いやぁ、早明戦後に、池袋シネ・リーブルを目指しました。この映画館、実は思い出の映画館です。リバーという映画の公開・舞台挨拶に家内と徹夜して並ぼうとした映画館です。
まぁその話は横に置いておいて。。。
武士の家計簿、早速観に行きました。
これ、経理畑(いや会社員と云った方がいいか・・・)は絶対見ておくべきかな?と思いました。
まだ新書の方は全て読み終わっていませんが、あれをこんな感情のこもったストーリーに仕立て上げるなんて、脚本家と監督には脱帽です。
ただ、中村雅俊さん演じる猪山信之のセリフというか、態度が一部繋がっていない様に感じられました。私の見落としでなければ、これだけは勘弁しろと云い、直之に分かったと云わせた品物を差し出してしまう辺りに違和感がありました。
まぁそんな細かいことは横におき、なぜ経理畑の人間は見ておくべきか?
信用を勝ち得ることのお家芸ほど、大事にすべきものはあるのかという命題です。職種柄、絶対賄賂などに手を染めてはいけない家なのです。借財、借金はそれを曇らせてしまう、そのことを軸に当主直之は全てを英断していきます。計算ではなくて潜んでいる真理を炙り出そうとする行為に近いです、ここの経理と家計簿の応用は。
これは教育の部分もそうですし、自分というものを立たせている動機もなんなのかというものを照らしているように感じました。そういう職種についている人は是非とも観覧しておくことが肝要かなと思います。経理や家計簿は単なる作業ではないのだということを知ってもらいたいと思いました。
おそらく猪山家はすごい算術の長けた家系です。
冒頭と最後に直之の息子が海軍の経理のような仕事をしています。
そしてこれを用いたのが、大村益次郎だというのです。
「剣を振るうものはごまんといるが、算術を使えるものはいない。君の能力は万の戦力にも匹敵する」と官軍の補給計算に採用し、後に新政府が海軍の経理として採用するという話です。(海軍は湯水のように国家の金を遣うので、貴重であったことでしょう。今の一番お金のかかるのは空軍?いや軍事全般ですね)
この大村益次郎に関わる資料を読みたくなりました。
算術はおそらくどの戦略の中にいつも息衝いています。
この物語は最後はその結論に行き着いていくような感じであります。
家計簿で自分の身の丈に合った生活をきっちりと行うことが身を助ける部分も本論ですが、算術にはとても深遠な世界が広がっているということも同時に云っているような気がするのです。
そうであるのならば、実技の出来ない数学者のスポーツ観戦好きに、戦略コーチとかやらせるスポーツ集団がいつか現れないものかと興味津々です。
あと予告で、確かメモを見る限りでは、アブラクサスの祭という映画が近日公開です。面白そうでした。
[追記:2010/12/07]
単位の換算早見表をここに公開します。
※余りにも大きくてはみ出し気味になってしまったので、サムネイル化しました。
クリックすると換算表がでます。
こちらが匁、文、両という単位を円換算するときのためのものです。
例えば・・・・銀3,000匁という場合は、匁の1,000のところを上が3となっている場所まで横にずらしてみます。そうすると、12,000,000。12百万円ということが分かります。
両のところで、1,000両というものを見ると・・・その値段は3億円となっています。賄賂に何両贈っていたのか・・・100両でも30百万円。。。このように見ていくと貨幣価値が徐々に体感できるものと思って追記しました。
逆換算表も作りました。円を匁や文、両に換算する逆の見方です。
※こちらも同様にサムネイル化しましたので、クリックしてご覧下さい。
両は余りにもでてこないので、100,000円から先の単位としました。
実はこの表、海外に行く時に必ずつくる資料です。
1インドネシアルピアは何円?、1000円は何インドネシアルピア?
1香港ドルは何円?、1000円は何香港ドル?
の両方の視点で金額の目分量が一気に利くように上の資料をいつも自作しています。
「武士の家計簿」の新書の方も、この表を横に置いて読むと、ある程度、記述がスムーズに頭に入ってくる気がしますので、是非ご参考にされてください。
尚、銀1匁=4,000円、銭1文=50円、金1両=300,000円は、著者が大工の給金から導いた現在価値です。
まぁその話は横に置いておいて。。。
武士の家計簿、早速観に行きました。
これ、経理畑(いや会社員と云った方がいいか・・・)は絶対見ておくべきかな?と思いました。
まだ新書の方は全て読み終わっていませんが、あれをこんな感情のこもったストーリーに仕立て上げるなんて、脚本家と監督には脱帽です。
ただ、中村雅俊さん演じる猪山信之のセリフというか、態度が一部繋がっていない様に感じられました。私の見落としでなければ、これだけは勘弁しろと云い、直之に分かったと云わせた品物を差し出してしまう辺りに違和感がありました。
まぁそんな細かいことは横におき、なぜ経理畑の人間は見ておくべきか?
信用を勝ち得ることのお家芸ほど、大事にすべきものはあるのかという命題です。職種柄、絶対賄賂などに手を染めてはいけない家なのです。借財、借金はそれを曇らせてしまう、そのことを軸に当主直之は全てを英断していきます。計算ではなくて潜んでいる真理を炙り出そうとする行為に近いです、ここの経理と家計簿の応用は。
これは教育の部分もそうですし、自分というものを立たせている動機もなんなのかというものを照らしているように感じました。そういう職種についている人は是非とも観覧しておくことが肝要かなと思います。経理や家計簿は単なる作業ではないのだということを知ってもらいたいと思いました。
おそらく猪山家はすごい算術の長けた家系です。
冒頭と最後に直之の息子が海軍の経理のような仕事をしています。
そしてこれを用いたのが、大村益次郎だというのです。
「剣を振るうものはごまんといるが、算術を使えるものはいない。君の能力は万の戦力にも匹敵する」と官軍の補給計算に採用し、後に新政府が海軍の経理として採用するという話です。(海軍は湯水のように国家の金を遣うので、貴重であったことでしょう。今の一番お金のかかるのは空軍?いや軍事全般ですね)
この大村益次郎に関わる資料を読みたくなりました。
算術はおそらくどの戦略の中にいつも息衝いています。
この物語は最後はその結論に行き着いていくような感じであります。
家計簿で自分の身の丈に合った生活をきっちりと行うことが身を助ける部分も本論ですが、算術にはとても深遠な世界が広がっているということも同時に云っているような気がするのです。
そうであるのならば、実技の出来ない数学者のスポーツ観戦好きに、戦略コーチとかやらせるスポーツ集団がいつか現れないものかと興味津々です。
あと予告で、確かメモを見る限りでは、アブラクサスの祭という映画が近日公開です。面白そうでした。
[追記:2010/12/07]
単位の換算早見表をここに公開します。
※余りにも大きくてはみ出し気味になってしまったので、サムネイル化しました。
クリックすると換算表がでます。
こちらが匁、文、両という単位を円換算するときのためのものです。
例えば・・・・銀3,000匁という場合は、匁の1,000のところを上が3となっている場所まで横にずらしてみます。そうすると、12,000,000。12百万円ということが分かります。
両のところで、1,000両というものを見ると・・・その値段は3億円となっています。賄賂に何両贈っていたのか・・・100両でも30百万円。。。このように見ていくと貨幣価値が徐々に体感できるものと思って追記しました。
逆換算表も作りました。円を匁や文、両に換算する逆の見方です。
※こちらも同様にサムネイル化しましたので、クリックしてご覧下さい。
両は余りにもでてこないので、100,000円から先の単位としました。
実はこの表、海外に行く時に必ずつくる資料です。
1インドネシアルピアは何円?、1000円は何インドネシアルピア?
1香港ドルは何円?、1000円は何香港ドル?
の両方の視点で金額の目分量が一気に利くように上の資料をいつも自作しています。
「武士の家計簿」の新書の方も、この表を横に置いて読むと、ある程度、記述がスムーズに頭に入ってくる気がしますので、是非ご参考にされてください。
尚、銀1匁=4,000円、銭1文=50円、金1両=300,000円は、著者が大工の給金から導いた現在価値です。