町田・多摩センターの司法書士ミヤの開業ブログ~生き生きと生きる~

『司法書士法人まちたま』の代表です。多摩センターと町田の2拠点で活動。備忘録として書きます。

司法書士はなんと儚く健気な存在だろうか

2024年03月25日 23時14分35秒 | 雑感
町田・多摩の司法書士の宮下です。



ご相談の際に録音を希望される方もたまにいらっしゃいます。

ただ、録音をしてもいいんですけど、その場合にはそれなりのことしか話せないです。

理由はお察しください。







さて、今日は多くの司法書士事務所が疲弊した1日になったのではないでしょうか。

登記のシステム障害により、謄本も取れず、オンライン申請もできず、という登記業務に甚大な被害を及ぼしました。

特に今の年度末、いつもよりも決済が多い時期でオワタ・・・と空を見上げた司法書士が7000人はいると考えられています。



かくいう弊所も今日は決済がありました。

なぜ普段決済がないのにこんな日に。

しかも、売り側の担当で名変抹消だけです。

名変抹消だけだしと余裕ぶっこいてたらまさかのシステム障害。



抹消書類を軽やかに受け取り、軽やかに事務所に戻り、申請ボタンを軽やかにポチっても申請送信されない。

僕が名変抹消の申請をしなければ移転設定担当の司法書士が昇天してしまう。




おい、お前のせいだぞ?



名変抹消は移転設定も包含した申請なんだと自分を奮い立たせました。

そんな使命感から紙申請に早い段階で切り替えることを決意し、準備を進めました。

久々の紙申請で書類の綴じ方を思い出しながらなんとか無事に申請。

このギリギリを攻める感じ、これだから司法書士はやめられません。


つかまぁほぼ一日潰れましたよね。

ここで忘れてはいけないのが僕は名変抹消のみの担当。

そうです、司法書士ならお気づきと思いますが”費用倒れ”です。

経営者にとっては避けたい状況ですが、これを取り戻すには法務省に損害賠償訴訟を起こすしかない。
クラウドファンディングする司法書士がいたら支援します。





オンライン申請と紙申請、あまりにもそのリスクが釣り合っていない。

オンライン申請を推進する中で、オンライン申請がダメなら紙申請がある、という現状が一種の矛盾を含んでいる。

そして、オンライン申請ができない状況で申請が間に合わなかった場合、紙申請に切り替えれば申請は不可能ではなかった、と責任を負わされる可能性があるのは個人的には納得がいかない。

オンライン申請の優位性が乏しい。


今日みたいな事態が生じた場合、なんとか社会の歯車を回そうと奔走するのは法務省でも法務局でもなく司法書士です。

まぁ法務局側も法務省に対する不満を感じながら現場を回すんでしょうけど、その100倍の不満と焦りを抱えながら司法書士は奔走します。

登記制度は司法書士に支えられていると言っても過言ではない、と言いたくなるくらい奔走する。

しかし、一方で、司法書士が奔走し、事態をなんとか乗り越えてしまうと、法務省は「登記なんとかなってるじゃん」ということで登記システム構築に予算を割かない。

あ~司法書士はなんと儚く健気な存在だろうか。

嫌いじゃないです。


それにしても気になるのが、今日のこの事態にもかかわらずオンライン申請できた司法書士もいるみたいで、この違いはなんなのかと。

日頃の行い?










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