嫌いな人

2016-10-20 16:56:22 | あれこれ
55年も生きていれば、嫌いな人の一人や二人いるものである。
私の人生で、「大っ嫌いな人」というのは何人か存在した。
今現在はいない。
「大っ嫌いだった人」がいるだけ。
大っ嫌いだった人とも、縁が無くなればどうでもよくなる。
今再会したら、普通にわだかまりなく話せるんじゃないかと思う。

いい子ぶるつもりはないが、私には嫌いな人はあまりいない。
苦手な人はいるが…。
苦手な人イコール嫌いな人ではない。
どっちかと言えば嫌いだから、苦手ということもあるが、
立派過ぎて話しづらいとか…、そういう人は全然嫌いじゃなくても苦手。

私の場合、「ちょっと嫌い」からいきなり「大っ嫌い」に移行するような気がする。
好きじゃないけど、いいとこあるし…、みたいな感じで猶予期間が長いのである。
好きじゃないけど、嫌いとは言えないという…。

昔、友達に近所のおばあさんのことで愚痴を言っていたら、
「何て嫌なババアなの!?」と言われた。
「でも、いい人なんだけどな」と言うと、
「本当に悪い人なんて滅多にいないんだから、そういう人を嫌な人って言うの!」
なるほど。本当に悪い人なんて滅多にいない。
その通りだなと思った。

でも、ある人のことを「嫌い」と思うのと、「嫌いじゃないんだけど…」と思うのとでは、
私の心の中がずいぶん違う気がする。
誰かを嫌いになるのは、哀しいことだと思う。

嫌いな人には、近づきたくないと思う。
苦手な人なら、近づきたくない気分の時もあるが、苦手を克服しようと思う時もある。
嫌いな人が多いと人間関係が希薄になる。
もしかしたら私は、無意識にそのことがわかっていて、嫌いな人を作らないようにしているのだろうか?
まあ、そうだとしても悪いことじゃない。

やっぱり、私のことを傷つけた人のことは嫌いなんじゃないだろうか?
相手に悪気が無かったとしても。
うーん…。一概にそうは言えない気がするなあ。
好きな人に傷つけられたら、哀しいけれど、それでその人のことが嫌いになるわけじゃないもんなあ。

まあいいや。どうでも。
嫌いな人は少ない方がいい。