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JR東海 119系電車(復活旧塗装)~退役を控え往年の装いが復活

2009-08-30 | 鉄道[東海]

 

昨日MAKIKYUは浜松市内にあり、11月に閉園となる「佐久間レールパーク」へ出向いていたのですが、その際には国鉄時代~JR化直後に見られたブルーに白帯の装いの119系電車にも乗車する機会がありました。

119系は先日「MAKIKYUのページ」で取り上げた105系電車とほぼ同時期の国鉄末期に登場し、スペック的にも同系とほぼ同等の電車で、デザインも105系新製車と類似しているのが特徴です。

ただ105系とは異なり、セミクロスシート・トイレ付き(改造で後に登場した1両編成はトイレなしです)とした事(これにより窓割にも変化が生じています)や、耐寒対策を強化しているなどの特徴があり、実質的に105系の飯田線特化版と言っても過言ではない車両です。

その特性故にJRグループの中で在籍しているのはJR東海のみで、一時期一部の編成が静岡地区で用いられた事を除くと、運用の関係で一部列車がJR東日本(辰野~岡谷~茅野間)に乗り入れるとはいえ、運用はほぼ飯田線に限られています。

飯田線では過半数の列車に充当される事から、飯田線の顔とも言える車両ですが、登場から30年近くなり、今後JR東海が国鉄から継承した車両は一部を除いて取り替える方針を示している事から、退役はそう遠くない状況になっています。

その様な状況で、退役前に往年の姿を…という事もあって、最近一編成が国鉄時代の装いに戻され、久々にブルーの119系が復活したのですが、MAKIKYUは国鉄時代~JR化直後の姿は実際に目にした記憶がないだけに、この装いは非常に新鮮に映ったものです。

国鉄時代と異なり、昨日登場した姿は下回りがグレーに塗られたJR東海仕様という事(他にも冷房化改造され、屋根上に分散型の冷房装置が2台搭載されている事なども、国鉄時代とは異なっています)も影響しているのかもしれませんが、意外と明るい印象に感じると共に、やはりMAKIKYUが今月乗車する機会があり、「MAKIKYUのページ」記事でも取り上げた和歌山地区の105系更新車と比較的良く似た印象を受けたものでした。

閉園を控えた佐久間レールパークのある中部天竜駅で展示され、やはりJR東海では退役もそう遠くない状況になっている117系の復活旧塗装車(こちらはJR西日本で今でも姿が見られますので、単体ではさほど有り難味がないのですが…)との並びが事前に告知されていた事もあって、相当な賑わいぶりでした。

ブルーの119系は中部天竜駅で展示の後、始発の豊橋行き普通列車として運転された列車に充当され、MAKIKYUも帰路にこの列車に乗車したのですが、道中でもカメラを構えた撮影者の姿も多数見受けられ、沿線に賑わいぶりも相当なものと感じたものでした。

この119系復活旧塗装車は、窓割などに変化が生じているワンマン運転対応改造車ではない車両が選定されているのも評価すべき点と言え、退役の日まで是非この装いのままで…とも感じたものです。

また昨日見たブルー塗装2両編成の整った装いはなかなかと感じた反面、機会があれば塗装移行期を連想させる現行塗装車と混結した姿も見てみたいと感じたものです。

とはいえ飯田線は距離が長い上に、路線の性質上2両程度の短編成で運転される列車が多いだけに、2色混成の姿を見る事はかなり至難の業で、飯田線を利用する機会が非常に少ないMAKIKYUは、果たして退役までに119系2色混成編成の姿を見る機会はあるのだろうか?とも感じたものでした。

写真は中部天竜駅に停車中の119系復活旧塗装車と、同駅ホームで117系と並んだシーンです。