M・M日記~心理カウンセラーのつぶやき

アドレリアンの日常と、時どき心のお話
何があっても ちょっと一呼吸おいて違う見方をしてみたら…
人生楽しくなるかも♪

現場を体験!

2013-02-16 23:05:00 | 介護
介護実習に行ってきました。

10日ほど前に認知症対応の
グループホームに行き、
今回はデイサービスでした。

グループホームは居住施設ですので
認知症の高齢者が「住んで」います。
デイサービスは、
週に何回か送迎サービスで通い、
入浴サービスをうけたり、
リハビリを兼ねたレクリエーションをしたりして
一日を楽しく過ごす施設です。

グループホームでは
入居者に認知症があるため、
時々ビックリするようなことが起こります。

毎日違う身の上話をする、
食べたそばから「ごはん頂戴」、
目を離すとどこかへ出かけようとしてしまう…。

たまたま私が訪れた日は、
いきなり火災報知機が鳴り響いたので驚きました。

報知機を押してしまった入居者の女性が
自分のしたことを
分かっているような分かっていないような感じで
オロオロしてしまい、
スタッフはなだめながら
消防署に誤報と連絡、
それでもルールとして消防車が来るらしく、
サイレンを鳴り響かせてやってきました。

そのため入居者はみな不穏となり、
ある男性が別の男性の部屋に入ってしまい
それを見た部屋の当人が
「また勝手に入ってる!!」
と言って怒り出しました。

部屋に入ったのは、
ただそこから窓の外を
確かめたかっただけだと思うんですけどね。

「あいつはいつもそうなんだ!」
そう言ってのそのそと近寄り、
殴りかかりそうになったところへ、
間一髪、男性スタッフが飛んできて止めました。
怪我でもしたら大変です!
ふたりは男性スタッフをはさんでもみ合ったり
部屋に閉じ込めてしまおうとしたりしました。

私は実習生で手を出せない立場ですし
他の入居者と何気ない話をして
気をそらすぐらいしかできませんでしたけど。

ベテランのスタッフの方が
サラリと穏やかな雰囲気で対応したので
入居者の方たちもだんだんと静まりました。

この出来事は初めてのことだったそうです。
「あなた、貴重な体験ができたわねえ。」
事が落ち着いてから、スタッフの方が
笑ってそうおっしゃいました。


デイサービスは比較的お元気でクリアな方が多く、
お年は召していても人生の大先輩ですので
いろいろお話を聴かせてくださったりして
私のほうが相手をしていただいた感じです。

ちょうど私も筋力が落ちているので
いっしょに体操したりゲームをして
リハビリになりました♪


グループホームとデイサービスでは
おのずと時間の流れ方が違ってきますが、
基本的な目的は同じ。

「生活の質(QOL)の維持向上」や
「自立の支援」などです。

スタッフの方は、
利用者のかたが穏やかに楽しく過ごせる工夫をしながら、
それぞれの病歴や体調を考慮して
個々に応じた対応をし、
投薬なども間違いのないように
気をつけなくてはなりません。

にこやかな表情とさりげない観察眼、
そして冷静な判断力が求められるわけで、

たいへん高度な能力を
必要とされる職業だなあと思いました。



 今日もありがとうございました♪


この記事についてブログを書く
« いぬ派?ねこ派?? | トップ | 訪問介護に同行。 »
最新の画像もっと見る

介護」カテゴリの最新記事