眠らない街

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ソラニン

2010年05月05日 | ドラマ
宮崎あおい主演の「ソラニン」を観ました。

映画の感想をマイブログで書く時、Yahoo!映画のレビューを見てから書くのが「定跡」となっています。
辛口な意見も多いのですが、私は「ソラニン」良かったと思います。

この作品では、ヒロインの芽衣子(宮崎あおい)が、どん底から這い上がろうとしています。
社会に馴染めない自分、彼の死を受け入られない自分、頭では分かっていてもきっかけがない。
そんな時、彼の形見のギターを手にした芽衣子は、彼の形見の曲「ソラニン」を歌うと決めます。
そこから、彼のバンド仲間をかき集め、ギターの特訓、歌の特訓、何かに取りつかれたように没頭します。

歌ったからどうなると言うわけでもありません。
ただ、その心情はもの凄く理解出来ます。
一見関係ないことでも、どん底から抜け出すために、形に見える何かにチャレンジして達成する。
達成することが自分に克つことであり、抜け出すこと。
そういう「儀式」が必要なことが、人にはあると思います。
それを描き切っているから、この作品は共感出来ます。

アリスやスターウォーズなどの大作で「共感」は得られるか分からないけど、邦画の楽しみ方は「感情移入」であり「共感」だと思うんですよね。
Yahoo!映画のレビューで、「社会に馴染めない=若者の甘え」とか「最後のライブシーンに対する不満」などの批評もあります。
否定はしないけど、感動ポイントをしっかりレビューしてあげたいよね。

最後のライブシーンで、芽衣子は「ソラニン」を熱唱しました。
そこには、やり遂げた達成感とともに、自分に克ちどん底から抜け出た姿があります。
くすぶっていたり、うまく行っていない人は、自分を重ね合わせると思います。
観る人が育てる清々しい作品だと思いました。

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