かのあゆブログ

クーニャ好きがやってるガジェット系ブログなのです>ω<

XPERIA Zシリーズ初代機XPERIA Z SO-02Eのジャンク品を購入してカスタムしてみる試み

2016-03-09 10:12:32 | XPERIA アンバサダーレビュー

すべての始まり。XPERIA Z SO-02E

昨日秋葉原のソフマップ モバイル館で久々にXPERIA Z5/X風味にいろいろカスタムしたかったのもあってジャンク品のXPERIA Z SO-02Eを購入してきました。スマートフォンのジャンクといえば最近完全に携帯電話ショップとしてリニューアルを遂げたゲオモバイル秋葉原店やイオシス、じゃんぱら秋葉原本店やR-Mobileなどでの取り扱いが有名ですが、最近ではビックカメラグループ店舗であるソフマップでも取り扱いを始めたようです。きっかけはこのツイートから。

発売当時は品薄で中古価格ですら沸騰したことすらあった初代XPERIA Zが6800円均一で売られていることすら驚異的なのですが、実際に店舗に行ったところ最安はこうなっていました。

DSC_1288

GEOジャンクの定番ともいえたXPERIA acro HDと同じ値段で並んでること自体笑ってしまうしかないのですが、実際に見せてもらったところ水没反応あり、USBキャップ浮きあり、カメラ撮影時に黒点が一か所入ることを除けば動作的には問題がなかったのでこの個体を引き取ることにしました。ちなみにほかにもau版iPhone 5が4800円で並んでいた李USB端子が破損しているため充電不可なHTC J Butterfly HTL21が2800円で並んでいたりしました。完全にジャンクなものも含まれていますが端末コレクション用に安価なジャンクを集めている人はここも回ってみると意外な掘り出し物に出会えるかもしれません。まぁ基本壊れているジャンク品なので本来の形態として購入することは全く勧めませんがw

DSC_1291

購入時点でドコモ版最終のAndroid 4.4.2 “Kitkat”まで上げられていました。

IMG_0002

XPERIA Zは2013年1月に開催された「International CES 2013」で発表された当時のフラッグシップモデルで、先月XPERIA Xシリーズの発表とともにシリーズの終了が発表され、実に3年続くことになった「XPERIA Z」シリーズの記念すべき初代モデルになります。機種コードネームは”Yuga”。日本ではドコモから「XPERIA Z SO-02E」としておサイフケータイ、ワンセグに対応させたうえで投入。au向けの兄弟機として日本独自モデルのXPERIA UL SOL22が存在します。すでにこの時点でカメラが大幅に強化された次期モデル「XPERIA Z1」(ほなみんhonami)が控えていたこともあり出荷台数がそれなりに限定されていたせいかショップでも売り切れとなり、当時は中古価格すら高騰した時期もありました。

スペックとしては以下の通り。クアッドコアSoCの搭載が始まったころのモデルで、当時のフラッグシップにふさわしい性能になっています。

CPU:Qualcomm SnapDragon S4 Pro APQ8064 Quad 1.6Ghz

RAM:2GB

ROM:16GB(microSDXC対応 最大128GBまで増設可能)

液晶:5インチ 1920x1080 FullHD “Reality”ディスプレイ Mobile Bravia Engine2採用

カメラ:背面1300万画素(Exmor RS CMOSセンサー搭載)、前面220万画素(Exmor R CMOSセンサー搭載)

Bluetooth:4.0

Wi-Fi:IEEE802.11 a/b/g/n

OS:Android 4.1.2→4.2.2→4.4.2(ドコモ版SO-02Eでの最終)→5.0.2→5.1.1(グローバル版としての最終)

DSC_1300DSC_1301DSC_1302DSC_1303

デザイン面では「オムニバランス」デザインを採用し、前面には旭硝子製の「ドラゴントレイル」、背面にはコーニング社の「ゴリラガラス」を採用したガラスパネルを採用。(ただしZ1までは前面に飛散防止フィルムを張ってあった関係上、素の状態だと結構傷つきやすい仕様になっていました。飛散防止フィルムを廃止したのは2014年のXPERIA Z2から。)

DSC_1295

DSC_0041

DSC_0914

DSC_0820

(上からXPERIA Z(2013)、XPERIA Z3 Compact(2014)、そしてZシリーズ最終モデルとなったXPERIA Z5(2015)。下のパネルは昨年12月に参加した「XPERIA Z5 アンバサダーミーティング 東京」からXPERIA Zシリーズのデザインの変遷。Z5シリーズでは指紋認証を搭載したため、電源ボタンのデザインが変更されてしまったものの、Xシリーズでもアルミ削り出しの円状の電源ボタンはミッドレンジモデルXPERIA XAに継承されています。

細かい細部はモデルごとに変わっていったものの、基本的なデザインはこの初代XPERIA Zから最終モデルXPERIA Z5シリーズまでほぼ変わらないままでした。最後のほうこそマンネリ感もあったものの、初代~Z1のころはスタイリッシュで魅力的なデザインで「ほしい」と思える機種でしたね。まさか2015年9月までこのシリーズが続くことになるとは思ってもみませんでしたが…

本機以降日本未発売のローエンド~ミッドレンジ機やファブレットモデルXPERIA Z Ultra、タブレット機XPERIA Tabletシリーズもこのデザインに準じたものに統一されることになります。

日本国内版はAndroid 4.4.2まで、グローバル版はAndroid 5.1.1まで進化。長い間アップデートサポートが継続されたモデル

OSに関しては初期出荷時はAndroid 4.1.2”JellyBean”をプリインストールした状態で発売されましたが、その後ほどなくしてAndroid 4.2.2にアップデートされ、日本国内版は最終的に2014年9月にXPERIA Z2相当のUIに変更されたAndroid 4.4.2までアップデート。グローバル版はXPERIA Z5が登場した2015年9月にAndroid 5.1.1がリリースされ、これが最終アップデートとなりました。ソニーモバイルはグローバル的にはアップデートに積極的(どころかカスタムROM用の状況やブートローダーアンロックの手段などを自ら提供している)なことで知られていますが、本機のサポート期間は異例なほど長かったことになります。さすがに6.0の対象からはXPERIA Z1ともども外されてしまいましたが、XPERIA Z市リース最初の機種ということもあってソニーモバイル自身がサポートできるぎりぎりのところまで最後まで面倒を見た感があります。

Screenshot_1972-11-26-07-56-12Screenshot_1972-11-26-07-56-25

日本版の最終アップデートは4.4.2。4.1.2/4.2.2からUIが変更され、当時のフラッグシップモデルであるXPERIA Z2相当のUIに変更されました。XPERIAテーマやARエフェクトなど機能を強化したZ1以降に搭載されたカメラアプリも利用可能になります。

Screenshot_2015-07-10-01-24-32Screenshot_2015-07-10-01-24-51

グローバル版は昨年9月にAndroid 5.1.1にアップデート。日本版SO-02Eでも日本独自機能とNFCの機能を殺すことになってしまいますがLTE対応のC6603のFTFファイルを焼くことでこのバージョンまで上げることが可能です。ホーム画面こそXPERIA Z3シリーズ/Z3+&Z4用のデザインのままですが機能面、画面UI的には当時の最新モデルXPERIA Z5のものにだいぶ近づいています。

root化済み、XPERIA Z5/X要素を加えたカスタムROMを適用してみる

上の写真通りもともとROM焼き用に調達したジャンク品なのですでに日本独自機能をつぶしたうえでグローバル版の最終バージョンである5.1.1に上げたのでこのまま使い始めてもいいのですが、せっかくなのでXPERIA Z5のシステムダンプを適用してXPERIA Z5風味にしよう・・・と思ったのですが、すでにXPERIA Z5の一部システムアプリを移植+新シリーズとなるXPERIA Xシリーズのシステムダンプから移植したと思われるシステムアプリの一部も取り入れた最終版5.1.1ベースのカスタムROMがリリースされており、rootが取れる5.0.2の状態からprerooedにすることなくrootを維持した状態でアップデートできることからこちらを適用することにしました。

5.0.2 FWでのroot取得方法はこちらで手順が紹介されています。ワンクリックツールでroot化できるのは5.0.2までとなります。

5.1.1ではroot取得で使用していた脆弱性がふさがれているため、カスタムROMではなくストックベースでroot化する場合5.0.2の状態からprerooed.zipを適用したうえでアップデートする必要があります

今回使ったカスタムROMはこちら。当初は単純に音関連の機能を強化したうえでXPosed対応、root対応、デュアルリカバリ対応などを適用したカスタムROMだったようですが、バージョンアップでXPERIA Z4やXPERIA Z5、XPERIA Xシリーズのシステムアプリの一部なども適用したカスタムROMになっていったようです。

今回は5.0.2で焼き直してroot化、デュアルリカバリを導入→そのまま直接TWRPでカスタム5.1.1を適用→キャッシュ、ARTキャッシュ初期化→root化済みカスタム5.1.1導入終了という手っ取り早い手順をとりました。

ちなみにこのカスタムROM自体がbOTAに対応しているため、機能追加があれば簡単にアップデート可能です。

適用するとこんな感じになります。

Screenshot_2016-03-09-07-36-25Screenshot_2016-03-09-07-36-47Screenshot_2016-03-09-07-36-59

XPERIAホーム(ランチャー)は10.0.A.0.10。カスタムROMのOTAアップデート履歴に「XPERIA Xのホームランチャーを移植」とあったのですがXDAで流出してるホームアプリ(なぜチノちゃんなんだ)と微妙に挙動が違うっぽいのでどうもこのバージョンもXPERIA Z5(5.1.1)からの移植っぽいです。3枚目のSSの上から4段目以降とGoogleフォルダの一部アプリはあとから追加したものになりますが、カスタムROMに含まれているのはXPERIA独自のアプリと最小限のGoogleアプリ、Android 5.1.1以前のバージョンで6.0で実装された省電力機能「Doze」を再現するアプリ、サウンド関連のViper4AndroidFX、SuperSUなどがインストールされていますが、このROMにはAOSPブラウザが全く含まれておらず、インストール直後だとスモールアプリのミニブラウザしか用意されていないのでROMを焼くときに5.1.1用のGAppsも一緒に焼いてあげたうえでGoogle PlayでChromeなりFirefoxなりをダウンロードしたほうがいいと思います。

ナビゲーションボタンはXPERIAのものではなく、AOSP Android 5.x~6.0.x本来のものに変更されています。

Screenshot_2016-03-09-07-40-45Screenshot_2016-03-09-07-40-49Screenshot_2016-03-09-07-41-12Screenshot_2016-03-09-07-41-26

システム的には上記純正5.1.1ですが、画像処理エンジンがZ本来の「モバイルブラビアエンジン2」からXPERIA Z1以降に搭載されている「X-Reality for Mobile」に変更され、サウンド関連でもDSEE HXやハイレゾ再生関連こそ使えないものの同じくXPERIA Z2以降で搭載されている「S-Force Front Surround」機能が移植されていますが、X-RealityにしてもS-Fource Front Surroundにしてもソフトウェア面での実装なのかハードウェア面での実装なのかよくわからないので本来の挙動通りで動くのかどうかは不明。

ブートアニメーションはOTAでXPERIA Xからダンプされた全く新しいブートアニメーションに変更。

基本的にはXPERIA Z用の5.1.1ではあるものの、細かい部分でXPERIA Z5~X要素が加わって新鮮な気分で使えるカスタムROMになっている印象でした。

動作自体も純正5.1.1ベースなのでパフォーマンス的にも問題はなく、十分現役で使っていけそうなレベルでした。そもそもこの機種の性能は今でもミッドレンジクラスと同程度の性能なんですよね…

<script async src="//platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2016-03-21 21:21:18
ソフマップ秋葉原モバイル館は、ゲオジャンクに続いて新たなジャンクの採掘場になってきましたね。
私もついこの前、その店でZ1を買いました。電池が壊れてたので、分解して交換しましたがorz
返信する
リンク切れ (masae)
2016-08-07 00:22:27
ダウンロードリンクが切れてるようなのですがミラーなどは存在しないでしょうか?
返信する

コメントを投稿