眠らない街

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ナビスコ準決勝東京-清水戦2ndレグ~集中力

2009年09月14日 | FC東京&サッカー
スタジアムに移動する途中、ケータイサイトでスターティングメンバーを見た。
清水のFWがヨンセン、永井雄一郎となっている・・・
原一樹が負傷しているということは知らなかった。

「永井!?」

原が永井より上とは思っていない。
岡崎、原、MFだけど藤本、川崎移籍しちゃったけど矢島らは、誰が出場してもメチャクチャ大きな差があるとは思わない。
でも、これらの選手は「走る清水」の申し子のような選手であるのに比べ、永井は「走る清水」を具現化する選手ではないと思う。
永井が汗かき役として、縦横無人に走るとは到底思えない。

「そんなに人材不足???」

これは勝負だと思った。
また1stレグを終えて、アウェイゴール数よりも東京の有利な点は、岩下の出場停止だと思った。

試合が始まる。
試合開始直後から、清水にCKを取られることが多く、生きた心地がしなかったが、東京の守備の集中力は素晴らしかった。
CKが多かったということは、清水がサイドからクロスを上げても、ゴール前で競る前でクリア出来ているということ。
ヨンセンと高さ勝負になる前にクリア出来ているということでもあった。

前半15分ぐらいまでの清水の押し込む時間帯を全員守備で耐える。
米本が危険地帯に顔を出し、清水に最後の仕事をさせない。
梶山がバランスを取り、鬼キープをする。
すると、前半18分、右サイドへのロングフィードがナオに通り、逆サイドへのクロス。
それを受けた羽生から米本へパス。再び羽生へとボールが渡り、切り返してクロスを上げると、ニアで平山がDFの前でドンピシャヘッド!先制ゴール!!
このゴール、動き出しも良かったし、しっかりコースをコントロールしていて、平山の成長の跡がうかがえた。
このゴールを境に、東京がゲームを支配するようになる。

東京がゲームを支配するようになった後、ヨンセンが引いてボールを受けることが多くなってきた。
ヨンセンは精一杯頑張り、孤軍奮闘という感じだったけど、ターゲットマンであるはずのヨンセンが、ゲームを作ろうとしているのは、清水が上手く行っていないということ。
これを見て「行ける!」と思った。

清水が形になっていない。
一方東京は、ポゼッションをしつつ時間をかけた攻撃する・・・が、守備の意識の方が高かったと思う。
無理な攻めはしない。
梶山が中盤を制圧し、米本がセカンドボールを拾う。
後半も全く危なげなく、時間を使いつつ、時には清水にボールを持たせ、平山の上げた1点で逃げ切った。

今年一番の出来だった。
これだけ集中力の高いゲームは、2004年のホーム東京-浦和戦(ルーカスのCKからのゴールを守り切った試合)以来だと思う。
ともあれ、11月3日はホーム(国立は東京のホーム同然!)の多摩川クラシコに決定!
川崎相手にこの試合以上に集中力と、前に出る勇気を持って戦ってもらいたい。