まほらま農園ブログ

まほらま農園で栽培してる作物の作業記録、畑と食卓を結ぶホットライン

キウイの剪定

2012-02-04 19:04:36 | キウイ
キウイは蔓性で枝が長く伸びるので棚を乱すので、毎年大きくて良質の果実を採るには剪定は必須の作業です。
剪定が遅れて2月中旬以降になると、春に剪定した切り口から樹液が出て止まらなくなり、
樹勢を弱らせるので、1月末には終わらせます。
昨年に伸びた枝には
①発育枝 ・・主幹や主枝から発生し、幼木のようによく伸び3~4mに達した枝、花芽がなく果実を付けない枝になる。
②徒長枝 ・・発育枝以上に旺盛に伸びた太い枝、芽が出るのが遅く花芽を持たない。
③衰弱枝 ・・短く細い弱弱しい枝、花芽は持っているかも知れないが、よい実は期待できない。
④結果枝 ・・長さにより、、徒長性結果枝(2~3m)、長果枝(1~2m)、中果枝(0.5~1m)、
        短果枝(0.1~0.5m)花芽を持っているので、今年の結果母枝になり、
        春に花芽を持った結果枝を出す。
棚が出来上がった成木の剪定は、結果枝(今年の結果母枝になる枝)をどれだけ残すかで、
発育枝、徒長枝、衰弱枝は切り捨てます。
良い結果母枝とは太くて(1cm以上)、芽数の多いもの。

昨年に十分に夏剪定をしなかったので、伸び放題、徒長枝では7mを超えるものまで、
棚の上に枝の山が出来上がっている剪定前の状態


剪定のポイント
選んだ結果母枝の数と配置が主なポイントで、結果母枝の間隔は30~40cmは必要で、
狭いと結果枝の発育が悪くなり、良い実が期待できなくなり、翌年の良い結果母枝もできない。

① 前年、実を付けていなかった枝は、8~10節の長梢剪定にする。節が大きく、
凹みが大きいのは、大きい葉が付いていたので、春に良い結果枝になる。  


② 昨年実が付いた節からは発芽しないので、その位置より先の5~6節を残して切断
この結果母枝は翌年の剪定時には、基から切って新しい結果母枝に更新します。
そして順次若返りを図ります。


③ 1平方メータに結果母枝が1本程度になるように配置します。
   それより多い場合は先から基へと見て、次の結実母枝の間を切り落とします。

④ 結実母枝をなくした枝(古い枝)は主枝の付け根から切り落とし、太い側枝を整理します。


12m×6mの棚に1本の樹で、ほぼ均等に結実母枝を剪定配置したところ


雄木の雄花の花粉を貰わないと良い実はつかないので、棚の隅に小さな簡易の棚を作り、
雄花を咲かせます。樹を大きくする必要がないので、昨年伸びた新しい枝を数本残し
後は主幹主枝の基から切落とします。