どうしたいのか？

あれ以来、ずっとえりかさんに腹を立てていた。
あちらからも何も言ってこない。
言ってくれば言ってきたで、うっとおしいと思うだろうし、
言ってこなければ、それはそれで腹が立つ。

私の方は…。
もう本当にえりかさんとは縁を切ろうかと思っていた。
年賀状を送るだけで、後は何か誘われても適当に断ろうかと。
えりかさんは本当に友達甲斐のない人だと思った。
彼女は自分のことにしか興味がない。
と言ったら、多分本人は猛反発するだろうけれど。

だけど、時々、ふっとえりかさんと話がしたくなるのだ。
ややこしい話。
かつてしていたような心の問題とか。
そんな話はＭちゃんとはできない。
できないというか、ちょっと違う。

そんな話は、交流が再開してからはしていない。
多分、お互いに避けてきた。
わからない。
えりかさんの方は、私がもうそういう話とは縁がないと思っているのかもしれない。
でも、何かを考えている時、ふと思うのだ。
このことをえりかさんと話したいなって。
えりかさんは今でも私にとって必要な存在なのかもしれない。

それに、実際にはえりかさんとそんな話はできないと思う。
余程私が思いつめてでもいない限り。
えりかさんが私に求めているものは、多分違うものだろうし、
そういった話をすれば、またぶつかるような気もする。
えりかさんは、私の考え方に巻き込まれないように必死だ。

今日のところは、私の中にはまだえりかさんを求めている部分があるということを、素直に認める。
そこにとどめておこう。