アメリカからの一通のお便り

金曜日の朝は店内の拭き掃除。
　8時半に出勤し、店内掃除を終えたのが10時半。
　それからパソコンに向かってPCを開くと1通のメールに目が留まる。

「ご無沙汰しております。
　早いものでアメリカに来まして4ヶ月ちょっとが経過しました。」
　
と始まるメールは、
　私がお店を始める前に務めていた会社の私の後任の方からのメール。
　
今週の火曜日には、
　同じ会社の同じ部署の上司と会っていた矢先の彼からのメール。
　グッと前の会社の記憶に引き寄せられる。

父から聞く会社の現況とは違ったお話を、
　幸いにも違う視点から別の方から伺うことができる。
　なんともありがたいこと。

恋愛もそうだけれど、
　別れたはずの想い出を引きずるのが私。
　同じように受けた恩も心のどこかに潜めて、
　　10年後に心ばかりの恩返しをすることもある義理堅いといえばそうだが、
　　しみったれたと言われればそうかもしれない。
　　良いことなのか悪いことなのか。。。。

あの時会議室の個室に上司に呼び出され、
　「四朗君にはそろそろ中国へ行ってもらおうかと・・・」
　　言われた光景が甦る。
　
頭の中で「中国か・・・。嫌だなぁ。というよりあなたに何故自分の人生を決められなきゃならないのさ」
　なんて考え、父にも事前に告げずに上司にその次に返した言葉、
　「あっ、じゃあ辞めます。ずっとやりたいことがあったので」。

そう、ずっと頭の中で描いていたMA by So Shi Te が動き出した瞬間がこの時。
　引かれていたレールの上をもの凄い勢いで脱線した。

あのまま辞めないであの会社に居たら、
　もしかして後任の代わりに自分が米国に居たかな？！
　それともやはり上海辺りに居たのかも？！

いやいや、脱線したレール無き進路に、
　レールを引いていかなければならないね、
　などとくだらないことを頭で考えていた午前中。

さぁ　頑張ろう。