落ちるシャンデリアーに♪……という歌が昔あったのをどれくらいの人が覚えてるんでしょうか。trfも今は昔。ボーカルの人は今、仮面ライダーの主題歌歌ってます。
閑話休題。改めて高橋大輔の「オペラ座の怪人」見てますが、これ、ほんとに挑戦的な構造してますね。
音楽自体がストーリー仕立てになってる。
冒頭に流れるオルゴールは「ここから過去の回想が始まる、物語が語られる」という合図という風に取れます(「オペラ座の怪人」は、1919年から1870年代の出来事を回想する話)。
主題と共に物語の幕開け。屋上でらぶらぶなラウルとクリスティーヌ。それ見てぶち切れるファントム。男の嫉妬って怖いよね。華やかな仮面舞踏会(マスカレード)の最中に現れるファントム。舞台の上でめらめら燃え上がるファントムとクリスティーヌの愛の炎にシャンデリアも落っこちる。そして怒濤のクライマックスへ。それで結局、どっちを選ぶの?クリスティーヌ。
ここまでわずか4分半。かなりの超展開ですね。
こうやって見ると、なんかオペラ座がものすごく面白い話に思えて来ました(いや実際面白いんですが)。特にファントム面白過ぎ。やることがいちいち極端なんだよねこの人。
それにしても。
私はフィギュアにはあんまり詳しくないんですが、こういう背景にストーリーのある音楽を使う時って、普通スケーターは登場人物の一人(大抵はヒーローorヒロイン)を演じてませんか?だから私も、「オペラ座」ではファントムというキャラを演じるとばかり思ってたんですが。
でも屋上ラブシーンは、あれはどう見てもファントムじゃないですよね(私の中で「ALL I ASK OF YOU」は予想から外れてたんですが、よく考えたら私の頭の中からラウルの存在自体が抜け落ちてました。だってラウルキャラ薄いんだもん)。
「マスカレード」では、特定のキャラではなくて場面そのものを表現してますね。仮面からひょこっと顔を出す仕草が可愛くってお気に入りなんですが、あれは主要キャラではなくモブの動作だったと思います。
そういう意味では、二重に挑戦的だなと思いました。
セオリー通りにやるならば、テーマ曲含めて多くても2~3曲でまとめて、キャラクターも一人に絞って徹底的に感情移入して演じる方が無難というか確実。
でもそういう「無難」なことは、モロゾフさんは今回やりたくなかったのかも知れない。敢えて難しいかも知れないけど、普通あんまりやらないこと、新しい表現を作ろうとしてるのかも知れないと。そこに「攻め」の姿勢を感じてワクワクしてるのです、私は。誰かが新しいことやんないと、いつまで経っても進化しない。進化の先頭に立つのはとてもリスキーなことだけど、それでも挑戦するっていう、そこにロマンを感じる訳です。気分はプロジェクトX。
それだけに完成度を高めるのはとても大変だと思いますが、ものに出来れば本当に楽しそう。映画やお芝居を見るように、物語を楽しめる素敵なプログラムになるような気がします。
そう考えると、本人は「全試合勝つつもりで」いただろうし今回の結果には凹んでるかも知れないけど、焦らないで欲しいかも。
よくよく考えてみれば今年は、本当に勝たなきゃいけない試合は暮れの全日本と年明けの世界選手権だけなんですよね(GPFで内定貰えればそれが一番楽だけど、そういう楽な戦い方をするタイプではないような気がすごくするし)。スケートカナダとNHK杯は調整のために出ます、くらいの気持ちで、GPFも無理に出なくていいかもとか思ってみたり。
そうはいいつつスケートカナダではいい演技が見たいなあとも思ってます。主に私の目の保養のために(←大変身勝手)。でも「ステキなオペラ座がみたい!」って思ってる人は、大ちゃんのファンに限らず舞台や映画のファンにもいっぱいいるんじゃないかと。期待が大きいとその分プレッシャーも大変だと思いますが、がんばってもらいたいですね。衣装も気になる。
***
拍手コメントへのお返事。
そういう訳で、私も今後の展開はリスクを背負ったスリリングな部分を含めて(笑)楽しみにしてます。
現地での反応は、なかなか良かったみたいですね。
思うに、アメリカはエンターテイメントの国なので、向こうの人は点数云々よりも「見て楽しめるかどうか?」を重視して見ているのではないでしょうか。そういう意味では日本人以上に、「魅せる」演技のできる大ちゃんの魅力を分かってくれてるのかも知れません。
閑話休題。改めて高橋大輔の「オペラ座の怪人」見てますが、これ、ほんとに挑戦的な構造してますね。
音楽自体がストーリー仕立てになってる。
冒頭に流れるオルゴールは「ここから過去の回想が始まる、物語が語られる」という合図という風に取れます(「オペラ座の怪人」は、1919年から1870年代の出来事を回想する話)。
主題と共に物語の幕開け。屋上でらぶらぶなラウルとクリスティーヌ。それ見てぶち切れるファントム。男の嫉妬って怖いよね。華やかな仮面舞踏会(マスカレード)の最中に現れるファントム。舞台の上でめらめら燃え上がるファントムとクリスティーヌの愛の炎にシャンデリアも落っこちる。そして怒濤のクライマックスへ。それで結局、どっちを選ぶの?クリスティーヌ。
ここまでわずか4分半。かなりの超展開ですね。
こうやって見ると、なんかオペラ座がものすごく面白い話に思えて来ました(いや実際面白いんですが)。特にファントム面白過ぎ。やることがいちいち極端なんだよねこの人。
それにしても。
私はフィギュアにはあんまり詳しくないんですが、こういう背景にストーリーのある音楽を使う時って、普通スケーターは登場人物の一人(大抵はヒーローorヒロイン)を演じてませんか?だから私も、「オペラ座」ではファントムというキャラを演じるとばかり思ってたんですが。
でも屋上ラブシーンは、あれはどう見てもファントムじゃないですよね(私の中で「ALL I ASK OF YOU」は予想から外れてたんですが、よく考えたら私の頭の中からラウルの存在自体が抜け落ちてました。だってラウルキャラ薄いんだもん)。
「マスカレード」では、特定のキャラではなくて場面そのものを表現してますね。仮面からひょこっと顔を出す仕草が可愛くってお気に入りなんですが、あれは主要キャラではなくモブの動作だったと思います。
そういう意味では、二重に挑戦的だなと思いました。
セオリー通りにやるならば、テーマ曲含めて多くても2~3曲でまとめて、キャラクターも一人に絞って徹底的に感情移入して演じる方が無難というか確実。
でもそういう「無難」なことは、モロゾフさんは今回やりたくなかったのかも知れない。敢えて難しいかも知れないけど、普通あんまりやらないこと、新しい表現を作ろうとしてるのかも知れないと。そこに「攻め」の姿勢を感じてワクワクしてるのです、私は。誰かが新しいことやんないと、いつまで経っても進化しない。進化の先頭に立つのはとてもリスキーなことだけど、それでも挑戦するっていう、そこにロマンを感じる訳です。気分はプロジェクトX。
それだけに完成度を高めるのはとても大変だと思いますが、ものに出来れば本当に楽しそう。映画やお芝居を見るように、物語を楽しめる素敵なプログラムになるような気がします。
そう考えると、本人は「全試合勝つつもりで」いただろうし今回の結果には凹んでるかも知れないけど、焦らないで欲しいかも。
よくよく考えてみれば今年は、本当に勝たなきゃいけない試合は暮れの全日本と年明けの世界選手権だけなんですよね(GPFで内定貰えればそれが一番楽だけど、そういう楽な戦い方をするタイプではないような気がすごくするし)。スケートカナダとNHK杯は調整のために出ます、くらいの気持ちで、GPFも無理に出なくていいかもとか思ってみたり。
そうはいいつつスケートカナダではいい演技が見たいなあとも思ってます。主に私の目の保養のために(←大変身勝手)。でも「ステキなオペラ座がみたい!」って思ってる人は、大ちゃんのファンに限らず舞台や映画のファンにもいっぱいいるんじゃないかと。期待が大きいとその分プレッシャーも大変だと思いますが、がんばってもらいたいですね。衣装も気になる。
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拍手コメントへのお返事。
そういう訳で、私も今後の展開はリスクを背負ったスリリングな部分を含めて(笑)楽しみにしてます。
現地での反応は、なかなか良かったみたいですね。
思うに、アメリカはエンターテイメントの国なので、向こうの人は点数云々よりも「見て楽しめるかどうか?」を重視して見ているのではないでしょうか。そういう意味では日本人以上に、「魅せる」演技のできる大ちゃんの魅力を分かってくれてるのかも知れません。