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秩父鉄道・1000形リバイバル塗装の数々~一日で並びだけでなくそれぞれの姿も…

2008-06-03 | 交通関連イベント等

   

先月17日に秩父鉄道では広瀬川原車両基地(一日限りで臨時列車による旅客営業も実施)で「2008わくわく鉄道フェスタ」が開催され、昨年から今年にかけて一本ずつが旧国鉄時代の塗装に改められたリバイバル塗装1000形(旧国鉄101系)による臨時列車が運転され、会場内でオレンジ・スカイブルー・カナリアの3色が並んだシーンや、更にその脇を通った関西線色(鶯色に黄色の警戒帯)と並んだ4色並びシーンも見られました。

「MAKIKYUのページ」でもこれらのシーンを取り上げており、このイベントに参加された方の中にはこれらのシーンを目撃された方も居られるかと思いますが、先月このイベントへ足を運んだ際には、リバイバル塗装編成の並びだけでなく、幸運にも一日で各色1編成・計4編成が存在するリバイバル編成全てに遭遇する事が出来ましたので、今日はこれらの各編成に関して取り上げたいと思います。

まずMAKIKYUが熊谷駅に到着した際に目撃したリバイバル編成は、熊谷から2本が運転された臨時広瀬川原行1本目(熊谷9時40分発・広瀬川原まではノンストップ)に充当されたカナリア色編成、MAKIKYUはこの列車の発車時刻の少し前に熊谷に到着したのですが、この列車は撮影するだけで見送り、2本目の臨時列車に乗車する事にしました。

写真は熊谷駅の改札階から南口へ続く陸橋上から撮影したものですが、上から見上げると秩父鉄道移籍後に両先頭車だけ改造で取り付けられた冷房装置や、三峰口方先頭に追設されたパンタグラフ、未だ非冷房のままで残る中間車の様子などが良く分かります。

そして熊谷駅にはリバイバル塗装編成による1本目の臨時列車発車前から、今年に入って関西線色に塗り替えられたリバイバル塗装編成が停車しており、2本目の臨時列車待ちの間にホームから撮影したもので、2本目の臨時列車はこの編成?という感じもしましたが、この編成はわくわく鉄道フェスタの看板こそ掲げているものの、イベント会場への臨時列車やイベント会場での公開には充当されず、その後一般の定期列車に充当されていました。

熊谷駅発2本目の臨時列車(熊谷10時25分発)は羽生発普通列車(熊谷着10時24分)と接続と案内されていましたので、発車時刻より前に入線してくるものとも思っていたのですが、MAKIKYUも乗車した2本目の臨時列車は、羽生発熊谷行普通列車にスカイブルー塗装の編成が充当され、熊谷からそのまま広瀬川原まで延長運転されて会場内での公開に供され、写真は会場(広瀬川原駅)内で臨時列車を降りた後に撮影したものです。

こうなると後はオレンジ色の編成が来ればリバイバル塗装4編成が全て捕獲できる事になり、オレンジ色の編成は熊谷発臨時列車2本が広瀬川原駅(イベント会場)に到着した後に寄居から運転された臨時列車(途中武川停車)に充当され、これで日頃は運用が特定されておらず、全編成の捕獲は難しいリバイバル塗装4編成全てが、あっさりと捕獲できたものでした。

オレンジ色の編成は3本のリバイバル塗装編成が並んだ会場内でも、最も本線寄りに停車した事もあって、会場内で編成全体も写しやすく、その上この編成だけはわくわく鉄道フェスタ看板の代わりに、かつての101系中央特快の雰囲気を演出しながらも、秩父鉄道ならではのオリジナリティを感じさせられる「秩父路特別快速」(通常この様な列車は運転されません)というヘッドマークが掲出されたのも大きな特徴で、MAKIKYUも最初このヘッドマークを付けた姿で寄居発臨時列車が広瀬川原駅(イベント会場)に入線した際は、随分驚かされたものです。

会場内で公開に供された1000形リバイバル塗装各編成は、最初にオレンジ色の編成が1本目の広瀬川原発羽生行臨時列車(広瀬川原14時9分発)に充当され、MAKIKYUもこの列車に乗車してイベント会場を離れたのですが、この列車は途中熊谷・行田市のみに停車する快速(?)運転ながら「秩父路特別快速」のヘッドマーク掲出はなく、種別幕も臨時を掲出した状態での運行でした。

また羽生行2本目の臨時列車(広瀬川原14時34分発)はスカイブルー編成、影森行臨時列車(広瀬川原14時54分発・この列車のみ各駅停車)はカナリア編成が充当された模様で、熊谷・羽生方/寄居・秩父方それぞれで、往復で異なる塗装のリバイバル塗装編成に乗車できる様になっていました。

あと今回のイベントでは臨時列車や会場内での公開に供されなかった関西線色編成が、10時頃に過半数のイベント参加者が会場へのアクセスで用いたと思われる熊谷駅に停車していた事も、その後関西線色編成が一般の定期列車に運用された際に、イベント会場付近で敢えて徐行していた事、この編成を含めたリバイバル塗装各編成に特製ヘッドマークを掲出していた事などを考えると、4編成をうまく捕獲できたのは偶然というよりも、多数が集まるイベントに向けて敢えて車両運用をやり繰りしたと考えた方が良さそうな状況でした。

今後も現在は現役車両は秩父鉄道のみしか存在しておらず、希少な存在(秩父鉄道では最もありふれた存在ですが…)とも言える旧国鉄101系を活用したイベントなどが開催される事にも期待したいものです。