ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

妄想暴走LUV LETTER

2009-09-07 08:36:00 | 日記
そういう訳で、「LUV LETTER」についてのヨタ話です。例によってテキトーです。
別に大したことじゃなくて、何となく第一印象として「能」っぽいなあ、と思ったということです。

衣装の影響もあるかも知れません。あの金色の部分が能装束を思い出させるというか。
曲だけだと、そんなに露骨に「和風!」って訳じゃないんですよね。あの衣装を見て、そうか和風なんだと思うとあら不思議、ピアノが琴の音に、ウインドチャイムが鈴の音に聞こえて来るという。
あの金色部分に本物の着物っぽい布を使ってるのが個人的にツボです。遠目には細かい模様は見えないけど、本物っぽい感じはちゃんと伝わるので。スワロやスパンコールとはまた違う豪華さですよね。あそこが無地のサテンとかじゃなくてホントに良かった。

思えば、「バチェラレット」を最初に見た時には、何か裸足で踊っているような錯覚を覚えたものです。太古の時代の、アニミズムの祈祷の踊りみたいな。荒ぶる魂とか異形の神とかそういうものを連想させる振付け。
それに比べると「LUV LETTER」には、より洗練された和の表現を感じさせられたんですよね。引き算の美学って言うか。装飾を加えて行く足し算の発想じゃなくて、本当に必要なもの以外を削ぎ落として行く引き算の表現って感じで日本的だなと。
それに何となく、風に舞う花びらor蝶or紅葉の葉みたいな自然物の描写が感じられて、こういう自然を愛でる感覚って日本の気候風土から生まれた日本人的な発想だよね~みたいな。

「LUV LETTER」と書くと今風だけど、「ラブレター」と書くと古風ですよね。
何か個人的に、携帯メールを華麗に操るイマドキの若者が(キーボード世代の私は携帯苦手)、「手書きのお手紙をしたためて送る」っていうまどろっこしいコミュニケーションを取るイメージがあんまり無いからかも知れません。
「ノクターン」の時も思ったんですが、単に美しい動きをやってるだけじゃなくて、何か裏にストーリーがありそうなんですよね。しかもこう、すごく切ない話のような気がする。
そう考えた時に、これは携帯とかメールとか、そういうコミュニケーションが取れない相手に宛てた「LUV LETTER」なんじゃないかなとか、届かない手紙を風に託してるんじゃないかとか、色々とシュチュエーションが浮かんで来ませんか?
そしてそうなると、能の中でも「夢幻能」と呼ばれる、亡霊・神仙・鬼やモノノケみたいな、超自然的な存在が主役を務めるジャンルにも通じるものがあるかななんて妄想を逞しくしてみたり。
「バチェラレット」では明らかに人外の何かに憑依されていましたが、このプログラムでも別の意味で人外っぽい雰囲気を感じます。

個人的に和物好きなので、いつも以上に激しく妄想に走ってみました(笑)。
あと、なんとなく思い出したのが↓です。

うめがさいたら うめのはなに うたをかこう
はなびらひとつに うたがひとつ かぜがみつけて くばってあるく
シンブンシンブン はなびらのシンブン
でもこれは かぜにあげる てがみなのに かぜは よめないものだから
シンブンシンブン はなびらのシンブン


豆つぶほどの小さないぬ (コロボックル物語 (2))
の印象的な一節です。長い事忘れてたんですけどね。

***

カーニバル・オン・アイスへのショー出演&フィンランディア杯での試合復帰と、立て続けにスケジュールが発表されましたね。順調に調整が進んでいるということなんだろうと思います。
個人的には、フィンランディア杯の開催地がヴァンターって所でテンションが上がりました。何故ならヴァンターはミカ・ハッキネンの出身地(笑)。スケートとは何の関係もありませんが、私にとってミカは「奇跡の復活を遂げて世界の頂点を極めた男」ですから。ここが競技者としての復活の舞台になるなんて、なんて縁起がよい巡り合わせ♪とかアホなこと考えてます。
ていうか私がヴァンター行きたいです。ハッキネン広場とミカミカランドが見たい…。

***

拍手コメントへのお返事

□2009/8/31 6:19
ありがとうございます。こんなもので良かったでしょうか。

□2009/8/31 11:23
ありがとうございます。あの衣装、色んな意見がありますが、私は大好きです。和物好きとして、すごくツボを押さえたアレンジだと思います。
大ちゃんの周囲には、プロ意識の高い人が多いですね。彼自身の中に、そういう人たちを引き寄せるものがあるのもその理由でしょうか。

□2009/8/31 12:23
ありがとうございます。楽しんで頂けてると良いんですが。

□2009/9/1 21:37
ありがとうございます。そう言って頂けると、私も駄文を書き散らして来た甲斐があるというものです。
四国からの遠征は大変だったと思いますが。苦労して観に行くだけの価値は絶対にあったと思います。
本当に血の通った良いショーで、出演者の皆さん心のこもった良い演技でした。
これから1シーズン競技者として戦う内にはまた色んなことがあるでしょうが、最後までしっかり応援して行きたいと思います!