元カレ

2015-07-07 15:21:23 | あれこれ
私の本気惚れの相手のMくんは、実は、学生時代に付き合っていたTくんに似ている。
それが、Mくんを好きになった理由だとは思いたくないが、
そのせいで、目をひいたのは確かだから、全く影響がないとは言えないだろうな。

でも、私の中に、Tくんがずっと住んでいたとか、そういうことは決してない。
私の恋愛の中で、Tくんは、「一番フツーに付き合って、フツーに別れた人」という位置づけである。
思い出すことがあれば、それは大抵彼のイヤな面に関することばかりだった。
でも、顔も見たくないほど嫌いになって別れたわけではないので、
別れてからも、顔を合わせれば会話したし、卒業式には、一緒に写真を撮った。

Mくんのことを考えていると、自然とTくんのことを考えてしまうときがある。
今、どうしているんだろう?
細身でちょっとかっこいい子だったけれど、
同じように細身でかっこ良かった友達のご主人は、今では中年太りのおじさんである。
彼もそうかもしれない。(笑)
そうこうするうちに、彼との馴れ初めまで思い出してしまい、「うわっ!!」っと思った。(赤面!!)
そんなこと、多分付き合っていたころにも、思い出したりしなかっただろうに…。

未だに疑問に思うことがある。
どうして彼は、私のことなんか好きになったんだろう?
私は、ちょっとどんくさい女の子だった。
流行り物にはついていけなくて、おしゃれも苦手で、友達との会話にも困ることがあった。
面食いを自認してはいたが、実際に好きになる男の子は、
イケメン(もちろん当時はこんな言葉はなかったが)とは言えない人ばかりだった。
(彼らには申し訳ないが)
かっこいい人や、人気者といった目立つ男の子は、私になんか振り向いてくれないと
無意識のうちに感じて、敬遠していたのだと思う。

でも、Tくんはどっちかと言えば、そっちの人間だったのである。
だから、私も無理してたのかなあ?

別れを切り出したのは、私の方だったけれど、
その後、何か言ってくるわけでもなく、なかなかあっさり別れた。
多分あっちも潮時と思っていたんだろうくらいに思っていたけれど、
しばらくしてから、共通の友達の男の子に、
「おまえがあいつをふるから、俺は一晩中泣き言を聞かされて大変だったんだぞ!!」
と文句を言われた。
へぇ…。意外。
別れるときに、私がお願いした約束を、
何か月もして、私の方はすっかり忘れていたのに、彼は守ってくれていた。

いい子だったんだな。…いやなとこばっかり思い出しててごめんよ。

最初のうち、Mくんの顔を思い浮かべようとすると、Tくんの顔が浮かんできた。
今では、逆かな?
Tくんの面影は、私の中でおぼろになってきている。
Mくんと会えるのは期限付き。
会えなくなって、時が流れたら、Mくんの顔も思い出せなくなるんだろう。
(写メ撮りたい!!)

わかっています。
MくんとTくんが少々かぶるからと言って…。
Tくんが私を思ってくれたように、Mくんが私を思ってくれているわけじゃないってことくらい。
(でも、優し過ぎるー!!)

はい。人のものは欲しがりません。