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1月31日 判決,映画『魂萌え!』

2007-02-27 03:06:09 | 抱茎亭日乗メモ
 今日は注目の裁判の判決が重なった。

広島県警の刑事に拳銃不法所持を強要されたと訴えた、市川清道氏の国賠訴訟判決が広島地裁で。
東京高裁では佐藤優氏被告事件の判決。
どちらも完敗。
一般人にとっても司法は一般に「それでもボクはやってない」状態で、そこに国家権力の強い意思がある場合は、「なんでそうなるの???」的判決が当たり前なのだった。

さすがに佐藤さんの有罪については報道も多少疑問的な伝え方だったが、自分たちが「ムネオとラスプーチン」で散々あおった手前、「やっぱりワルだった」としておきたい思惑も感じる。

そしてタタカイは続く。

 映画『魂萌え!』を見る。以下ネタバレあり。

私は予告編で面白そう、と思ったのだが、興行的にはかなり厳しい状況らしい。
まあ、つまらなくはないが、特別面白いとかすごい映画ではない。

一つ感心したのは、電車のゲロ。
韓国の『猟奇的な彼女』は、冒頭、電車の中で女の子が吐く。
普通日本では吐いたものなど映さないけれど、何を食べたか判るぐらいリアルなゲロをちゃんと見せるのが韓流。
『魂萌え!』は、最後に風吹ジュン演じる50代にしては可愛いオバサンが電車の中で吐く。
もちろん、吐いたものなど映さない。
オバサンは、吐き気を催し、自分のがま口状の小さなバッグを広げて、その中にゲェとやる。
そしてバッグの留め金をパチンと閉じて、立ち続けるのである。

うげぇ! 切符は? お財布は? と見ている方はかなり心配なんだけど、なんだかすっきり顔のオバサン。
流石である。韓国のやんちゃ娘とは違う。大人の日本女性のたしなみだね。

そういえば私は学生の頃にやはり電車の中で吐き気を催したら、隣に立っていたオジサンが書類袋を差し出し、「これに吐きなさい」と言って、車中ゲロ吐き散らし女にはならずに済んだ事がある。
迷惑なことは変わりないが、あの時のオジサン、咄嗟の親切、ホントにありがとう!

そんな私が偉そうに言うのも申し訳ないけれど、風吹ジュンにはもっとぶっ飛んだ体験とか激しいラブシーン、壮絶な女のタタカイを期待していた。
阪本順治監督も『顔』はすごく良かったのに、今回は物足りない。
悪くはないけど、ちょっと残念。
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