The collection of MARIBAR 

マリバール 文集・ギャラリー

1月29日 ミューズ願望,社長業,映画『それでもボクはやってない』

2007-02-23 06:33:22 | 抱茎亭日乗メモ
 恋人のお手伝い。役に立てて嬉しい。
こういうことも愛に生きる喜びではあるが、究極の憧れは矢沢永吉「Maria」、吉川晃司「MARILYNE」だったり、原一男監督の『極私的エロス・恋歌1974』とか、ダリのガラとか、岡本太郎の岡本敏子とか。
私はミューズになりたいのだ。なんて下心を口にしてしまうところが既に無理、という感じもするが、精進する。

 1月末日が締切の税務署提出書類のいろいろ。
我が社は2001年創業だが初めて提出するもの。
わからないことだらけで、税理士君に問い合わせメール。こんなギリギリで大丈夫か?

 29日は「ブクの日」で『buku』持参で池袋の映画館が1,000円。
『それでもボクはやってない』を見る。混んでいた。
やはり周防正行監督がとことん拘ったという裁判、警察、弁護士などのリアリティが、「愛ルケ」とは全然違った。

母親が警察に差し入れに行くシーンは、私の経験と全く同じで、劇場内で一人大爆笑。

真夏の炎天下、2ℓの水のペットボトルを2本、他にもいろいろ持って歩き、ヘロヘロになって警察署に着き、警察官に「これを」と言ったら「飲食物は差し入れできません」。
貧血を起こしそうになった。
CDラジカセも持って行った。
「修学旅行じゃないんですから」と言われ「本が良くて、CDは何でだめなんですか!」と食い下がってみたり。
プレイメイトがいっぱいプリントされたシャツは差し入れ出来たが、「あれは着られなかったよ」と出てきてから言われたなあ。がははは。
あの時は本当に辛かったけれど、今となってはかなり笑える。

宮崎学さんを「兄弟」と呼ぶYさんには「人生大学やで。授業料も払わな」と言われた。
そんな、「逮捕された時、まずどうすべきか」という教育的効果も高い、大変いい映画だった。

映画は良かったのだが、酷い目に遭った。

映画が始まり、重要なシーンで劇場の後ろの扉が開く。
ガサゴソやってて五月蠅いなあ、早く前方に座れよ、と思っていたら、きついオシッコ臭が漂ってきた。
間違いなく今入って来た人が臭いの源だ。
来ないで、と祈りつつ、映画は非常に大事な場面。

しかし異臭人はいつまでも扉の前でガシャガシャやっている様子。
後方通路側という、後から来た人が入りやすい席にいた私は「隣いいですか?」と言われたらどうしよう!? とかなり緊張。

私の横を通り過ぎる異臭人。鼻を摘んでいるのに臭いよ。
驚いたことに異臭人は女性だった! 幾つもの袋を引きずっているバッグレディだった。
うわ、その荷物、どうするんだ?
そしてかなり前方に行き、何人かに空席に入れてくれと話しかけていた。なんて迷惑な!
座ってからも大荷物をガサゴソやる音はやまず。
異臭は遥か前方からもやって来る。ハンカチを鼻に当てて耐える。

何故彼女を入れるかね、と劇場に対しての怒りが湧き上がる。
新文芸坐は「異臭を放つ方お断り」だ。痴漢行為への注意もする。
スタッフが入場時に注意をするべきだろう!! 池袋テアトルダイヤ!!

上映中、異臭人近くの人が3人退場した。これは本当に酷い。いい映画なのに!
映画で描かれる冤罪の理不尽と、劇場で起こっている事態に腸煮えくり返る思い。

そして、上映後劇場にクレームしようとしたら、異臭人の女が入口にずっと立っているではないか。
まさか本人を前に「この人が臭くて迷惑でした!」とも言えず。
映画館ロビーはすんごい臭いだ。耐えられず、何も言わずに劇場を出る。
参った。外の階段まで臭ってるよ。

でも、明るいところで見た異臭人はいかにもホームレスのバッグレディという感じではなかった。
尋常ではない大荷物と激しいオシッコ臭ではあるが、髪も身なりもきれいではないしても汚れてはいなかった。

病気なのかな、と思う。
本人にも劇場にも言えず、ここでグジャグジャ文句言ってる私は2ちゃんねらーと同じかな、と気分が落ち込む。

かつて高橋玄監督に「映画館でものを食べてる人が嫌なら、家でヴィデオを見ればいい」と言われた。
だが、五月蝿い人やケータイ光らせてる人に腹を立てても、私は映画は映画館で見たいのだ。
言って通じそうな人や、近くの人には注意する。

つまみ出せ、というのは酷いかもしれない。
でも言いたくてたまらなかったことだから、やはり書く。
映画への集中を妨げる異臭、物音、光はお断り!!

 ところで2月24日(土)に池袋テアトルダイヤと渋谷アミューズCQNで「周防監督!Q&A舞台挨拶」がある。
もう前売券はないかもしれないが、これはお薦め。

私は周防監督に聞くより、見た人に「植草ミラーマン」の3度にわたる痴漢事件に対する考え方について聞いてみたい。
「ミラーマン」を「ボク」と同じように冤罪で酷い目にあっている人かもしれない、と見られるようになったか否か。

こちらは2月28日が第五回公判 新弁護団立証方針の説明とのこと。こちらも要注目。
コメント
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