今日もミューズが微笑んで

歌うように暮らしたい。アートの道探しを楽しむJasmineのきままな日々。

NHKニューイヤー・オペラコンサート

2007-01-04 | アートこぼれ話

年末年始はクラシックのコンサートが目白押し。

大晦日のジルベスターコンサート、元旦はウィーンフィルニューイヤー・コンサートとテレビ放映を楽しみました。家にいながら一流の音楽を味わえるのは幸せなことです。今年も極上の音楽を味わう生活から抜けられそうにありません。

そして、昨夜はお楽しみのNHKニューイヤー・オペラコンサート。一昨年は師匠が出演するので見に行きましたが、そのときはドイツ・オペラ特集でやや地味めでした。

その点、昨年がトリノ・オリンピックのフィギアスケートを通して「誰も寝てならぬ」や「ある晴れた日に」が有名になったことや「のだめ」によるクラシックブームなども考慮したのか、今年はお茶の間で見る人がオペラに興味を持ちそうな、華やかな選曲中心となっていたのは評価できるのかも・・・

トゥーランドット(「お聞きください王子様」「誰も寝てはならぬ」)、椿姫(乾杯の歌)、蝶々夫人(ある晴れた日に)と有名なアリア・重唱でスタート。他、50回の番組中、39回登場したという「フィガロの結婚」のハイライト、トスカやリゴレット、カルメン、こうもり・・・と、しかも日本を代表する豪華オペラ歌手たちが集結して、オペラアリアのベスト版アルバムを聞いているようでした。

福井さんは「誰も寝てはならぬ」去年何回歌ったんでしょうねぇ・・・
実はテノール“思い込みアレルギー”だったのですが、昨年、二期会のラ・ボエームを観てから、テノールの素晴らしさをやっと認識できるようになったのです。でも、テノールはやっぱり、相当実力が必要ですね。望月さんもよかったですね。この方もティトが素晴らしかった。

女声は超豪華版。過去に出演して今回は出ていない実力のある歌手もたくさんいますし、みんなが「私が一番よ~」みたいに表現しているような気がして・・・。と、結構クールに観てしまって、この世界で生きていくことの大変さ感じてしまいまいた。

特別ゲストの世界的メゾ・ソプラノ フィオレンツァ・コッソット女史によるヴェルディのイル・トロヴァトーレ アズチェーナのアリアはゾクゾクするほど。「歌うことはその人の生きてきた姿が全て現れる」と言う彼女は、歌い続けて50年。歌うことを磨くのに終わりはないんだなぁと・・・
ちなみに、私が最初に参加したオペラはトロヴァトーレです
今になった思えば最初がトロヴァトーレっていうのも、なかなか強烈・・・


もったいなかったのは、ジャズ・ピアニスト小曽根真さんの演奏。なぜこの場面で彼が登場したのか?なぜDove sonoのアレンジなのか。しかも1曲のみ。NHKの意図が読めなかったです。モーツァルトを、しかもその有名なアリアをアレンジすることで、モーツァルトの可能性とか現代にも生きることを伝えたかったのでしょうか。

もちろん、素敵にアレンジしていたのですが、この選曲にはいささか無理があったように感じました。大曲過ぎる・・・。
そのうえ、あれだけの実力派クラシック歌手が歌う有名アリアの途中での演奏では、
世界的ジャズピアニストのアレンジの価値がどれだけ伝わったのか。

「○○のない音楽会」ならともかく・・・。

演奏は飯盛範親さんの指揮で東フィル。オケを聞き分ける耳は持っていないけど、演奏を聞いて良いものはすぐわかります。

私たちのオペラでは、アマチュアのオケですが、プロを目指している人もいます。いつか仲間の誰かがN響なり東フィルに入る日が来るのではと楽しみです。みんなガンバレ!

さて、私もなかなか進まない魔笛の暗譜に本腰入れないと。


今年の目標は

もちろん歌のステップアップ
成果発表の場を増やす
音楽を中心としたコミュニケーション活動


今まで蓄えたことをカタチにできたらと思います。

  
  オペラを聴きながらパンを焼きました!
  パン作りは初チャレンジ、ちょっといびつになってしまいましたが、
  アリアを聴きながら寝かせたパン種は、よーく膨らんでくれました。
  味もなかなかです!(自画自賛ね!)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« プチ・リゾートでのんびりと | トップ | やり残した冬休みの宿題 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アートこぼれ話」カテゴリの最新記事