。


MAKIKYUの訪問時には、車内で関西各地の有名駅弁などを発売しており、閉館を記念した限定の弁当なども発売していましたが、最初見学した後昼前にもう一度…と思ったら、平日でも結構な数の見学者が押し寄せている状況だった事もあってか、再訪した際に弁当は「全て」売り切れとなっており、大繁盛しているのは良い事だと思いますが、多客をみこしてもう少し多めに発売個数を確保していれば…とも感じたものでした。

大阪環状線の駅前だけに、敷地外での食事自体は何もなくて困るという事がないのは救い(この点でも名古屋のリニア・鉄道館は周囲の飲食物調達はコンビニ程度しか期待できず、食料は事前調達した方が良い状況です)とはいえ、交通科学博物館では再入館制度もなく、一度退館してしまうと…という状況も考えると、この点ももう少し配慮があれば…と感じたもので、京都に移転・リニューアルオープンした際には、館内での食事に関しても最低限交通科学博物館以上のモノが用意されることに期待したいと感じたものでした。

交通科学博物館に関しては、屋内の展示に関しても追って近日中に別記事で取り上げたいと思います。