みみずく医者の備忘録

名古屋市名東区の内科開業医です。日々の出来事や診察室でのエピソードなどを織り交ぜて綴ります。個人的なメモ代わりです。

小泉氏の「原発ゼロ」論・「天声人語」2013.10.3

2013-10-03 21:26:03 | その他
小泉氏の「原発ゼロ」論

一線を退いても、有名政治家の発言はなにかと思惑がらみで受け取られがちだ。
首相経験者ともなれば、いろいろ詮索(せんさく)されるのは仕方がない。
しかし、今回はまず、その中身にきちんと耳を傾けてみたい
▼小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」発言である。
1日の名古屋での講演でも訴えた。
将来のゼロはいいが今はだめだという議論に対し、「早く方針を出した方が企業も国民もゼロに向かって
準備もできる、努力もできる、研究もできる」と
▼首相時代はきれいで安いエネルギーだと信じていたが、東日本大震災で疑問を抱いたという。
確かに直後の11年5月には、原発の安全性を信じたのは「過ち」だったと語っている。
確信を深めたのは、この8月のフィンランド視察だったようだ
▼「オンカロ」という施設を見た。原発ゴミの高レベル放射性廃棄物を地下に埋めて最終処分する場だ。
「トイレなきマンション」にトイレができるか、世界初の試みである。
しかし、ここに埋めても放射能がほぼ消えるまで10万年かかる
▼施設がそれだけの長期間もつのか。そもそも数万年後に人類はどうなっているのか。
今と同じ言葉や文字を使っている保証はなにもない。
彼らに危険物だということをどう伝えるのか。
ほとんどSFの世界の話である。
小泉氏は考え込んだだろう
▼講演では経済界の原発推進論に反論した。
「ゼロは無責任というが、処分場のあてもないのに進める方がよほど無責任だ」。
筋が通っている。正気に返るべきなのだ。

出典 朝日新聞・朝刊 2013.10.3
版権 朝日新聞社


<私的コメント>
こういった全うなことを言うと政治の世界では「変わり者」と言われる。
郵政民営化が正しかったかどうかは分からないが,ワンフレーズの言葉は相変わらず説得力がある。
(「脱原発」)ではなく「原発ゼロ」という強力なキャッチフレーズによる一点突破手技は、共感を
呼ぶのではないだろうか。




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人物・本多正

2013-10-03 00:12:02 | インポート
本多正信
http://ja.wikipedia.org/wiki/本多正信

謀略の天才、本多正信 諸国放浪で身につけた分析力
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130524/dms1305240710013-n1.htm

本多氏
http://ja.wikipedia.org/wiki/本多氏

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