町田・多摩センターの司法書士ミヤの開業ブログ~生き生きと生きる~

『司法書士法人まちたま』の代表です。多摩センターと町田の2拠点で活動。備忘録として書きます。

相続放棄 と 自殺

2024年04月10日 23時50分55秒 | 雑感
町田・多摩の司法書士の宮下です。






相続放棄はマイナスの財産だけではなく、プラスの財産も含めた全ての遺産を放棄することになります。

そう聞くと一見シンプルな手続きに思えるかもしれませんが、実は相続放棄は奥が深い。

相続放棄が家裁に認められたらそれで終わりというものでもない。

民法改正によって現に占有していない財産に関しての管理義務がなくなりますが、実務上の問題が引き続き残る。

この改正に関して言えば、関係のない隣人に負担を強いる可能性があるため、管理義務がなくなったので相続放棄してもOKっすよ( `ー´)ノとは心の底からは言えない。

イメージしてみてください。

自宅の隣家が空き家で倒れてきそうになっていたら。
害虫が発生していたら。
雑草がボーボーだったら。
そして相続人全員が相続放棄していたら。

あなたはどうしますか?

方法はあるんですけど、エネルギーとお金が必要です。

またこれは、相続人が相続放棄をしてなくても、当該相続人が適切に不動産を管理していないような場合も同じです。

相続放棄は考えることがかなり多く、難しい部類の業務に入ると思います。










15〜39歳までの死因第一位は自殺。


様々な自殺の方法を自分で調べられるようになったからでしょうか。

SNSが発達したことにより、他者の承認欲求を満たすためのキラキラ投稿を見て自分の現状に悲観する機会が増えたからでしょうか。

オンラインでギャンブルが簡単にできることによって経済状況が悪化しやすくなったからでしょうか。

社会的構造に嫌気が差し未来に希望を持てなくなったからでしょうか。



生きたいと思う人がいる。

死にたいと思う人がいる。

生きたいけど死にたいと思う人もいれば、死にたいけど生きたいと思う人もいる。

生きたくも死にたくもない人もいる。 



年間の自殺者総数が2万〜3万人の範囲を毎年繰り返してるのは、やはりそこには個人的問題というよりも社会的構造が要因になってることが考えられる、と。

追い込まれる原因は多くありますが、国は孤独や孤立に焦点を当てたようです。

急ピッチで内閣官房に孤独・孤立対策室というものが設置され、孤独・孤立対策推進法という法律ができました。

しかし、現政権化への悲観は、当該対策室や法律への絶望的観測へと繋がる。

かといって、政権が変わってもまた繰り返す。

いつの時代もそうです。




自分で考え自分で判断すること。

自分の価値基準を持つこと。

幸せは無限にあるということを体の芯から痛感する必要がある。

そして今置かれている状況は実は幸せで溢れているんだということを思い知る。

そのためにはどうすればいいのか。

やはりこれも自分で考えなければいけはい。

考えることをやめてはいけない。

動くことをやめてはいけない。

諦めてはいけないんだと思います。


ただ、この考え方もきれい事だということはわかっています。

世の中には防ぎきれない自殺が必ずある。

そして、防いではいけない自殺もある。

防ぎきれない自殺を防ごうとしても意味はなく、防ぎきれる自殺、そこに重点を置き、少しでも生きる力を芽生えさせることができればいいのかなと。

1人では思考に限界がある話題ではあります。








ありがとうございました。











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