MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
初めてアクセスされた方はまず「このページについて」をご覧下さい。

阪神1000系電車~ようやく営業運行を開始した模様で…

2007-10-08 | 鉄道[近畿・スルッとKANSAI加盟社局]

関西の大阪(梅田)~神戸(三宮・元町)間をはじめ、2路線の支線を持つ大手私鉄・阪神電気鉄道は近年阪急グループ入り(阪急阪神HDとして再出発)した事でも話題になりましたが、今後現在支線に甘んじている西大阪線をミナミの中心・なんばまで延伸し、近鉄と直通運転する予定となっています。

その近鉄直通運転に使用される予定の車両が1000系と呼ばれる新型車両で、MAKIKYUも以前何度か姿を見かけ、いつから営業運転に入るのかと気になっていたのですが、つい最近ようやく営業運行を開始した模様で、6両編成は本線で活躍し、2両編成は2編成併結の4両で西大阪線普通として走っている様です。

MAKIKYUは関西の人間ではありませんし、現時点では関西へ出向く予定はありませんので、残念ながら暫く乗車の機会はなさそうですが、MAKIKYUがこの車両の姿を初めて見たのは昨年末の事で、写真もその時に尼崎で撮影したものですが、その後今年春に阪神電車を利用した際にも尼崎の車庫に停車しており、編成が一部切り離された状態でしたので、一体何時から運行開始するのかという感がありました。

その後本線上で白昼に試運転を行っている姿が目撃され、幾つかのリンク先サイト様でもその事が取り上げられていましたので、もうそろそろ営業運行を開始しても…と感じていましたが、ようやく営業運行開始とは随分と時間を要したものです。

車両が搬入されてから一体どれ位の日数が経過したのかも気になる所ですが、営業開始までかなりの時間を要しているだけに、相当入念な試運転も行われているかと思いますし、首都圏の某車両の如く鳴り物入りで登場しながら、不具合が生じてあっという間に運行中止となったり、やはり不具合が生じて暫くの間運用区間が制限される様な状況にならない事を願うばかりです。

またこの車両は阪神で初めて、また近年新型車両の導入ペースが鈍化している関西においてはまだ少ないフルカラーLEDを行先表示に採用した車両であると共に、ビードなしのステンレス車体や、グローブを省略し、代わりに配列や取り付け部分のデザインを工夫した客室内の蛍光灯などは随分シンプルな印象を感じさせられ、阪神電車の中では異色の存在ですが、黒を中心にまとめた前面や、扉部分にオレンジを配した配色などは特徴的で、同じグループに属しながらも車両のイメージを統一している阪急電車とは対照的ですが、没個性的な車両も多い今日において、それなりの個性が感じられる点は評価に値する気がします。

今後も近鉄乗り入れが近づくにつれて順次増備が見込まれ、老朽車の取替えも兼ねてそれなりの数が出揃う様ですので、この車両もゆくゆくは珍しい存在ではなくなるかと思いますが、機会があればMAKIKYUも乗車してみたいと思いますし、末永い活躍に期待したいものです。