地上を旅する教会

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怠惰な生活【地域教会が協力し「広島土砂災害支援室」設置  ボランティアが八木・可部東地区で活動】

2014-09-03 13:19:40 | 今日の御言葉



兄弟たち、わたしたちは、
わたしたちの主イエス・キリストの名によって命じます。
怠惰な生活をして、
わたしたちから受けた教えに
従わないでいるすべての兄弟を避けなさい。

テサロニケの信徒への手紙二/ 03章 06節
新共同訳 新約聖書



ごうまんで、ぶっきらぼうで、

利己的になるのは、
いともたやすいことです。

でも私たちは、

もっとすばらしいことのために、

つくられているのです。

マザーテレサ
(マザーテレサ『愛のことば』より)



★地域教会が協力し「広島土砂災害支援室」設置
 ボランティアが八木・可部東地区で活動


◆クリスチャントゥデイ 2014年9月1日20時45分

http://www.christiantoday.co.jp/articles/13966/20140901/hiroshima-dosha-saigai.htm



▲1階が土砂で埋もれたマンション前で自衛隊、消防、警察が合同で捜索を行なっている。(写真:日本国際飢餓対策機構)


広島地域の教会が協力し、広島宣教協力会内に「キリスト教会・広島土砂災害支援室」(室長:堀川寛・三滝グリーンチャペル牧師)を設置するなどし、教派を越えて、広島の土砂災害支援のために活動を行っている。

同支援室は、日本福音同盟(JEA)の公式サイトなどを通じて、これまでの支援の第1弾の報告を発表し、「天候不順、被害者捜索の影響に加え、狭小道路地域ということも相まって、個人宅の土砂出しはほとんど手付かず、よくて開始されたばかりといったところです」「この3日間、20名を超えるボランティア参加者が与えられておりますが、まだまだ必要が続く見通しを持っております」などと、状況を報告した。

主な活動は、大きな被害が出た広島市安佐南区八木と安佐北区可部東での泥出し作業。三滝グリーンチャペルのスマイル館に設置されたボランティアセンターでは、電話対応やボランティアの受け付け・割り振り、支援物資などの受け取り・備蓄、県外からのボランティア滞在受け入れなどを行なっている。

一方、JEAは松本順・援助協力委員長を被災地に派遣。松本委員長は8月28、29日に被災地を訪れ、日本ホーリネス教団広島教会関係者宅の泥出し作業などを視察した。また、同支援室の関係者らとミーティングを行ない、見舞金も手渡した。




▲市販のプラスチックボードを使い、工夫しながら泥を土嚢(どのう)に入れるボランティア。これにより、2人ペアで行なわなければならない作業を単独でもできるため、作業の効率化につながっているという。(写真:日本国際飢餓対策機構)


同じく、広島で支援活動を行っている日本国際飢餓対策機構は、同公式サイトで現地の様子やボランティア活動の様子を報告している。

同機構の報告によると、八木地区は最大被害地であることもあり、連日各種メディアにより報道され、メディア関係者が訪れる他、行政に登録して参加しているボランティアも多数活動しているという。一方、可部東地区は避難指示が出ていることもあり、メディア関係者のほか、自衛隊やボランティアの姿もほとんどないという。そのため、同地区の住民は支援から孤立している状態にあり、同機構は現地に住む牧師を通じて、被災者住宅の泥出し作業の支援を行なっているという。

「ちょっと腹立たしいのは、ここは危険地帯(避難指示発令)だからということで、いくら行政にお願いしてもボランティアを出してくれないんだ。マスコミさんも被害が大きかったから八木(安佐南区)のことばかり報道して、可部東の現状をほとんど伝えていないんだな、いくら危険だからといって人命救助の時以外は誰も来てくれないのはねえ」という、可部東地区の男性住民(70)の声も伝えた。

一方、カトリック広島司教区は、同教区内の信徒に向け、祈りと募金を呼び掛けている。同教区内には「カリタス広島災害サポートセンター」を開設し、支援活動を実施。「すでに広島教区内のみならず、ローマや長崎といった教区外からもお祈りとボランティア支援、募金の申し出を受けています」という。一方、同教区によると、今回の災害で信徒1人が亡くなったという。


▲土砂で押し流された車(写真:日本国際飢餓対策機構)


各団体を通しての広島土砂災害支援の募金は下記の通り。

■ 広島宣教協力会 01370-3-108803(土砂災害支援)
■ 日本国際飢餓対策機構 00170-9-68590(広島土砂災害)
■ (JEA)日本福音同盟援助協力委員会 00190-5-7790(広島土砂災害指定)
■ カトリック広島司教区 01310-0-16760(広島土砂災害支援)
※ いずれも郵便振替
※ いずれも通信欄に()内の但し書きを明記

関連タグ:日本福音同盟(JEA)日本国際飢餓対策機構(JIFH)カリタスカトリック教会メールマガジンを購読する

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★広島土砂災害:カンボジアで追悼ミサ
学校支援の男性悼み

◆毎日新聞 2014年09月02日 14時41分(最終更新 09月02日 15時03分)




▲岡村健二さんの寄付でカンボジアのバッタンバンに
建設された小学校
=バッタンバン友の会提供


悲しみは海を越えて広がった。広島市北部で先月20日未明に発生した土砂災害は、多額の私財を投じてカンボジアの小学校建設を支援していた岡村健二さん(89)=安佐南区緑井7=ものみ込んだ。信仰心のあついカトリック教徒で、内戦で荒れた現地の子供たちに「国を立て直してほしい」と夢を託していた岡村さん。カンボジアでは追悼ミサが開かれ、突然の死を悼んだ。

岡村さんはテレビ局の職員だった26歳の時、祇園カトリック教会(安佐南区)で洗礼を受けた。教会の神父らは2001年、内戦の被害が大きかった首都プノンペンの北西約300キロの都市バッタンバンを視察。学校整備などが遅れた現状を目の当たりにし、現地の子供たちの教育を支援する「バッタンバン友の会」を結成した。

テレビ局を退職し、子供もいなかった岡村さんは活動に共鳴。「夫婦2人の老後に多くの蓄えはいらない。カンボジアの将来に役立ててほしい」と多額の貯蓄を寄付した。バッタンバンには01年以降、12の小学校が建てられ、友の会が現地の教会と連携して運営。今も数千人の子供が通い、「岡村学校」と呼ばれているという。

高齢の岡村さんが現地を訪れることはなかったが、「友の会」会長でスペイン出身のルイス・カンガス神父が毎年、現地で撮影した写真を岡村さんに見せていた。雨期にも水没の心配がない高床式の校舎、真新しい机に向かい笑顔で勉強する子供たち--。「岡村学校には、あなたのお子さんがたくさんいますよと話すと、岡村さんはうれしそうにほほ笑んでいた」とカンガスさんは話す。

8月20日未明。自宅1階で寝ていた岡村さんは土砂に巻き込まれ、帰らぬ人となり、情報は教会を通じて現地に伝わった。災害の4日後、バッタンバンなど3カ所の教会で開かれた追悼ミサには、岡村さんを慕う信徒や子供たちが数多く参列した。

友の会の神谷和佐子事務局長は「『子供たちに教育を』という岡村さんの遺志をしっかりと引き継いでいきたい」と話している。

【岡崎英遠】