ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

ハタチやそこらのモチベーション

2008-08-25 01:13:54 | 日記
タイトルは昔のtrfの歌から。
「うたばん」に大ちゃんが出てましたね。ていうか私、「うたばん」て歌番組だとばかり思ってたんですが、実際はトーク番組だったのか!と素で思うような番組構成でした。いつもこうなんでしょうか。
オリンピックの最中に、何か強引にオリンピックにこじつけました!みたいな無理矢理感の漂うゲストの人選でしたが、そこは一応アスリート枠でなんとか。
でも相変わらず今ドキ風にお洒落にキメてて(スタイリストさんが入ったのかも知れませんけど)、髪型のセットも完璧で、最早アスリートに見えません。…見えないのに、発言はびっくりするほどストレートにアスリートな発言だったような。もうちょっとネタ方向に持って行かなくて大丈夫なんだろうかと思ったんですが、別に私が心配する必要はないか。

さらっと見たら、なんかゆるいノリのトークのように見えたんじゃないかと思うんですが(結構、前後の説明が省略されて、事情を知らない人には何がなにやら~な部分もあったし)、ファン的には、ある意味「おしゃれイズム」以上に意味深な発言が多くて、正直今でも色々考え中です。

「努力していない」はどういう意図で言ったんだろうとか(色んな意味に取れますよね)、笑える失敗談のネタなら他にいくらでもあるだろうに、よりによってここ最近では一番重たいであろう『あれ』を口にするのかとか、一番重たい失敗だからこそ言わずにはいられなかったんだろうかとか、色々。

そして、「モチベーション」に関する質問。
とにかく少しでも、これからの自分に役に立つことを聞きたいと考えてのあの質問なのかなと思いました。しかしキムタクの言ってることは今イチよくわからなかったけど、草なぎくんの言いたいことは何となく分かるような気がするのは私が変なのか。

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私が初めて「モチベーション」という言葉を知ったのはF1関連だったと思います。ヨーロッパ発祥のF1の世界では、割とよく出て来る単語。しかし未だに、これの訳語としてぴったりくる日本語というのを私は思い付けません。
言葉がないということは概念がないということだから、「モチベーション」というカタカナ言葉が入って来るまでは、日本には「モチベーション」っていう概念自体が存在してなかったんだろうなーと思います。

私自身の経験から言うと、ある企画に参加してて、どうしてもモチベーションが上がらない時がありました。その企画のコンセプトみたいなものが、いざやってみたら肌に合わなくて共感できなくて、その仕事が面白いと思えなかった。でも引き受けた以上やらない訳にはいかないし。
で、とりあえず師匠(仮)に八つ当たりして愚痴ったら、師匠(仮)がそのコンセプトを解体して、もう一度私なりの解釈で再構築しなおして、という作業を提案して一緒にやってくれました。それでその企画は最後まで乗り切れたってことがあります。

何かに対してモチベーションが湧かないっていうのは、現実に目の前にある目標と、自分の心が望んでいるものが一致していないという事だと思います。
そういう時に必要なのは、「自分が本当は何を求めているのか」を見極めることかなと思うんですが。でそういう、「自分が望むもの」は変えることができないから、現実の目標の方を何らかの形で心が望むものに一致させて行くという作業が必要なんではないかな、と。
私のように解釈を変えるというのも一つの方法だし、何か楽しみを見つけるのもそうだし、時には現実にアクションを起こす必要もあるかも知れないし。ちょっとした気分転換が必要なのかも知れないし。

でもそういうのを、「気持ちがたるんでる証拠」とか言って精神論で片付けて来たのが日本の文化なのかなとも思わないでもなかったり。
気合が足りないからモチベーションが得られないのではないと思うのです。モチベーションがあるから気合で頑張れるのだと思うんです。

それにしても草なぎ発言の時の、あの字幕の書体は絶妙でした。

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余談。「キミの後ろに道ができる」で私の頭にあったのは、実は「道程」ではなく「ここはグリーンウッド」のヴォーカル集に入ってる「命令形の応援歌~蓮川に捧ぐ~」でした。
こんな、10年以上前の漫画のイメージソングなんて誰も知らないだろうと思ってたら、こないだ実写ドラマ版のすかちゃんがこれを歌っててびっくりしました。ローカル局の深夜枠だから、どっちみちマニアしか見てないとは思いますが。
「おねーさんたちは応援するぞ」とか大ちゃんにも歌ってあげたいような歌ではあります(笑)。

瀬戸内そだち

2008-08-08 01:19:57 | 日記
大ちゃんのブログに更新が来てましたね。
全日本の合宿も始まったようで、そのニュースでFSの振付師さんの名前も出て来てますので、それに合わせての正式発表、ということかなと思ったんですがどうでしょう。
(カメレンゴさんの名前が先に海外のニュースで出てしまったのは、不本意だったかも知れないですね。海外のマスコミって結構仁義ないんだろうか)
改めて、カメレンゴさん。やっぱり決め手は「フィーリング」だったんですね。
フィギュアに関しては永遠に初心者な私が、カメレンゴさんの名前だけは「南里くんの振付師」として頭にインプットされてた辺り、「カルメン」のインパクトが存外強かったんだろうと思います。大ちゃんにも、ああいうのやって欲しいなあとちょっと思ってたので、この展開は嬉しい。
(しかし私はなぜかカメレンゴさんをスペイン人だと思い込んでいた…イタリア人だったのね)

新FS「Ocean Wave」。福岡のプリンスアイスワールドで披露されたそうですね。見たかったなあ…どうしてもスケジュールが合わなくて諦めたんですが。もうひとつプログラムがあってどっちになるか分からない、というなら尚更、這ってでも見に行くべきだったんでしょうか…。
大ちゃんて海似合うと思うんですよね。宮古島の写真見た時も思ったんですけど。
関係ないけど私も海好きです。泳げないけど。魚を名乗るくらいですから。泳げませんけど。
それに自分がよく海に連れて行って貰っていたせいか(父親が釣り好きなもので)、地元(倉敷近辺)に対しても海のイメージが結構強いです。

それに大ちゃんの動きって、すごく「水のゆらぎ」に近いものを感じるんですね。「バチェラレット」なんか特にそうですけど。あの、微妙な緩急を付けながらゆーらりゆらりしてる感じが。
「癒し系」という言葉はあんまり好きではないですけど、α波出てるような気がする。
そういう訳で、「海」の「波」をテーマにしたプログラムって、私的には彼のイメージにぴったりだと思います。早く見たい!!

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実は何気に気になるニュースがもう一つありまして。

チボリ最終章:公園存続は不可能 迷走の果て「やむを得ない」 /岡山

チボリ公園に関しては、この公園が出来た経緯からして色々複雑なので、ここで全部は説明できませんが。
この問題に対する倉敷市長の動きを読んだ限りでは、なかなかビジネスセンスのありそうな人だという印象を受けました。
強権を発動してゴリ押しするのではなく、各所と入念に話し合って落とし所を探るというタイプのようです。チボリに関しても、存続反対派と賛成派両方と話をしていたようで、そんな感じで色んな関係者と会いまくっているため、スケジュールの調整が大変だとか。
「倉敷のリンクを守る会」の陳情が伸び伸びになっていたのは、この辺の事情もあったのかも知れないですね。
サンピアのリンク存続にあたって、これからこの新市長がキーマンになって来ると思いますので、その手腕に注目しつつ、祈りを込めて見守りたいと思います。

ケータイ捜査官7で泣いてしまった

2008-08-07 14:43:24 | 特撮
夏によくある戦争ネタだと思ってたんですが、脚本が良く出来ていたのと、若き日の清一さんの演技が悲壮感に溢れてて真に迫っていたもので…。

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ケイタは当初、太平洋戦争当時の日本を遠い他人事だと感じている現代の高校生として登場する(最初に書いていたレポートの場面でそれが示されている)。
しかしその後、ハツエさんと出会う。六十年以上経った今でもハツエさんに取っては「終わっていない」出来事だと分かる。
そして電波を遮断する実験の最中、過去から電話がかかって来る…。

若き日の清一さんは、ケイタとほとんど同世代の「少年」に見えます。だからケイタも、自然に感情移入して行ったように見えます。
ドラマ全体を通して、ケイタは「優しい」=「他人の気持ちがよく分かる子」として描かれていたから、彼が清一さんの気持ちも、その後何十年も夫を想って一人で生きて来たハツエさんの気持ちもよく理解していたことも分かる。だからこそなりふり構わず清一さんを助けようとした。その結果…。

一連の出来事を経たケイタに取って、最早戦争は他人事ではない。それが最後の「レポート書き直すよ」に繋がる訳ですね。

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タイムパラドックス的な観点から言うと、「過去からの電話」というのはSFでは割と定番なネタなのかな、と思いました。「敵は海賊・海賊課の一日」にも出て来たし。
その「海賊課の一日」を参考にして考えると『人間が直接認識できる時間は「現在」だけ。「過去」は記憶に過ぎず、それが本当に現実だったのかどうかは誰にも分からない』ということになります。
『清一さんが生きていて、ハツエさんと共に沢山の子供や孫に囲まれている』という「現在」があり、ケイタとセブン以外はその「現在」に矛盾しない過去の記憶を持っている以上、それが正しい「現在」ということになる…のかな。
過去に歴史の改変が行われていたとしても、それに合わせて「記憶」が書き換えられてしまえば何の矛盾も起こらないということかと思いました。
今回は例外的に、ケイタとセブンだけには『夫を戦争で失くして一人で生きて来たハツエさん』という「記憶」が残ってしまいましたが…。
それはきっと、清一さんがかつて自分を生かしてくれた「未来からの不思議な通信」を「現実」として認識していたからではないでしょうか。ラスト近く、言葉は少ないけれど、清一さんが確かにケイタのことを覚えていたことが分かる場面が良かったです。
今となっては、ケイタとセブンだけが覚えている『夫を戦争で失くして一人で生きて来たハツエさん』の記憶は、清一さんの中にある「あの時、あの不思議な声が自分を引き止めてくれなかったら…」という「仮定の未来」となっているのでしょう。

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30分という短い時間では書き切れなかった事もあると思うし、実際には戦闘機で戦ってる最中にあんな延々長電話するのは無理だろうとか色々ありますが、良い話でした。

そして最後に。ドラマの清一さんは生きて帰って来て幸せになったけれど、実際にはそうでは無かった人も大勢いること、そして歴史が変わる前のハツエさんのような女性も決して少なくはなかったことを、私たちは覚えておかなくてはいけないんじゃないのかなと思います。

ボクらの時代とか

2008-08-06 02:53:49 | ノンジャンル
買って来て読んだのでレビューでも書こうかと思ってたんですが、その前に「おしゃれイズム」を見て色んなものが壊れてしまいました。

ここんとこシリアスな展開が続いてましたが、今回は久しぶりに天然炸裂。

一頃の偏ったマスコミの報道の影響で未だ彼を「チャラチャラしたええかっこしい」だと誤解している人に、気取らない素顔を分かって貰えたらいいなと思います。が。気取らないのにも程がある。
何もそこまで体張って笑いを取りにいかんでも…と思うんですが、本人は笑いを取ろうとしてやってる訳じゃないので余計に笑えるんですねきっと。
険悪な雰囲気になってる大ちゃんと長光先生の間で、気まずさをごまかそうと雪だるま作ってる平井絵己ちゃんを想像すると、気の毒だけど萌えました。「放物線を描いて飛ぶCD」とか、何気によく見てますね。

貴重な練習風景が見れたのも嬉しかったです。eyeのステップかっこいー♪
陸上トレーニングで色々変わった事やってましたが、あれは多分、動きに変化を付けて行くことで、複雑な動きに対応できる体づくりをやってるんじゃないかなと思うんですが。
マシントレーニングとかの単調な動きだと、一方向の動きにしか対応できない筋肉の付き方になるとか何とか、知り合いの体育会系の人が言ってたような記憶があるので。

ていうか、練習風景VTR以外ほぼ全編に渡ってネタでした。どんだけネタの宝庫やねんと思いました。
あの頃のキミのままでいてくれて嬉しかったです。
お疲れ様でした。

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で。
ボクらの時代 自分を「美しく」見せる技術
一応アマゾンにリンク張ってますが、何やら品切れになってるような…。

内容はほぼ全編に渡って会話文です。トークの内容そのままという感じ。写真はモノクロが数点。
ページ数はそれほど多くないし、文字もそんなに詰まってないのですぐ読めます。
ただ、他愛のない会話から、かなり深い所に突っ込んだ話まで展開されているので、しっかり内容を咀嚼するにはちょっと時間がかかるかも知れません。
私はあの番組自体かなりお気に入りだし、紙媒体で自分のペースで読めるというのも好きなので、個人的には買いでした。放送ではカットされていた部分の会話も入っていて、そこが結構ディープだったり。
例を挙げると、放送当時も話題になった「あと2年の寿命」発言ですが、そこへ行く前の会話も中々興味深いものだったりしました。
それとあとがきのエピソードも良い話でしたね。

元々藤原さん&中村さんのご両人が大ちゃんに興味を持ってくれて実現した対談とのことですが、会話の中で大ちゃんの方も舞台や歌舞伎に興味を示していた(社交辞令的なものではなく、本気で「面白そう」と思っているニュアンスでした)のも面白かったです。
全く違うジャンルのエンターテイメント、でも生(ライブ)で観客と向き合うという点では共通した表現が、若い感性に良い刺激を与えてくれるんじゃないかなと思いました。
勝手な願望ですが、彼にはどんどん、別のジャンルの人と交流して、色んな表現に触れて欲しいなと思います。それらを上手く咀嚼して、自分なりの表現に活かすことができる人だと思うので。

あとこの本、表紙とカバーにかなり良い紙を使ってます。
表紙がしっかりした紙だと、ボロボロになりにくくていいですね。

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拍手コメントへのお返事

■7月26日 1時頃
お返事が遅くなってすみません。大ちゃんのセンス素敵ですよね。それでもって、ウケてくれてありがとうございます(笑)。