だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

二重スパイは、今

2008-02-15 22:26:28 | 映画
ミズーリ州カンザスシティー出身のクリス・クーパー。1951年7月9日生まれだから、今年57歳。渋い俳優ですね。出演作品は意外と多く、1980年代のTV出演後に「メイトワン-1920」(87)で映画デビュー。監督、脚本、製作、編集、俳優として活躍のジョン・セイルズ監督作品。炭鉱町の労使闘争を描いていました。

その後、「アメリカン・ビューティ」(99)でのフィッツ大佐役や、「アダプテーション」(02)での蘭の栽培家ジョン・ラロッシュ役など、印象的な脇役が光ります。「アダプテーション」の演技で、アカデミー賞助演男優賞を受賞。さまざまなジャンルの役をこなす演技派で、私もファンです。

最近は、「ボーン・アイデンティティー」(02)「ボーン・スプレマシー」(04)「シリアナ」(05)「キングダム/見えざる敵」(07)など、ポリティカル・アクションに多く出演。オスカー俳優の風格も手伝って、彼が出てると安心します。そんなクーパーの最新作が、「アメリカを売った男」(07)です。

監督は、「ボルケーノ」(97)「ジャスティス」(02)「フライトプラン」(05)の脚本家で、「ニュースの天才」(03)で監督デビューしたビリー・レイ。この作品ではもちろん脚本も担当。実際に起きた政治雑誌の捏造事件を映画化。主役を演じたヘイデン・クリステンセンも高い評価を受けました。

“アメリカを売った男”とは、2001年2月18日、二重スパイとして逮捕されたFBI捜査官ロバート・ハンセンのこと。TVで報道されたのを覚えています。『ええっ、二重スパイなんてまだいるんだぁ~』と、冷戦時代との時差ぼけ発言をした私でした。ハンセンは20年以上に渡って、アメリカの国家機密をソ連のKGBに売っていたのです。

若きFBI捜査官エリック・オニール(ライアン・フィリップ)は、上司のケイト・バロウズ(ローラ・リニー)に呼び出されます。オニールに与えられた任務、それはFBI内でもNO.1と言われるロバート・ハンセン捜査官(クーパー)を調べること。ハンセン逮捕までの2ヶ月間を描いたこの作品は、クーパー対フィリップの演技対決を見れそう。

共演者は、デニス・ヘイスバート、ゲイリー・コール、キャスリーン・クインラン、ブルース・デイヴィソン。ハンセンの売った情報によって、殺された米側の人間50名以上とか。現在、彼はコロラド州連邦刑務所に収容。これは見応えがありそう!必見です。

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