変化を受け入れることと経緯を大切にすること。バランスとアンバランスの境界線。仕事と趣味と社会と個人。
あいつとおいらはジョージとレニー




あれは20年前。東京に一人ぽっちで出て来た頃。学生だったんで寂しくは
なかったのだが、環境の変化にドギマギしていた。
いや、寂しくもあったかな。
以前から車が好きだったおいら、本屋で立ち読みしていたのだが、そこで
「カー&ドライバー」という雑誌に出会った。
余り専門的なことは書いていなくて、子供っぽいモノが多い車雑誌にして
は、やや大人な内容に終始している。
時間を持て余していたし、自分を確立するためにも趣味が必要だったので、
それ以来その雑誌を買い続けていた。隔週発売なので、年間25冊前後。
掛けるところの20年だから500冊位になったか。我が家の書庫部屋の本棚
の一つをほぼ占有している。こりゃ執念だ。
女性には、こういう行為が理解できないらしい。未来永劫増え続けることに
嫌悪感を抱くという。
「こんなもの保管してたって、読み返すことなんてあるの?」とは、おいらの
人生のパートナーの台詞。
そういう問題ではない。
その1冊1冊に、おいらの生きた証があるのだということが理解できないとは!
ま、女性とは感性が違うので、それはしょうがあるまい。

レビンがFFになる特集(AE92デビューの頃だね)から、最新のレクサスまで、
これはもう歴史である。
おいらの乗った車達もどこかの号には特集されている。
コロナ、カペラC2、MX-6、レガシーB4、パサートワゴン。現在、新パサートと
ジェッタとミニとRX-8で買い替え検討中。。
どれもいい車だったが、おいら、MX-6にベタ惚れだった。6.5年乗ったかな。
確かにシャーシは弱かった。でも、絶妙のフィーリングを持つDOHC V6の感触
は忘れられない。何よりもそのスタイリングが大好きだったし。すぐに生産中止
になった時は悲しかったなぁ。おいらのセンスは、一般大衆のそれとは違って
いることを思い知らされた瞬間でもあった。
マフラーやらクラッチやら色々と社外品と交換していたのもあり、愛着があった。

家庭の事情で手放してしまったが、今でもおいらのベストカーはMX-6。
オフ会なんかにも行ったもんだったなぁ。
因みにここのバンドルネーム「chappy」はカペラC2に命名した名前だった。
2に乗れてHAPPYだなー → C2HAPPY → CHAPPY。
なので、MX-6はNew Chappy。

・・・。

等と思い出も尽きないのだが、先月いっぱいでカー&ドライバーの購読を中止
した。理由は、置き場が無くなって来たのと節約のため。
未だ捨ててはいないが、幾つかピックアップして、残りは捨てるだろう。
今までも止めようと思ったことが無かった訳ではない。でも止められなかった。
それが今回はあっさりと。

この心境の変化は、我ながら興味深い。
そして、数多の思い出、楽しいもの、悲しいもの、等々、
心の中に閉まっておくとしよう。


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