M・M日記~心理カウンセラーのつぶやき

アドレリアンの日常と、時どき心のお話
何があっても ちょっと一呼吸おいて違う見方をしてみたら…
人生楽しくなるかも♪

あなたなら、どうする…?

2008-09-19 23:55:03 | 人生
青山のサロンのスタッフ白石さんと、映画をみて来ました。

「闇の子供たち」

モリノス氏に「絶対みなきゃダメ」的に勧められたので、
久しぶりの映画鑑賞としては、かなり重そうだなぁと思いつつも、
もうすぐ上映終了というので新宿まで行って来ました。

これまた超久々の歌舞伎町。
台風が近づいていることも手伝ってか館内はすいてました。

タイにおける人身売買・臓器売買・幼児売春という「闇」…。
商品として虫けらのように扱われる子どもたち…。
目をそむけたくなる現実を、つぎつぎと突き付けられました。

小説のほうは読んでいなかったので、
エンディングで「そういうことだったの」と話がつながって
哀れな姉妹への気持ちがついに押さえきれませんでした。

あとから二人であれこれ話したのですが、
結論がでるはずもなく…。

もし、自分の子供が臓器移植をしなければ余命いくばくもなく、
臓器移植のブローカーに依頼したあと、

子供に移植される臓器が、他国の生ている子供のものだと知ったら、
その子が騙されて病院に連れて行かれ、殺されると知ったら、
どうするだろう。

今は「諦めて取りやめる」と言えるけれども、
本当に自分の身にふりかかったら…。

親が自分の子供を失いたくないと思う気持ちは
善悪ではかることはむずかしいものです。
自分が悪者になってでも…と思うのかもしれません。

そして、闇の現実を追及しようとする側の正義感についても
さまざまなことを考えさせられます。
ひとりを救っただけでは何も変わらない現実。

無力感がドーンと重くのしかかり、
そこへサザンのエンディング曲が流れると、
その切ない歌詞とメロディーが琴線に触れて
涙をさそいました。