顧（グー）家の人々

２０１９年の第７２回カンヌ国際映画祭、批評家週間クロージング作品にいきなり選出されたのが、グー・シャオガン監督デビュー作…

「春江水暖 しゅんこうすいだん」（１９）です。ポスターの題字の素晴らしいこと。そして深い緑色の木々に包まれた亀川閣という古風な建物。

本作は１９８８年８月１１日富陽生まれの監督が、中国山水画の傑作『富春山居図』からインスピレーションを得て製作されました。

『富春山居図』は富陽で描かれた絵画で、『富春江』は浙江省を流れる大河のこと。また、本作の出演者は監督の親戚や地元の知り合いの…

人たちなんだとか。演技経験のある人は２人だけで他は一般の人。経費節約のためもあったようですが、よりリアルさを求めた結果。

再開発が進む中国浙江省の杭州市富陽区。ある晩、顧（グー）家の家長である母親の誕生日を祝うため親戚一同が集まります。

レストラン黄金大飯店を経営する長男、漁師として働く次男、男手ひとつでダウン症の息子を育て裏社会で生きる三男、独身生活を…

謳歌する四男たち。しかし、祝宴の最中、母が脳卒中で倒れ、命は取り留めたものの認知症が進み、介護が必要になってしまいます。

これを機に息子たちは自らの人生を見つめ直すのでした。果たして？監督は脚本も担当。ちなみに演技経験のあるのは、母ユーフォン役の…

ドゥー・ホンジュンで、エキストラや小さい役をやったことがあるのみだとか。とにかく、絵巻物のような美しい風景に息を飲みます。