ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

おいでんせー倉敷

2008-03-30 10:13:16 | 日記
明日はいよいよサンピア倉敷でのチャリティーエキシビションですね。

サンピア倉敷のリンクについて、先日書けなかったことをこの機会に。

最近気付いたのは、大人で、素人さんで、趣味でスケートを楽しんでる人がたくさんいる、ということでした。
やるからには本格的に習わなければダメ、ということではなくて、貸し靴でひょうたんバックの練習をしてる人から、誰にも習わず自己流でアイスダンスのような足さばきを見せる人、一人で自主練しているアイスガールズ岡山チームのメンバーさんなど、みんな自分に合った楽しみ方をしてるんですね。

そして勿論、子供たちも。
大ちゃんが最初にスケートを始めた時に、コーチが後ろから追いかける練習でスケーティングの基礎を磨いたというエピソードがありますが、今でもやっぱりコーチが子供たちを追いかけている。
それだけでなく、今では親御さんたちが自分の子供を追いかけたりしているそうです。
昔と違って、今は自分でも滑れる親御さんが増えて来てるからなのかも知れません。
子供を習わせている内に、「楽しそうだ」と自分も始めた人、逆に自分が趣味で滑っていて、子供にも習わせるようになった人など様々だと思いますが。

ここに集まる人にとって、スケートは何か特殊なものではなく、気楽に始められる趣味なんだ、という文化が出来て来てるのかなと思いました。そしてそういう文化の地盤があるからこそ、多くの子供たちの中から、才能のある子が伸びて行くんじゃないかと。
今、このリンクが無くなってしまったら、せっかく育って来た「文化」が失われてしまうような気がします。晴れの国・岡山の人間に取って、スケートがまた、「テレビで見るだけの、どっか遠い世界のスポーツ」になってしまうのが怖いんですよ、私は。
…と力説したところで私に出来ることなんてせいぜい、周囲の人からなけなしの署名を集めて持って行くくらいしかありませんが。
何とか、良い方向に物事が進むことを祈ってます。

***

ついでに。
ダイスケファンなら押さえておきたい「倉敷ブランド」より、個人的にオススメな倉敷土産好適品をピックアップしときます。

●ふるいちのぶっかけうどん
http://www.sqr.or.jp/usr/marubu/index2.html
大ちゃんがトークショーで好きだと言ってたみたいですね。倉敷では、ぶっかけといえばふるいちです。
安くて美味しい庶民の味方です。お土産用のも売ってます。

●むらすずめ
http://www.kurashiki.co.jp/kikkodo/
倉敷銘菓の定番。「きっこーどーの むーらーすーずめっ!」というCMソングが耳から離れないんですが、あのCMは今もやってるんだろうか。つぶあんが美味しいです。

●倉敷帆布
http://www.baistone.jp/
帆布の7割は倉敷産だと言いますが、倉敷ブランドとして認定されているのはここの会社のものらしいです。
岡山駅の新幹線改札にあるお土産屋さんでも売ってました。私はここの携帯ケースにiPod入れてます。
(どうでもいいけど、「バイストン」で検索かけるとダンバイン関係のページがざくざくひっかかる…バイストン・ウェルじゃないってば)

●萬年雪 荒走り
http://www.moritasyuzou.co.jp/
美観地区の入口にお店を構える森田酒造のお酒。倉敷ブランドに認定されたのは1銘柄だけなんでしょうか。でも他のお酒もラベルや瓶のデザインがお洒落です。個人的には、飲んだ後の瓶が花入れとして使える「倉敷群青」なんかもステキだと思います。

戦い終わって

2008-03-29 01:44:43 | 日記
フィギュアスケートの今シーズンの公式戦はこれですべて終了…したんですよね?(←相変わらず何も分かってない初心者)。
という訳で、戦闘モード解除です。

***

最後の試合、そして一番大切な試合だけはちょっと残念な結果に終わってしまいましたが、それでも今年は(今年「も」かな)良いシーズンだったと思います。
世界選手権の順位こそ下げてしまいましたが、この一年、去年に比べると明らかに進化しているし評価も上がっている。ポイント制によるランキングでは両方(今年1年分&過去3年分集計)1位だったそうで、この1年、ずっと頑張って来たことは決して無駄ではなかったんだと改めて思いました。

***

ヤフーのコラムで、青嶋さんがいつも以上にぶっとんだコト書いてますが。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/winter/skate/figure/column/200803/at00016714.html

現状の大ちゃんがどうなのかというのはともかく、大ちゃんが目指す「理想のスケート」っていうのがその答えなんだろうなーとは私も思います。
ジャンプも、スケーティングも、ステップやなんかの表現もすべて兼ね備えた理想のスケート。
「カッティングエッジ」やなんかで語っていた「コレが出来たらスケートをやめる」とまで言う理想のスケート、言って見ればスケートのイデアみたいなものを彼は目指してるんじゃないかなと思います。

今年は、SPでヒップホップという新しい表現を、FSでは2回の4回転ジャンプをという二つの挑戦をして、どちらも1シーズンでモノにした。ジャンプの大技と表現の新境地、たった1年で両方について目に見える成果を上げるというのはもしかしてものすごい事ではないんでしょうか。

***

なんか、他にも語ろうと思えば山ほど語ることがあるんですが、キリがないのでテキトーに切り上げます。
あ、付け足しみたいで何ですが、やっぱりバチェラレットはすごいと思います。
振り付けた宮本さんも凄いし、そしてやっぱりあれは大ちゃんにしかできないだろうなと思ってしまう。
ああいう難解系のシュールな表現を理解し、自分の中で消化してエンターテイメントとして成立させてしまう所に彼の非凡さを感じます。

ところであれ、やっぱり東洋的な思考が根底にあると思うんですが、どうでしょう。実体のないもの、目には見えないものに対する信仰というか。神VS悪魔の二元論が根底にある西洋の人ではなく、八百万の神を信じる日本人同士のコラボだからこそ実現した表現のような気がして仕方ないです。

***

ともかく、大変なシーズンでした。本当にお疲れさまでした。
とりあえず、サンピアチャリティーエキシビション何とか行けそうです。
友人の出したハガキが奇跡的に当選していたそうなので。
(それ以外の当選ハガキは持っていませんし、他に誰が持っているかは全く分かりません)

来年も挑戦者

2008-03-23 13:16:15 | 日記
世界選手権終わりました(EX残ってるけど)。
ここに来るような皆さんは結果はもう分かってると思います。

私個人の気持ちとしては、凹んだ…けど、凹むのも現役アスリートを応援する醍醐味だと思ってるから大丈夫なんですけどね。
応援していて凹むのも、それだけ期待できる選手だからだし、そういう選手を応援出来るのはすごく幸せなことだと思うので。

それに今までの発言を見ていても、良いことも悪いことも必ず無駄にせず、糧にして前進して来ているのも見ているし、「自分のミスです」と言い切れる強さは消えていない。
4大陸であれだけ出来たのも、まぐれでも何でもない彼の実力だと思うし(私は素人だけど、専門家の方たちもそういう風に見ていたからこその今回の大期待だったんじゃないでしょうか)。
だからまた、ゆっくり這い上がって前進を続けて行くんだろうなと楽観的にも見れるんですが。
(ていうか、今年ここまで出来たんなら、来年は最初から4回転2本で行けるんじゃないのかなーと思うのは甘い考えですかね…)

***

ただね、本人の気持ちを思うと辛いです。
今回は練習の段階からあんまり良い情報が入って来なくて、ジャンプの調子が悪いのかなあと心配してたんですが。だから、そんな絶不調の中2度の4回転に挑戦して、4位に踏み止まったのはよく頑張った!と思います。
でもその反面、この1年、彼がどれだけこの試合に賭けて頑張って来たかと思うと、その悔しさは察するに余りある。立ち直れなんて簡単には言えない。今は思いっきり凹んでいいよと思います。

それと、トリノからこっち、ずーっと全開で走り続けて来たような気がするので、ここでちょっと休んでもいいかも知れない、と思いました。まあ、私なんかが言わなくても、本人や周りの人が判断することだと思いますが。
サンピアで滑った後、連島でゆっくりできたらいいなーと思います。田んぼ見て癒されて欲しい。
(サンピアアイスショー見に行きたい。でも休み取るの難しそうだし、それ以前に抽選で当たるのかが問題)

お疲れ様。
気が早い話ですが、来年のプログラムが楽しみです。
ヒップホップが審査員に受け入れられた事で、次はもっと自由な表現もできるんじゃないかと思うので。

すごく唐突で申し訳ないんですが、今、去年のSPのヴァイオリン協奏曲(そう言えばこれもチャイコフスキー)がマイブーム来てます。去年のフリーのオペラ座と、今年のSPの白鳥がインパクト強過ぎですが、間で埋もれてしまうのはもったいない。
特にサーキュラーステップの、華やかさと躍動感がたまりません。あれを見た後だと、のだめの「くねくねで華やかな曲」っていう台詞がよくわかる。

必勝祈願&再開祈念

2008-03-20 14:32:10 | 日記
世界選手権が始まって、男子の競技が近づいて来てまして、私も例によって「私が緊張してどないすねん!」な状態に陥りつつあります。
そんな中ですが、サンピア倉敷のリンク閉鎖問題にも、ここに来て動きがありましたね。

1)チャリティーエキシビション開催
詳細はhttp://www.a-sky.info/
「願う会」が切り札を切ったという感じですね。
これまでの大ちゃんでも、岡山出身のウインタースポーツの選手としては十分破格の活躍ぶりではありましたけど、特に今は世界中から注目を集めてる(正直、ファンの私がビビるくらい/汗)状態ですから。
その彼がここで演技するってことは、下手すると世界中のスケート関係者がこの問題を知ることになる訳で、お役所も動かざるを得ないだろうなと…期待してます。
参加してくれる選手の皆さんにも感謝。ていうか、個人的にものすごく見たい顔ぶれなんですが…大ちゃんはもちろんですが、他の選手たちのEXもすごーく見たい。

2)閉鎖が一ヶ月延期
http://www.sanyo.oni.co.jp/sanyonews/2008/03/20/2008032010275559006.html
そんな動きが奏効したのか、サンピアの施設自体は予定通り3月末で閉鎖でありながら、リンクの方は県のスケート連盟が自費で運営するという形で4月一杯まで営業することになった模様です。
元々通年のリンクでは無かったので、ここを拠点にしている選手たちは、取りあえず今シーズンの練習場所は確保できる訳で、まずは良かった。でも、まだまだ戦いはこれからですね。

とりあえず、私が知ってる限りの情報(って言っても大したことはないですけど)を書いておきます。

・ウェルサンピアの別館であるリンク単体の経営は黒字のようです(一般客もかなり入ってるし、貸し切りのスケジュールもぎっちり詰まってますしね)。
・でも本館である宿泊施設の方が赤字経営(何度も書いてますが、立地条件が最悪ですから…)。
・しかし、リンクだけをバラ売りすることは物理的に不可能(電力を本館から引いている。建物も本館の敷地内に建っているし、公道からリンクまでの通路も本館の敷地を通っている)。

…なんていうか、確かにお役所の作ったハコ物には、全然活用されずに閑古鳥が鳴いてるような「税金の無駄遣い」も多々ありますが。サンピアのリンクは立派に市民に有効活用されている、それどころか地域のスポーツ振興に貢献して、目に見えてものすごくはっきりとした成果を上げている訳で、そんな施設をこのまま閉鎖してしまうのは、お役所の無能っぷりを晒すだけ、と思うんですけどね。

***

そんな大変な時に、世界中からの期待と注目を背負ってリンクに立つ。
これも彼の、持って生まれた運命なんでしょうか。

がんばって下さい。私に出来るのは、ただ祈るだけです。

という訳で。

再び、シゲルのルーン

実はスケートアメリカで試合の結果を占った時に出て来たのがこれだったんですよね。
そして今回もこれが出て来ました。
「シゲル」は太陽の光を現し、成功・勝利・力などを意味します。
占いは所詮実体のないものですが、お守りの意味も込めて貼っておきます。

***

「オペラ座の怪人」の原作をパラパラめくってたら、「イェーテボリ」の地名が出て来てちょっとびっくりしました。そう言えば、クリスティーヌのお父さんはスウェーデンの人だった。ミュージカルでは詳しく触れられていませんが、クリスティーヌのお父さんは、妖精伝説の残る北欧の地で、まさに妖精に魅入られたように感性のままに音楽を奏でる流浪の音楽家として描かれてるんですね。

お誕生日おめでとう

2008-03-17 10:31:53 | 日記
昨日、3月16日は大ちゃんの22歳の誕生日でした。
この日、私がどこ行ってたかというと。

たまたま実家に帰る予定があって、せっかくだからと相方に連絡取ったら、「滑り納めに行く?」と誘われたのです。
めっちゃ人多かったけど、今回はあんまりマナーの悪い人がいなくて滑りやすかったです。しかし氷にでっかい穴ボコを空けたのは誰なんだ。
凄く楽しかった、けどそれだけに、この楽しい空間が閉鎖されてしまうのは残念というにも余りある気持ちです。今年の滑り納めではあるけど、どうか来年、また滑りに来れますように。

それにしても。このリンクが出来てすぐに、友達みんなで遊びに来た時は、相方は初スケートで全然滑れなくて、ひたすら手すりを磨いてたんですよね。
それが何でマイシューズ買ってリンクに通うくらいハマったの?と聞いたら、「うーん、大ちゃんの影響もあるかも」。4、5年前までは大ちゃんもここで練習してたんですよね。当時は知る人ぞ知るという感じで、今みたいに有名人じゃなかったけど。
「すごく楽しそうに見えて、自分もああいう風に滑ってみたいなーと思ったから」
なんだそれいい話じゃないか。
やっぱり彼のスケートの魅力の、その一番の根本にあるのは、スケートに対する「楽しい」という気持ちなのかも知れないなどと又妄想を膨らませてしまいました。

で、その相方から「ここのスケート教室に入ったらまず一番に、『正しいコケ方』を習うんだよー」と教えて貰ったのですが。
帰って『ボクらの時代』の録画を見たら、同じようなことを大ちゃんが言っててちょっとびっくりしました。
「転び方が上手いから余り怪我はしない。最初に習った時に、転び方をまず教えて貰った。その事には今も感謝している」
本当に、感謝です。怪我しないことが何より大事。

***

という訳で、『ボクらの時代』。濃い番組でした。
3人それぞれの紹介VTR、大ちゃんの演技・藤原くんの舞台・勘太郎さんの歌舞伎が全部漏れなく濃いという。

個人的に、舞台人お二方の「演技に点数が付けられるのってどうよ?」という疑問にすごく共感しました。
スポーツとしての基準で「芸術」を評価するということに対して、私も当初はものすごい不条理さを感じたので。
それに対する大ちゃんの答えが、
「生で観に来てくれる人は、例え点数が出なくても『良い演技だった』と言ってくれるけど、テレビで見る人に取っては結果がすべて、1位になった演技しか印象に残らない」
特に日本人てブランド指向が強いですからね。なかなか点数に惑わされずに、純粋に自分の感性だけで演技を見るのは難しそう。1位の演技なら「1位なんだからきっと良いものに違いない」という目で見るし、8位だったら「8位なんだから大した事ないだろう」というバイアスが最初からかかっている。
自分の目で見て評価できる感性を持った勘太郎さんみたいな人にとっては、そういうバイアスがかけられてしまう世界に違和感を感じるのも無理はないかなと思いました。
個人的にはですね、競技の世界はもう割り切るしかない、選手たちは分かった上で戦ってるんだから、と思うんですが、だからそういう理由でEXにまで点数付けるのはやめて欲しいと思ってます。

ていうか、私は舞台には全然詳しくないんですが。蜷川幸雄のあの濃い舞台で主役を張る藤原くんも、そんな藤原くんを見てファンになったという勘太郎さんも、感性という意味ではかなりハイレベルな人たちなんだろうなと思います。そういう人たちだからこそ聞き出せた話、という感じがしました。なんか大ちゃんて割と相手に合わせているというか、「分かってくれる」と思う相手にしか話さないという所はあると思うので。

良い番組でした。