4月下旬になっても脇芽も何にも出てこない。ハウス内の全ての樹がこの状態である。
3月20日頃夏日になった日があったがその時ハウス内の換気をせず、完全に締め切っていたので40度Cを越える室温になり、動き出した芽が死滅してしまったのだ。
枝を折ってみると緑色でなく、かなり茶色くなっているので、枝も枯れてしまうのであろう。
樹液は枯れかかった枝からポタポタ落ちだし、一晩で100cc以上も出ている。冬に剪定した切り口からも出ている。
死んだ芽の付け根からも樹液が噴出している。喜んでいるのは蟻さんのみ。
9本あるブドウの樹の中でこの2芽のみがかろうじて生きているが、成長はほとんどしていない。
多分、ほとんどの枝は枯れてしまっているのであろう。
株元から新芽が出始めた。これが棚まで伸び、棚全体に広がってもとの状態に戻るのは何年先になるのやら。
ブドウの温度特性は休眠期で一番温度変化に強い時は、48℃で5時間の高温や、マイナス9℃で16時間の低温に遭遇しても害を受けない。
発芽期になると高温側は40℃で5時間、低温側はマイナス3℃で1時間が限界である。
開花期になると最も弱く、45℃で1時間、マイナス1℃で30分で害を受ける。
発芽後は20℃が適温なので、開花期以外は30℃を上限として温度管理していくことが重要である。