眠らない街

将棋、サッカー、スノボ、マンガとちょっぴり恋愛話など。

90年代を席巻したスーパー四間飛車

2005年11月22日 | 棋譜
1990年10月25日、棋王戦の中原-小林健戦。
居飛車党から四間飛車党に変身したコバケンは、当時猛威を振るっていた居飛車穴熊に対し、真っ向から戦う方法を追求し、プロアマ問わず四間飛車党の強い味方となった

当時の居飛車穴熊側の戦い方に問題があったにせよ、振飛車側を「相対的に堅くする」スーパー四間飛車は90年代を席巻した
本局はコバケン&スーパー四間飛車の「代表作」である。

第1図以下:△9四角▲8五歩△同桂▲8六金△9七桂成▲同銀△4九角成(第2図)
      
△9四角が振飛車を「相対的に堅くする」指し方。
桂を端に自爆し、桂損ながら玉頭の厚みでは振飛車が勝る形になった

第2図以下:▲1八飛△1三桂▲7七銀△2五桂▲4三角△3九馬▲3四角成△5三銀▲8八飛△2九馬(第3図)
      
馬を作った後、桂を逃がし玉頭戦に備える。丁寧な指し回しで、△2九馬と桂を取り返し振飛車優勢となった
この後手数はかかるものの、厚みを最後まで重視し勝ち切った。
コバケンの居飛車穴熊退治は、今でも学ぶ価値がある良い手本と思う

#明日は新潟戦。アウェイで勝てれば強さもホンモノ!

最新の画像もっと見る

コメントを投稿