母、米大統領を訴える！

アンドレアス・ドレーゼン監督「ミセス・クルナスｖｓ.ジョージ・W・ブッシュ」（２２）は、ベルリン国際映画祭で見事。２冠を獲得しました。

銀熊賞の主演賞（メルテム・カプタン）と脚本賞（ライラ・シュティーラー）です。タイトルだけで、コメディ映画とわかる本作、実は実話。

２００１年９月１１日に発生した、アメリカ同時多発テロから１カ月。ドイツのブレーメンに暮らすトルコ移民クルナス家の長男ムラートは…

旅先のパキスタンでタリバンの嫌疑をかけられ、キューバにあるアメリカ軍のグアンタナモ湾収容キャンプに収監されてしまいます。

母親のラビエ・クルナス（メルテム・カプタン）は、息子を取り戻そうと奔走するのですが警察も行政も動いてくれず、彼女は電話帳で見つけた…

人権派弁護士ベルンハルト・ドッケ（アレクサンダー・シェーア）に連絡。やがてラビエは、ドッケからのアドバイスを受け。アメリカ合衆国…

最高裁判所でブッシュ大統領を相手に訴訟を起こすことを決意するのでした。果たして？メルテム・カプタンは、ドイツで人気のコメディアン。

本作が映画デビュー作とのこと。アレクサンダー・シェーアは、ドレーゼン監督「グンダーマン 優しき裏切り者の歌」（１８）を見ていました。

東ドイツで秘密警察（シュタージ）の協力者だった実在のシンガー・ソングライターの物語で、脚本はライラ・シュティーラーでした。

トルコ移民の母親と電話帳で見つけた弁護士が、アメリカ大統領を訴える！結果をぜひ知りたいです。グアンタナモ湾収容キャンプの実態も。