バックヤード

2017-06-01 17:09:07 | あれこれ
商店街で集金などしていると、いろいろなお店の裏側をちょっと覗き見てしまうことがある。

駅前のちょっとおしゃれなイタリアン系のレストラン。
オーナーシェフらしきお兄さんは、愛想もいいし、気持ち良く集金させてもらえるお店だった。
ある日、いつものようにお昼休憩の時間帯に集金に行くと、
シェフさんは客席の長椅子でお昼寝中だった。
お昼寝は別にいいのだけれど、彼が横になっていた隣のテープルの端に、
脱いだ靴下が綺麗に並べて置いてあった。
ちょっとゾクッとした。
ここに来るのはやめようと思った。

実際には、その後そのお店のお客さんになったことがある。
気の合う友達との女子会で、メンバーの一人がそこの予約を取ってくれた。
「え!?」と思ったけれど、せっかく予約を取ってくれたのだし。
そのメンバーには、私が見たことを話すのはやめようと思った。
なかなかおいしいお料理を出してくれたけれど、
自分からそこのお店に行こうとは言い出さないと思う。

いつも繁盛している居酒屋さん。
そこのお兄さんは、値引きにうるさかった。
お店の休業日は決まっていない。
不定期に予約の入っていない日に休むのだと言う。
休みの日には新聞はいらないが、急に決めるのでお休みの連絡も入れられないと言う。
それで、休みの前の晩に新聞受けに「今日は要りません」と張り紙をしておくのだ。
きちんと事務を通してくれれば、よっぽど間違いもないが、
それでは配達さんの連絡漏れの可能性などもある。
値引きのルールを聞いた上で、毎回毎回、業務日誌のようなものと照らし合わせて、
値引き額をチェックしていた。

その当時は、男のくせに細かいなあとか、
でもまあ、商売をしているのだから、それくらいでないといけないのかなあとか、
そんな風に思っていたが。
(でも、値引きのことをくちゃくちゃ言う男性は時々いる)
(そういうことを言う男性を快く思わないのは、単に私の好みの問題だろう)
今、お金のこともスピリチュアル的に考える私は、やっぱり何か違うと感じる。

うちの新聞店の店長が飲兵衛で、あちこちのお店に飲みに行っては、
お店や、そこで知り合った人に営業をしまくっていた時期があった。
(今はどうなんだろう?)
この居酒屋さんも、お客さんであるうちの店長に頼まれて仕方なく購読していたようだ。
本当は新聞なんて取る必要はなかったのだろう。
必要のないものにお金を払うのが嫌でしかたなかったんだろうなと思う。

そういう人は他にも何件かあった。
なんとなく態度でわかる。
個人で旅行会社をしている女社長さんは、明らかにお金を払うのが嫌そうだった。
やめる時には、月の途中だったので、月極め料金と比べると割高になる。
「10日で○○円!!」と棄てゼリフをいただいた。

店長も店長である。
無理な営業はやめてほしい。
集金に行くのは私である。

とにかく、どこのお店の人も、お客さんには愛想良くしているのだろうけど、
私のような出入りの者に対する態度で人柄がわかるということはあるものだ。
そういうお店にはお客さんになりに行きたいとは思わない。

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