ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

お月様に感謝!

2009-10-05 01:54:00 | 日記
ふと気が付くとこのブログ、「LUV LETTER」への妄想文を最後に途切れている…。
早いもので、もう10月でございます。
「カーニバル・オン・アイス」が開催された10月3日は中秋の名月。この日、月にお供え物をするのは、その年の秋の収穫を月に感謝する(昔の農業は月の運行を基準にしていた)という意味があるそうです。

思えば去年の秋。大ちゃんが手術する、というニュースを聞いて浮かんだのは、寒い冬の間、じっと冷たい土の中で耐えていた種が春先に芽を出し、夏に花を咲かせて秋にはきっと実を結ぶ、というイメージでした。なんかね、そうとでも思わなければ1年越せないという心境だった訳ですよ(笑)。
あの軽々と飛ぶジャンプが飛べなくなっちゃったらどうしようとか、あの華麗なステップを再び目にすることはできるんだろうかとか、色々不安になりましたしね。きっと一番不安だったのはご本人、そして周囲の方だと思うんですが。
でも今、人知れず重ねて来た苦労と努力が『実を結ぶ』、正にそんな感じの演技でした。

フレンズオンアイスからこっち、何気にちょこちょこ露出があって、大ちゃんの情報にはこと欠かなかった訳ですが。
いろんなメディアでの発言の中で印象に残ったのは、スポルティーバの記事にあった「ケガをする前の体に戻さないように気を付けている」という所でした。
リハビリを機に肉体改造に取り組み、最大の弱点だった「間接の硬さ」を克服したというのは繰り返し報道されていることです。
でも怪我をしてスケートができなくなった、となれば、まずは人間の本能的に「元の体に戻したい」と思ってしまうものじゃないかと思うんですが。ていうかまず私が、「元の体に戻って欲しい」と思ってしまってました。
でも上の発言を聞いて、ああそうかと思ったんですよね。時計を後ろに巻き戻すんじゃなく、前に進めなければいけないんだと。一度山を下りれば、次はもっと高い山に登れる。彼はそれを選択したんだなと思いました。

だから、今回披露された「Eye」は、去年の物とは別のもの。
荒削りな情熱を迸らせていた去年から衣装も一新して、激しさは内に秘めた、洗練されたオトナのイメージという感じ。でも「手弱女ぶり」の表現が際立った「LUV LETTER」に比べると、明らかな男っぽさがありますね。

それにしても、以前にも増して軽~く飛んでいる(ように見える)トリプルアクセルを見ると改めて、よくぞここまで戻して来てくれた!と感動してしまいます。
あとは4回転ですね。ちょっと予定より遅れているようですが、焦らず足下を確かめて、一歩一歩着実に進んで行ってくれることを祈ります。

今年はオリンピックの年でもありますし、これからも色んな露出がありそうですが、今の落ち着いた雰囲気を見ていると、周囲の雑音も上手く受け流して行けそうかな?と思います。
思えばイエテボリの時、直前の4大陸選手権での点数が凄くて、内外のマスコミから優勝候補として取材を受けまくってましたよね。練習で調子が上がらない中、どんな心境だったのかと思うと胸が痛みますが、今にして思えばそれも必要な経験だったのかな…と思わないでも無かったり。
「まずは内容やプロセスを楽しんで、その上で結果がついてくれば」とご本人も語っているように、私たちも目先の結果やマスコミの騒音に一喜一憂せず、長い目線で見守って行けたらいいな、と思います。

理想の高い大ちゃんが、自分自身で納得できるような演技ができれば、結果は自ずから付いて来ると思います。試合で戦う大ちゃんを応援できる喜びを噛み締めつつ、このシーズンを一緒に戦って行きたいと思います。

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拍手コメントへのお返事。激烈に遅くなって申し訳ありません。

□2009/9/7 13:30
「LUV LETTER」、あの曲を「和」と解釈してのあの衣装、私はすごく気に行ってます。日本人の、和服をよく分かってる方が作ったんじゃないかと思うんですが、ディテールがしっかりしてて説得力がありますね。
もうちょっとヒマなら、「フィギュアスケート衣装における和服の取り入れ方」について研究してみたいような気もするんですが…。

□2009/9/9 3:00
こんばんは。岡山出身の私に取って、「四国」って身近なイメージがありますが、海を渡って横浜に行くのって大変ですよね。
大ちゃんのファンって、思い入れが強い人が多いような気がします。お店に取って良いお客さんは何度も通ってくれる人、「話のタネに一度だけ来てみた」みたいな人ばかりだといずれは立ちゆかなくなる…という話を聞いたことがありますが、大ちゃんのファンって「常連客」になる人が多いんじゃないかというのが私の見解です。リピーターを掴む魅力があるってことなんじゃないかと思います。