ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

フレンズオンアイス恋文編

2009-08-31 01:38:00 | 日記
あの夢のような時間から早一週間。
フレンズオンアイスでの大ちゃんについて。

メインの出入り口である左側から入るとずらっっとスタンド花が並んでましたが、今回並び切れなかったのか西側のプレスエリアの前にも並んでました。大ちゃん宛の花は、関係者からのに加えてファンからのお花も多かったですよ。
実はこっそり私もその一つに参加させて頂いたのですが、やはり今回は特別。『待ってたよ!』の気持ちをカタチにして伝えたい!というファンが少なくなかったのだと思います。『待ってたよ!』の気持ちはお花だけでなく、会場での拍手やバナーやプレゼントなんかにも溢れていました。

そしてそんなファンの気持ちに答えてオープニングに登場した大ちゃん。
黒Tシャツ&デニムで元気にリンクに飛び出し、ノリノリで踊る姿はまさしく、1年前同じ会場で目にしたのと同じ人。去年のFOIと今回の映像を繋げて見たら、間に怪我と手術で思うように動けない時期を経て、氷の上に乗ることも出来ずに地道なリハビリを重ねて来た時間があるとはとても思えないような。ああ、本当に帰って来てくれたんだ…と思うのと同時に、これがこの人の美学というかプライドなんだろうな…というのは実は後で思いました。
実際見てる時には、目で追いかけるのに必死。

今回は、スケーターの紹介時に本人からのメッセージをナレーターが伝えるのが基本形式。でも大ちゃんだけは、荒川さんがわざわざ出て来て、御本人の言葉で紹介してくれました。荒川さんはいつも私たちの気持ちを良く分かって下さっている。ありがとうございます。
満場の拍手に迎えられ、元気にリンクに飛び出す大ちゃん。
リンクの中央でポーズを取ると一転、静かに。
情緒的なピアノの音によく似合う、繊細で流麗なプログラム。私にはスケーティングの事なんか分からないんですけどね、何かこう、さらさらと静かに流れて行くようなそんな感じ。
もともと大ちゃんて、例えば『ロクサーヌ』みたいな男っぽいプログラムでも、手の動きには細かくタメを入れてて単調な動きは絶対しない、という印象があるんですけどね。このプログラムでは、繊細で流麗な指の動きを心ゆくまで堪能できます。
そしてジャンプ。今迄のテレビやら何やらの予備知識によって、頭の中では大丈夫だと分かってるんですが。何せ私は小心者なので、それでもやっぱりドキドキしてしまう訳で。
しかしそんな私の心配を余所に、かる~く飛んで楽々降りてしまいましたよ。3回見たんですが、どの回もこのプログラムの中では、ジャンプはすべて完璧でした(フィナーレの時には1回くらいずっこけてたような…)。
スピンは素人目にも上手くなってました。回転が速い。そしてとても安定している。レイバックステキ。またこれが見れて嬉しい。
それで衣装が、シンケンジャーに出て来そうな和風の衣装。大ちゃんに和風って正直予想してなかったんですけど、この曲には似合ってると思います。ピアノの分散和音が、ちょっと箏曲っぽくもあるんですよね。定番(?)の黒×ゴールドに加えて、敢えて中間色の紫と橙っていうのも好み。ここで赤を持って来るとうっとおしくなると思いませんか?
その紫と橙を袖口から覗かせるのも上手いなあと思いました。和服っぽさを残しながら、腕の動きを引き立たせる感じで。あと、ゴールドの部分に本物っぽい着物地(帯地?)を使っているのも好みです。海外で作った和物「っぽい」衣装にはないディテールのリアリティがある感じで。
ていうか私、和物が好きなんですよ。大ちゃんの和物。嬉しい…。
ただこのプログラム、まだ本当の意味での完成ではないのかな、とも思いました。
いや実際出来上がってから数日とは思えないほど出来上がってるのは確かだし、しかも怪我明けと思えば奇跡のような完成度だと思うんですが。
でも大ちゃんて本当の意味でプログラムをものにしてしまうと、そこからプログラム自体が意志を持つ、みたいに自由に展開していくように見えるんですよね。特に点数にこだわらないEXの方にその傾向が顕著な気が。このプログラムはまだそこまでは行ってなくて、でも3回の公演の間で確実にそこへ近づいて行っているような気がして、これはこの先が楽しみだなあと。
そして同時に、そうやってプログラムが変容していくのをリアルタイムで追いかけられるのはすごく幸せな事なんじゃないかなあと、そんな事を考えてしまいました。

曲はDJ OKAWARIという人の「LUV LETTER」という曲だそうですね。初めて聞く名前だなーと思ったら、大ちゃん自身ショップでかかってたのを偶然聞いて気に入って、店員さんに教えて貰って音源を入手したみたいですね。こういう所が、「常にアンテナを広げている」所以なんだろうなと思いました。知名度とか、既に出来上がっている評価に留まらず、自分自身の感性に忠実な大ちゃんらしいエピソードだと思います。
でも実際この曲、すごくとっつきやすくて、割と最初に聞いた瞬間から素直に耳に入って来る感じの曲なので、知名度の低さはそんなに問題にはならないんじゃないかなと思いました。
振付け担当は宮本さんだと専らの噂ですが、正式な情報はまだないのかな?
宮本さん好きなので、彼の振付けだと嬉しいんですが。
このプログラムに関しては、ちょっと色々考え出すと長くなるので、もしかしたらまた何か書くかも知れません。

長くなりました。
バナーコンテストではお手伝い係として登場。例によって和やかというかなんと言うかな感じで進行した後、何故かコーナー最後のシメの挨拶は毎回大ちゃん担当でした。しかもこの部分、何故か毎回滑舌もよくてやけにイイ声でした。
そしてエンディング。ノリノリの所ではやっぱり水を得た魚。一旦客席に行った後再び中央に集合する所があるんですが、何かいつも出遅れる。特に土曜日の夜は慌てて戻ろうとして転倒。「世界一コケるのが上手い男」の名に恥じない、それは見事なヘッドスライディングでした。
それと最終日のスピン。素人目にも凄かった。スピン一つであんな衝撃を受けるとは思いませんでした。

ともあれ、御本人の言うように、本当にいい形での再出発が出来たんじゃないかと思います。
どなた様もお疲れ様でした。
荒川さんにも改めて感謝。

そして私も覚悟を決めなければなりません。
いや本当に嬉しいですよ。またこのジェットコースターに乗れるなんて(笑)。

***

拍手コメントへのお返事

■8/27 5:33
「LUV LETTER」に関しては、その内また書くかも知れません。
でもニュースだけじゃなくて、早く全体像の映像が欲しいですよね。
しかしJ:COMでは日テレプラスは映らない…(涙)。

■8/27 17:38
いつもありがとうございます。
現地でご覧になったのですね。
大ちゃんも良い再スタートが切れたと思います。
フレンズオンアイスはショー全体の雰囲気が良いですよね。気が付くと毎年通っています(笑)。

■8/28 13:52
フレンズオンアイス、万難を拝して観に行く価値はあると思います。
大ちゃん自身が「皆いいものを見せますんで…」と言っていた通り、他のスケーターもすごくレベルが高くて楽しませて貰えるのも魅力ですね。

■8/28 23:00
こんにちは。こちらこそ、現地ではバタバタしてて、中々落ち着いてお話するということができなかったですね。何人かの方から「ブログ読んでます」と声をかけて頂いて嬉しかったです(更新滞ってるのが心苦しくもありましたが/汗)。
リアルタイムで大ちゃんを追いかけられるのは、本当にラッキーだと私も思います。これからも彼の夢を応援して行きたいですね。

フレンズオンアイス全体編

2009-08-31 01:36:00 | 日記
という訳でフレンズオンアイス。
大ちゃんについては後のお楽しみに取っておくとして、まずは全体の感想から。
相変わらずスケートの事を分かってないので、感想がとても漠然としています。あと、文字数は必ずしも感動には比例していません。
基本アマチュアの人は「選手」、プロスケーターはさん付けで統一。


***

・オープニング~チャンピオンプログラム
荒川さんがリボンを回すと、氷上にレーザーで文字が描かれる可愛いオープニングから、ノリノリの音楽に合わせてスケーターたちが登場。
1人ずつコールされると同時に捌けて行き、最後に大御所カート・ブラウニングさんがコールされてリンク中央へ。彼の指笛を合図にチャンピオンたちが氷上に飛び出し、チャンピオンプログラムへ。
去年の『オペラ座の怪人』のような作り込んだゴージャスさはありませんが、ガーシュウィンの音楽に合わせた小洒落たプログラムです。楽しいショーの幕開け、という感じでこれはこれでステキだと思います。最後に表彰台の真ん中を奪い合うのも面白い。
・村元小月選手
自己推薦枠というのを私は初めて聞きましたが、中々いい試みだと思います。
何か、自分が出たくてこのショーに出たんだ!という気迫のようなものを感じました。
「キル・ビル」の音楽に合わせたかっこいいプログラム。ユマ・サーマンの黄色いスーツ(元ネタはブルース・リー)をアレンジした衣装もいい感じ。
・田村岳斗さん
白×紫のひらひらした衣装の王子様っぽいプログラム。こういうのがハマるのは流石。
・鈴木明子選手
これも私の大好きな映画「ウエストサイドストーリー」。
定番のジェットソングから始まり、I Feel Prettyを一瞬挟んでマリアでしっとり&マンボでノリノリダンス。トゥナイトアンサンブルの一番派手な所で終わる。今季のFSだそうですが、これ試合でやると盛り上がるんじゃないかと思います。楽しそうに踊ってたし。楽しみですね。
・小塚崇彦選手
このプログラムもFSだそうです。上半身の表現を強化しようと意識しているように感じました。
彼もどんどんショーの雰囲気に馴染んではっちゃけて素に近くなって行って、それでもバナーコンテストでは毎回欠かさず「大ちゃんおかえり!」と言ってくれた好青年ですありがとう。
・タニス・ベルビン&ベン・アゴスト組
お手紙を小道具に使い、何やら痴話ゲンカっぽいプログラム。演じてますねー。
恋する乙女なベルビン選手の仕草が可愛い。
・本田武史さん
これも大人っぽいロマンチックなプログラム。
スケールの大きな演技ですね。
・シェイリーン・ボーンさん
タフでクールでセクシーでお洒落なお姉様プログラム。超カッコいい。
これほど迄にガニ股の似合う女性が他にいるだろうか(いや、いない)←反語。
・カート・ブラウニング
トコトコ歩いてリンク中央に向かう所からプログラムは始まっています。
可愛いおじさんの不器用な恋という感じ。「年を取ってしまった私ですが…」としていましたが、魅せ方の上手さはベテランならではですね。
・高橋大輔選手
別エントリーにてたっぷりと語らせて頂きます。しばしお待ちを。

・プレゼントコーナー&コンテスト
いつもの席順による抽選。村元選手と、2部に滑るキッズスケーターが登場。
荒川さんは愛犬ティラミスちゃんを抱いて登場。でも土曜日の夜だけは、ティラミスちゃん寝ちゃったそうで出て来ませんでした。
このショーでは、年毎にエスカレートする荒川さんの愛犬への溺愛っぷりを目の当たりにするのも楽しみの一つです。今年はとうとうワンちゃんたちがパンフレットに登場。よく見ると首輪の代わりにメダルが…ってあなたは「銀のロマンティック…わはは」の更紗ですか。※1
いやでもわんこは可愛いです。ティラミスちゃんは慣れたもので、下に降ろされるといい子でとっとこリンクサイドへ捌けて行くんですよ。
コーナー後半はバナーコンテスト。
土曜日は小塚選手&大ちゃん&本田さんの日本男子3人衆だったのが、日曜日は大ちゃん&小塚選手&鈴木選手の現役3人組でした。大ちゃんもだんだんくだけて来たのか、日曜日はやたらヒューヒュー言ってました。バナーを選ぶのに、皆さん苦労してました。全員が1枚ずつ選んで来た合計4枚を2枚に絞るのに毎回ジャンケンしてました。

・荒川静香さん&キッズスケーター
ここから第二部。ラスボスっぽい衣装&音楽と共に荒川さんが登場。途中、ラスボス衣装をフックに引っ掛けて白い衣装に早変わり。音楽も「オーバー・ザ・レインボー」に変わって、キッズが登場。『あの日、少女だった頃の私に出会う』みたいな感じの素敵なプログラムです。
余談ですがキッズが出る前、振付けを担当した宮本賢二さんが、出番を待つキッズの女の子についてず~っと振付けのおさらいをしたり、リラックスさせたりしてるのが何とも微笑ましい光景でした。宮本さん、今年はスケーターとしての出演がなかったのがちょっと寂しかったですね。バナーコンテストの時に、段ボールに『焼き肉』と書いたバナー(?)を掲げてウケを狙ったりはしてたんですけど。
・本田武史さん2回目
カートさん振付けによる、現役時代のプログラム。フラメンコ調の曲で男っぽく魅せてくれました。
・シェイリーン・ボーンさん2回目
椅子が踊ります。くるくる回りながらものすごい勢いで滑って行く椅子に乗ったりしてタンゴを踊ります。なんでこうこの人はかっこいいんでしょう。背中のぱっくり開いたドレスもセクシーです。
・田村岳斗さん2回目
玩具のバットとボールを使う野球のプログラム。男前なのに嬉々としてネタに走ってくれる所が大好きです。途中でボールを座席に打ち込んでくれるのですが、最後は必ず空振りで終わる。わざとなのかどうなのかはわかりません。あのボール、大ちゃんのサイン入りだったみたいですね。そうと分かっていれば頑張ってキャッチしたのに(←無理です)。
・チン・パン&ジャン・トン組
アイスダンスのようにお洒落で大人っぽい雰囲気のあるペアでしっとりと。……でもリフトとかツイストとかスロージャンプとか、迫力の大技でペアの醍醐味も満喫できます。
・エヴァン・ライサチェク選手
1日目はガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」。蝶ネクタイでばんばんジャンプを下りる。2日目は何かテクノっぽいEXに変わってました。きっと競技用のプログラムで、ジャンプ飛びまくるのが大変だったんでしょう。4回もあるし。でもやっぱりガーシュウィンの方が良かったなあ…。
・佐藤有香さん
同世代の星。これも私の好きな曲「タイム・アフター・タイム」。派手さはないけど、柔らかなタッチのとても繊細で優しい演技でした。
・カート・ブラウニングさん2回目
紫色のトレンチコートと帽子でキケンな男の魅力を振りまく。第一部の時とガラっとキャラを変えて来る辺りが流石です。
・荒川静香さん
ティラミスちゃんとお揃いの衣装ですべるフラメンコ。女王様モードでかっこ良いです。
・エンディング
五輪を表現したライトアップに合わせて、「1492」※2の荘厳な音楽で登場。パン&トン組のリフトを先頭に全員がひざまづく所とかカッコいい。手にした五色の布で五つの輪を作り、最後はノリノリの曲で踊って終了。
千秋楽のオマケでは、鈴木選手が振付けを担当したボーンさんと一緒にステップを踏もうとしたり、それを又ボーンさんがちゃんと覚えてなかったりして、「もう、冷や汗かいちゃったわ」みたいなゼスチャーをしてたのが可愛かったり。そのボーンさんは自分の出番の時に大ちゃんと小塚選手を従えて一緒に低い姿勢ですべる技をさせてましたが、少なくとも大ちゃんはあんまり出来てなかったような。
ベルビン&アゴスト組の時は、リフトしながらベルビン選手が両手に持ったアンパンマンのピコピコハンマーでアゴスト選手の頭をポコポコ殴る。その後、ピコピコハンマーはライサチェク選手の元へと渡りましたが、彼は最後にみんなで手をつなぐ時に、ピコピコハンマーのやり場に困ってました。
宮本さんは最後にやっと出て来て、キッズの女の子をリフトしてたりしましたよ。あと何故かブラウニングさんが宮本さんにスケート靴を上げてしまい、その後小道具の布の上に立ったり運動靴を持って来てもらったりしてました。
そして大ちゃんは「LUV LETTER」の曲に合わせてスピン。もう既にあっちこっちで言われてますが、これがまた凄かったんですよ…。

***

ともあれ、今年もこんな感じで楽しく終わりました。
プロデューサーとしての荒川さんの仕事振りには毎年感心するんですが、これって単に自分が良い演技をするだけじゃなくて、ゲストとして招いたスケーターを立てる気持ちがないとできないことですよね。
今回も、大ちゃんの復帰を祝福してくれただけでなく、キッズの女の子から大御所ブラウニングさんに至るまで、敬意を持って心配りをしているのが伝わって来ました。
いつも楽しいショーをありがとうございます。来年も楽しみにしています。

※1 川原泉のスケートマンガ「銀のロマンティック…わはは」。ヒロインが試合で貰ったメダルを犬にプレゼントする場面があるんです。「夢にまで見たお日様色のアクセサリー」
※2 余談ですが、私が「1492」の曲を初めて聞いたのがF1パシフィックGPのオープニングセレモニー…しかもこの曲がかかる度にグリッドギャルが登場するので、私の中でこの曲は「グリッドギャルのテーマ」としてインプットされていました。今回初めて正式な曲名が分かりました…。

***

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おかえりなさい。

2009-08-27 01:47:00 | 日記
ご無沙汰してます。虹川です。
1ヶ月近く間が空いてました。なんていうか、気持ちに余裕のない1ヶ月だった…んですが、そんな中でもしっかり行って来ました@フレンズオンアイス。

今年のフレンズもまた、期待に違わずとても楽しかったです。
出演者のレベルの高さ。にも関わらず、和気あいあいとしたアットホームな雰囲気。
出演者&スタッフが自分たちも楽しみながら観客を全力で楽しませようとして、観客も全力で楽しもうとする。特に千秋楽では、明らかに観戦慣れしているお客さんが多いようで、拍手&かけ声&スタオベでガンガン盛り上げる。その雰囲気に後押しされてスケーターもノリノリという、スバラシイ相乗効果が生まれていました。
おまけにこれが我らが大ちゃんの記念すべき復活第一弾なのだから、楽しくない訳がございません。

***

思えばこの半年余り、この日が来るのをずっと夢見ながら、果たして本当にその日は来るのだろうかと不安になり、その度にいや大丈夫だと自分に言い聞かせ…という日々を過ごしていたのは私だけではありますまい。ていうか、一番不安だったのはご本人ですよね、きっと。それに周囲の方たちも…。

私がここに、極力ポジティブなことを書き続けて来たのは、一つには、そうすることでファンの間に漂う空気を少しでも明るくしたいという気持ちからでした。
どんなものにも良い側面と悪い側面があって、悪い側面ばかりに目を向けていればいくらでも暗い方に考えが行くし、逆も又然り。
人がどう受け取ろうと「今」の現実は変わりませんが、それがどんな方向に変化して行くかは、それをどう捉えて次の行動に結びつけるかにかかって来ますから。
当のご本人が、精一杯、物事の明るい側面に目を向けて前向きにがんばっているのだから、ファンにできることと言えば、少しでもその気持ちを後押しできるように、ポジティブな空気感を作ることくらいしかないかなあ…と思っていたのでした。

それともう一つは、それでもやっぱり私の中に、どこか楽観的な部分があったからだと思います。
過去に一度、同じようなことを経験してますから(笑)。
もちろん大ちゃんとミカとでは、やってる競技も、怪我の種類も状況も全然違いますけど。
それでも強い意志の力が、周囲の悲観的な予想や心配を大きく飛び越えさせるのを一度目の当たりにしていると、割とすんなりと、「もう一度信じよう、信じて待とう」という気持ちになれました。

…が、そうは言っても不安だったですよ。不安なものでつい占いに走ったり神頼みに走ったりもしましたから(お礼参りに行かなければ…)。
だから本当に、今日この日があるのは奇跡のようなものだと思っています。
ここに至るご本人の苦労は、きっと私なんかには想像も付かないものだと思います。
本当に、よくぞここまでと思うばかりです。

***

そしてこの復帰の舞台がフレンズになったのも、予想通りというより、「願いが叶った」という気持ちに近いです。
何より、荒川さんのプロデュースするショーというのは大きいですね。
思えば第1回、トリノオリンピックの余韻も覚めやらぬ2006年。ショーの前日にアマチュア引退・プロ転向を発表し、このショーを「プロとしての初のアイスショー」として盛り上げた彼女を見て、賢いなあと感心したものでした。
今回に関して言えば、このショーに「高橋大輔、復帰後初のショー出演」という付加価値を付けることは、荒川さんにとっても得する話ですよね。そして同時に、大ちゃんに取っても、他のショーや試合で復帰するより何かと便宜を計って貰いやすいし、気持ちの上でも楽なはず(毎年本当に楽しそうに出てましたし)。更には私たちファンに取っても、心置きなく大ちゃんの復活をお祝いできる場を頂いた形になって、本当に最高のシュチュエーションだったと思います。
今回のショーでは、プログラムの前に出演者からのメッセージがナレーターによって読み上げられるという紹介の形式だったのですが、大ちゃんの時だけは、荒川さんが毎回出て来て、御本人の言葉で(毎回微妙に内容も変わってました)、大ちゃんの復帰を暖かく迎えてくれました。私たちファンの気持ちを受け止め、想いを一つにして下さっているようで、感謝の念に絶えません。

***

以上、単なる長い前置きでした(笑)。
肝心の大ちゃんの演技とか、大ちゃん以外ももちろんとても素晴らしかったショーの内容についてはまた後日ということで。

***

拍手コメントへのお返事。遅くなって本当にすみません。

■7月27日 16:30頃
フレンズオンアイス、楽しかったですね! チケットを買っておいて良かったと、私も心から思いました。

■8月10日 11:00頃
いつも読んで頂いてありがとうございます。
フレンズオンアイス、楽しんで来られましたか?信じて待ってた甲斐がありましたね。
荒川さんが仰ってくれていたように、大ちゃんの道がこのショーから五輪へと繋がって行く、その第一歩となれば良いですね。