アキレス腱断裂、30~40代で多発 日常生活でも発生
中年で注意したいのは重傷度が高いアキレス腱の断裂。
中にはあまり痛みを感じないため断裂したことに気付かず、治療の開始が遅れたりすることもある。
腱は筋肉と骨をくっつけている組織で、主成分はコラーゲンの線維。
アキレス腱は、ふくらはぎの腓腹(ひふく)筋とヒラメ筋を、かかとの骨の踵(しょう)骨に付着させている。
人体の腱ではもっとも強く大きい。
30~40代で多発
■アキレス腱が切れたときは後ろから蹴られたり、棒でたたかれたりしたような衝撃を感じる。
バチッといった音がすることもある。
■一般にバドミントン、バレーボール、テニスなどで発生が多いといわれる。ダッシュやジャンプ、急に止まる、強く踏ん張るなど瞬間的に強い力がかかる動作は足に負担をかける。
ボウリングでボールを投げた際や、ゴルフで切る例もある。
ゴルフではボールを上り坂になっているラフに打ち込み、そこを駆け上る時などが危ない。
■まっすぐ立った状態に対し、つま先を上げる方向に足首の関節を曲げることを「背屈」と呼び、この動作をすると、アキレス腱は緊張し、断裂の恐れが増す。
スポーツ以外では階段の踏み外しや転倒の際も要注意。
■治療法は2つに大別できる。
手術療法と手術をしない保存療法だが「ケース・バイ・ケースで一長一短。
手術時の入院は通常1週間以内。
転倒で再発も
■ギプスや装具を外すようになる時期は転倒などで再び断裂してしまう危険が最も高いので、特に注意が必要。
■断裂の簡易な診断法としてはトンプソンテストがある。まず、うつぶせになり膝を直角に曲げて膝から下を垂直に立てる。
この状態でふくらはぎを握ってもらうと、正常ならつま先が上がり底屈する。断裂していると底屈が起きない。
また、断裂するとつま先立ちができなくなる。
腱が切れた部分はへこむ。
■予防にはスポーツをする前の10分間のストレッチ体操を心がける。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO46638200Y2A920C1EL1P01/
出典 日経新聞・夕刊 2012.9.28
版権 日経新聞社
中年で注意したいのは重傷度が高いアキレス腱の断裂。
中にはあまり痛みを感じないため断裂したことに気付かず、治療の開始が遅れたりすることもある。
腱は筋肉と骨をくっつけている組織で、主成分はコラーゲンの線維。
アキレス腱は、ふくらはぎの腓腹(ひふく)筋とヒラメ筋を、かかとの骨の踵(しょう)骨に付着させている。
人体の腱ではもっとも強く大きい。
30~40代で多発
■アキレス腱が切れたときは後ろから蹴られたり、棒でたたかれたりしたような衝撃を感じる。
バチッといった音がすることもある。
■一般にバドミントン、バレーボール、テニスなどで発生が多いといわれる。ダッシュやジャンプ、急に止まる、強く踏ん張るなど瞬間的に強い力がかかる動作は足に負担をかける。
ボウリングでボールを投げた際や、ゴルフで切る例もある。
ゴルフではボールを上り坂になっているラフに打ち込み、そこを駆け上る時などが危ない。
■まっすぐ立った状態に対し、つま先を上げる方向に足首の関節を曲げることを「背屈」と呼び、この動作をすると、アキレス腱は緊張し、断裂の恐れが増す。
スポーツ以外では階段の踏み外しや転倒の際も要注意。
■治療法は2つに大別できる。
手術療法と手術をしない保存療法だが「ケース・バイ・ケースで一長一短。
手術時の入院は通常1週間以内。
転倒で再発も
■ギプスや装具を外すようになる時期は転倒などで再び断裂してしまう危険が最も高いので、特に注意が必要。
■断裂の簡易な診断法としてはトンプソンテストがある。まず、うつぶせになり膝を直角に曲げて膝から下を垂直に立てる。
この状態でふくらはぎを握ってもらうと、正常ならつま先が上がり底屈する。断裂していると底屈が起きない。
また、断裂するとつま先立ちができなくなる。
腱が切れた部分はへこむ。
■予防にはスポーツをする前の10分間のストレッチ体操を心がける。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO46638200Y2A920C1EL1P01/
出典 日経新聞・夕刊 2012.9.28
版権 日経新聞社