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三宅村営バス(1)~主力のトップドア中型車

2012-07-09 | バス[首都圏]

先月MAKIKYUが三宅島へ足を運んだ際には、島内の移動では唯一の公共交通機関にもなっている三宅村営バスを利用したものでした。

三宅村営バスは過疎地の公営交通だけあって、路線バスの運行本数も島内を1周する循環路線が左・右廻り共に各5本と+α(早朝に入港する定期船に接続する便で、当日の入港地によって時刻等が変動します)のみとなっていますが、それでも過疎地自治体バスの特例とも言える白ナンバー(自家用登録)ではなく、緑ナンバー(営業用登録)の車両による運行となっています。

現在の島の中心部にある雄山の活動は活発で、火山ガスの放出が続く土地柄も影響してか、車両の劣化・入れ替えが激しい様で、バスは貸切運行や緊急時の避難目的にも用いられるため、事業規模の割には車両台数を多く抱えているのも大きな特徴です。

 
その中でもMAKIKYUが三宅島を訪問した際には、フリー乗車券(2日間有効で1000円・車内で購入可能です)を利用し、村営バスを何度か利用したのですが、MAKIKYUが三宅島に滞在した2日間の間に、路線バスとして走っていたのは、2台の三菱製中型車で、この2台ばかりに何度も当たる状況でした。


2台は装いこそ異なるものの、登録番号も連続しており、トップドアで座席がズラリと並ぶ自家用仕様、都内では島嶼部などを除くと殆どの地域で登録不可能な平成7年(1995年)式ですので、何処かの自家用バスを中古で導入したのでは…という雰囲気ですが、三宅島におけるバス利用ニーズには結構適した車両の様で、稼働率は結構高い様です。


島内の路線バス自体が限られている事もあり、車両に行き先や経路を示さず、口頭での案内としている事や、車内放送類の設備を設けていない事(信用方式運賃前払い(多区間)で、乗車時に行先を申告する方式ですので、乗り過ごしの心配はまずありません)、運賃箱も両替機能などのない簡素なものとなっている点などは、如何にも過疎地の離島を走るバスならではと感じます。
(三宅村が所属する都道府県が運営する路線バスで、同じ運行形態を取ったとすれば、誤乗の続出などで大変な事になるかと思います)


また三宅島にも多数が生息し、国の天然記念物にもなっている「アカコッコ」のイラストが、車外に貼られているのも大きな特徴となっています。
(このアカコッコは雄の成鳥の様で、MAKIKYUも三宅島内で実際にアカコッコの姿を見ていますが、腹の赤い部分は個体差もあるものの、やや強調し過ぎの感があります)

三宅村営バスでは、他にも幾種もの車両が活躍しており、近日中に別記事で追って取り上げたいと思います。