地上を旅する教会

私たちのすることは大海のたった一滴の水にすぎないかもしれません。
でもその一滴の水があつまって大海となるのです。

確信【平成青少年遣欧使節団 スペイン訪問/ 志、時を超え 】

2014-09-01 17:04:25 | 今日の御言葉
聖ウルスラおとめ等殉教者  St. Ursula et Soc. Vv.



兄弟たち、あなたがた自身は善意に満ち、
あらゆる知識で満たされ、
互いに戒め合うことができると、
このわたしは確信しています。

ローマの信徒への手紙/ 15章 14節
新約聖書 新共同訳




説明不足は
怠け心。

つい「分かっているはず」と
思いがちです。
言葉を惜しまず、
親切な対応を心掛けましょう。




キリスト教世界体感/
(4)聖ウルスラ学院英智高/平成の常長が行く

◆河北新報オンラインニュース 2014年8月23日

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201408/20140823_13009.html



キリスト教をモチーフとした絵画やフレスコ画で装飾されるラス・デスカルサス・レアレス修道院を見学する平成青少年遣欧使節団員たち=7月29日、マドリード市


<海外志向強まる>

仙台市若林区の聖ウルスラ学院英智高2年菅原みなみさん(16)は、学校の授業で学ぶキリスト教について理解を深めることも、宮城県の高校生10人らの「平成青少年遣欧使節団」に参加した目的の一つだった。
7月29日、慶長遣欧使節団を率いた支倉常長が400年前に洗礼を受けたマドリード市のラス・デスカルサス・レアレス修道院を訪問した。

自ら通う校名の由来となった伝説上の聖女「聖ウルスラ」がモチーフの絵画と出会い「神聖な雰囲気を感じることができた」。常長ゆかりの場所で、キリスト教の世界観を五感で学んだ。
マドリード市内の日本大使公邸で同日あった昼食会。佐藤悟大使が「スペイン語を使う人口は世界に約4億人。習得して損はしない言語だ」と説明すると、菅原さんは「スペインで語学を勉強すれば、中南米でも働けますか」と尋ねた。

もともと、海外で活動できる看護師を志望していた。「看護師に限らなくても、国際的に活躍できる仕事には絶対に就きたい」。渡航を通じて海外志向が強まった。


<「現場」歩き感動>

同高2年の豊川絢菜さん(16)は、公式的な日本人外交使節として初めてスペインを訪れた常長の偉業を知ったことがきっかけで、歴史好きになった。出発前「世界史の先生になるか出版社で働き、歴史や考古学に関わる仕事をしたい」と語っていた。

平成使節団は、スペイン王室の離宮アルカサール(セビリア市)、イスラム教とキリスト教の様式が融合した大聖堂メスキータ(コルドバ市)、スペイン・カトリックの総本山トレド大聖堂(トレド市)などの歴史的建造物を回り、常長の足跡をたどった。

マドリード市ではラス・デスカルサス・レアレス修道院のほか、常長らが投宿したサン・フランシスコ・エル・グランデ教会を見学。

「400年前、常長もそこから街並みを眺めただろうと想像し、感動した」。時空を超え、郷土の先人と同じ場所に立てたことに胸を躍らせた。
歴史の「現場」を歩き、新たな発見もあった。「常長をもっと知りたくなったし、スペインの宗教史も勉強したい。将来どんな職業に就くか、迷いが出てきた」


(2014年08月23日土曜日)






平成青少年遣欧使節団 スペイン訪問(上)/
志、時を超え

★河北新報オンラインニュース2014年8月25日



大西洋に注ぐグアダルキビル川の岸辺で、悠久の流れを見つめる支倉常長像。平成使節団のメンバーたちは、先人が400年前に成し遂げた偉業に思いをはせた=7月26日、コリア・デル・リオ市
太平洋と大西洋の荒波を乗り越えて始まった交流は、新たな歴史を刻んだ。
仙台藩祖伊達政宗の命を受けた支倉常長ら慶長遣欧使節団が1614年、公式的な日本人外交使節として初めてスペインに渡ってから、ことしで400周年となった。

宮城県内の高校生10人ら「平成青少年遣欧使節団」が7月25~30日、同国を訪問。慶長使節団の子孫とされる「ハポン(日本)」姓の人々が住むコリア・デル・リオ市、常長が当時の国王に謁見(えっけん)した首都マドリード市など、その足跡をたどった。

400年前は江戸幕府がキリスト教を禁止した時代背景もあり、政宗が求めたとみられる宣教師派遣や太平洋交易は達せられなかった。それでも、慶長使節団は粘り強い外交交渉を重ね、かの国には日本を愛する人々がいまも残る。

常長の世と異なり、現代では両国の交流を妨げるものはない。若者たちは屈託ない笑顔を見せながら友好を深め、東日本大震災からの復興支援に感謝の言葉を述べた。

(報道部・小木曽崇、写真部・坂本秀明)




宮城県の村井嘉浩知事からスペイン国王フェリペ6世への親書。
仙台の伝統工芸品「玉虫塗」の文箱(上)に納められ、
東日本大震災からの復興支援に対する感謝の気持ちがつづられている




「珍しい食材はあるの?」。高校生たちは鮮魚店の店頭に並ぶ
魚介類を見ながら店員に質問した
=7月26日、コリア・デル・リオ市




ゆっくりと時が流れるコリア・デル・リオ市内を見下ろす高台。
一行は青空の下、白壁がまぶしい街並みを
のんびりと散策した=7月26日

(2014年08月25日月曜日)




支倉常長が洗礼を受けた
ラス・デスカルサス・レアレス修道院の教会。
神聖な空気が漂う中、天井には
壮大なキリスト教的世界観が広がっていた
=7月29日、マドリード市



平成青少年遣欧使節団 スペイン訪問(下)/
絆、海を越え

◆ 河北新報オンラインニュース2014年8月25日

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201408/20140825_15032.html



支倉常長の宿舎があった場所に立つ平成使節団員たち。
視線の先には、常長も見たであろう王都の街並みが広がる
=7月29日、マドリード市の
サン・フランシスコ・エル・グランデ教会



交流会で平成使節団の高校生が魚を
さばくのを興味深そうに見守る
「ハポン(日本)」姓の人々。
高校生が作ったアジのかば焼きやずんだ餅を試食した
=7月26日、コリア・デル・リオ市



大鍋に作られたシーフードたっぷりのパエリア。
一面に広がる鮮やかなオレンジ色を前におどける高校生たち
=7月26日、コリア・デル・リオ市


(2014年08月25日月曜日)



▲『潮路はるかに 慶長遣欧使節船出帆400年』
河北新報社 (写真)