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禮山→大田間で乗車した市外バス・錦南高速のAEROSPACE

2014-04-26 | バス[大韓民国]

MAKIKYUが昨年末に韓国・禮山へ足を運んだ際には、その後市外バスを利用して大田(Daejeon)まで移動したものでした。
(一月程前に前に公開した記事で使用した大田の市内バス写真は、この市外バスを下車した後に、ターミナル脇に停車していた車両です)

MAKIKYUが韓国を訪問した際に利用するバスは、日本の一般路線バスに相当する市内バス利用が圧倒的で、市内バス乗車は訪問各都市を合わせると、延べ乗車回数は3桁に達していますが、バス大国の韓国は市内バスだけでなく、都市間バスも相当数の路線が存在し、その運行便数も日本とは比べ物にならない程多いものです。

都市間バスは大きく分けて高速バスと市外バスに分かれ、前者は高速道路走行区間が大半を占め、基本的に座席指定制で2都市間を直行する路線が殆どです。

これに対し市外バスは、座席は自由席の座席定員制となっている路線が大半で、幾つもの都市を結ぶ路線が多く、高速道路運行が主体とは限らないため、地方都市間の移動などでもよく用いられますが、座席定員制ながらも車内精算ではなく、乗車前に乗車券を購入するスタイルとなっているのは、整理券方式(運賃後払い)の路線が大半を占める日本の近距離都市間バスとの大きな違いと言えます。

MAKIKYUが韓国で都市間バスを利用するのは時折、平均すると1回の訪韓で1~2回程度、中には利用しない時も…という状況ですが、鉄道のない街へアクセスする際には重宝するほか、バス大国だけあって鉄道の通っている街でも大抵バスターミナルが存在します。

その気になれば韓国内は離島などを除くほぼ全土が、鉄道を利用しなくても、都市間バスだけで移動可能な程路線が充実しているのですが、MAKIKYUが韓国で都市間バスを利用するとなると、利用頻度は市外バスの方が圧倒的に多く、昨年末の旅行でも禮山→大田(西部ターミナル)間で1度乗車機会がありました。


禮山のバスターミナルは、韓国の地方都市にある典型的なバスターミナルと言った雰囲気で、余り外国人が利用する機会は…という所ですが、市外バスの乗車券自動販売機もあり、こちらは韓国語会話が得意でなくても、ハングルが読めれば容易に使えますので、MAKIKYUの様な外国人には便利と感じます。


この自動券売機で発券された乗車券は、回収用と顧客用に分かれているのですが、左側が回収用となっており、この乗車券では回収用の方が大サイズとなっているのは特徴的です。


禮山は忠南(Chungnam)高速の拠点という事もあり、自動券売機に表示されている大田行各便の中でも、せっかくの機会なので運行会社で忠南高速と表示された便を選んで…と思ったのですが、やって来たバスは忠南高速ではなく大田を拠点としている錦南(Keumnam)高速の車両でした。
(こちらは未乗事業者でしたので、これも悪くないのですが…)

 
充当車両は現代AERO SPACE、現代が製造した一世代前の観光・高速用車両ですが、日本の三菱エアロバスに良く似たデザインが特徴です。


三菱のバスに似ているのは外観だけに留まらず、運転席パネルも三菱のバスと酷似していますが、フィンガーコントロール式のシフトレバーは、日本の各メーカーに比べると大きく、マイクロバスのシフトレバーに近い雰囲気なのが大きな特徴と言えます。
(同車種ではフィンガーコントロールだけでなく、勿論ロッド式も存在しています)

ちなみにこの路線では忠南高速と錦南高速以外にも、禮山~大田間の途中経由地にもなっている公州(Gongju)を拠点に市外バスを運行している三興(Samheung)高速をはじめ、錦南高速と同色の漢陽(Hanyang)高速による運行便も存在するなど、さほど運行距離も長くない毎時2~3本程度の路線にしては、結構様々な事業者のバスが入り乱れています。


MAKIKYUが乗車した便より1つ前の便は、三興高速が運行しており、こちらは起亜製の車両が充当されていましたが、座席定員制ながらも乗車券は便指定となっており、幾つかのバスの中から乗りたい車両を選んで…という事が出来ないのは少々痛手と感じたものでした。
(乗務員氏に相談すれば、所定より前の便などでも乗車できるかもしれませんが…)

またMAKIKYUが禮山→大田間を乗車した際には、途中公州市内の維鳩(Yugu)邑と公州市外バスターミナルで若干の停車時間があり、その後世宗(Sejeon)市と大田市内の儒城(Yuseon)にも停車しているのですが、維鳩のターミナルには1台の市内バス(大宇製の古参車)が停車している姿も見かけたものでした。


維鳩という地名自体、MAKIKYUは禮山→大田間の市外バスに乗車して初めて知った程で、今後ここを通る機会自体が存在するのだろうか…とも感じたものでした。

維鳩を走る市内バスが日本で取り上げられる事はかなり少ないと思いますし、「MAKIKYUのページ」でもこのバスだけを取り上げた記事を作成する予定もありませんので、これも序に取り上げておきます。
(もし「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中で、この市内バスに乗車した事がある方が居られましたら、是非その際の感想などをコメント頂けると幸いです)