M・M日記~心理カウンセラーのつぶやき

アドレリアンの日常と、時どき心のお話
何があっても ちょっと一呼吸おいて違う見方をしてみたら…
人生楽しくなるかも♪

育児は男女平等?

2010-08-16 20:04:14 | 育児・こども
今年も両家のお墓参りに行きました。

その時久しぶりに私の弟とも会い、
よもやま話の流れで
子育ての話になりました。

弟いわく、結婚相手を探している女性が、
「育児は男女平等」を前面に出し、それが
結婚の前提条件だなどというのを聞くとがっかりすると。


「え?平等ではないの??」

『イクメン』がもてはやされている今日この頃、

育児は女の役目だ、
男は外で仕事をしているんだから…。なんて、

あなたって、そういう融通のきかない考えのタイプだっけ?

そう思って、よくよく言い分を聞いてみると…。


動物の飼育が仕事である弟。

動物はいつだって命がけの子育てをしているのを
彼は目の当たりにしているのです。

動物の母というものが、損得勘定なしに無条件の愛を
子供に注いで必死で育て上げるのを見ているので、

人間が自分の都合でまるで子育てを「面倒なこと」のように
役割分担だとかいうのを聞くと、
とても悲しくなるのだそうです。


ああ、そういう意味か~。

「平等」という言葉の使い方が、
人によって意味合いが違うので、

誤解を生む前によく話をすることって、
大切だなあと思いました。


中には弟の言うように、
男女の性差も考えず、
すべてに於いて男女平等だという考えの方もいるでしょう。

でも多くの女性は、
子育てに全身全霊で取り組んでいます。
できるならずっと、子供の世話だけをしていたいけれど、
母であるとともに、妻でもあり
炊事・洗濯・掃除など、家事もしなければなりません。

すべてを完璧にこなすなどというのは神技。
どこかにシワ寄せがきます。

だから、旦那さんには
臨機応変に、その時できることを手伝ってもらいたい、

ご飯を作っている時に、
子供がつまらなそうなら相手をしてくれるだけでいい、

子供が泣いてお母さんがあやしている時には
お皿を洗ってもらうだけでも
どれだけ助かるか…。

そういう「協力」的な広い意味で
「平等」という言葉を使うかたが多いのではないかしら。


「そうかもしれないね。
 そういう意味で言ってる人もけっこういるのかな…。」と弟。


思わず熱い議論へと発展しましたが、
お互いの考えに理解が深まり、
なんだか心地よい気分でした。