まほらま農園ブログ

まほらま農園で栽培してる作物の作業記録、畑と食卓を結ぶホットライン

梨の剪定

2012-02-12 12:18:52 | 
昨年夏に真直ぐ上に伸びた立ち枝誘引したり剪定する。
剪定は結果母枝の若返りを図るのはどの果実でも同じことです。
2mほど伸びた長枝、1mほどの中枝、0.5m以下の短枝があるが、
長枝と短枝は切り捨てます。残った中枝で梨の棚の枝の配置とスペースを見て、
誘引するか切り捨てるか決めます。
この時古くなった結果母枝を剪定して新しい枝のスペースを確保します。

3本の立ち枝を誘引したところ
誘引前誘引後




昨年果実を付けた結果母枝の処理は、沢山の花芽が付いており、
このままにしておくと、開花後の摘果が大変な作業になります。
20cm間隔に実が付く位に、小枝や花芽を落とす剪定をします。

剪定前


誘引した中枝は花芽は少なく葉芽がほとんどで、
今年は実を付けるというより、来年の実を付ける枝になります。
昨年誘引しておいて横や斜め上に出た枝には花芽が沢山付いているので
より充実した芽を20cm間隔になるように、樹全体を剪定します。

剪定後


キウイの剪定

2012-02-04 19:04:36 | キウイ
キウイは蔓性で枝が長く伸びるので棚を乱すので、毎年大きくて良質の果実を採るには剪定は必須の作業です。
剪定が遅れて2月中旬以降になると、春に剪定した切り口から樹液が出て止まらなくなり、
樹勢を弱らせるので、1月末には終わらせます。
昨年に伸びた枝には
①発育枝 ・・主幹や主枝から発生し、幼木のようによく伸び3~4mに達した枝、花芽がなく果実を付けない枝になる。
②徒長枝 ・・発育枝以上に旺盛に伸びた太い枝、芽が出るのが遅く花芽を持たない。
③衰弱枝 ・・短く細い弱弱しい枝、花芽は持っているかも知れないが、よい実は期待できない。
④結果枝 ・・長さにより、、徒長性結果枝(2~3m)、長果枝(1~2m)、中果枝(0.5~1m)、
        短果枝(0.1~0.5m)花芽を持っているので、今年の結果母枝になり、
        春に花芽を持った結果枝を出す。
棚が出来上がった成木の剪定は、結果枝(今年の結果母枝になる枝)をどれだけ残すかで、
発育枝、徒長枝、衰弱枝は切り捨てます。
良い結果母枝とは太くて(1cm以上)、芽数の多いもの。

昨年に十分に夏剪定をしなかったので、伸び放題、徒長枝では7mを超えるものまで、
棚の上に枝の山が出来上がっている剪定前の状態


剪定のポイント
選んだ結果母枝の数と配置が主なポイントで、結果母枝の間隔は30~40cmは必要で、
狭いと結果枝の発育が悪くなり、良い実が期待できなくなり、翌年の良い結果母枝もできない。

① 前年、実を付けていなかった枝は、8~10節の長梢剪定にする。節が大きく、
凹みが大きいのは、大きい葉が付いていたので、春に良い結果枝になる。  


② 昨年実が付いた節からは発芽しないので、その位置より先の5~6節を残して切断
この結果母枝は翌年の剪定時には、基から切って新しい結果母枝に更新します。
そして順次若返りを図ります。


③ 1平方メータに結果母枝が1本程度になるように配置します。
   それより多い場合は先から基へと見て、次の結実母枝の間を切り落とします。

④ 結実母枝をなくした枝(古い枝)は主枝の付け根から切り落とし、太い側枝を整理します。


12m×6mの棚に1本の樹で、ほぼ均等に結実母枝を剪定配置したところ


雄木の雄花の花粉を貰わないと良い実はつかないので、棚の隅に小さな簡易の棚を作り、
雄花を咲かせます。樹を大きくする必要がないので、昨年伸びた新しい枝を数本残し
後は主幹主枝の基から切落とします。