眠らない街

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日本選手権

2007年02月27日 | 将棋
2月24日、リコーvs立命館大学の日本選手権を観に行ってきました。
大副を落としたものの、下位で競り合いを制し、4-3で立命館大学の優勝
立命館の皆さん、おめでとうございます

野山、細川、武田、山田を擁するリコーは迫力十分。その他のメンバーも県代表クラス。
2年前のNECのメンバより、上かもしれません。
一方、稲葉、奥村、古谷、中野の若手強豪で構成された立命館も、ひけをとっていません。
立命館には和井田くんという学生トップクラスの選手がいますが、噂で聞いた話では、メンバーから落ちたとのこと。残り3人も実力者であることは明白。

単純な予想では、4枚看板対決~野山、細川、武田、山田vs稲葉、奥村、古谷、中野~は、どちらに分があるかというところ。
直接対決は、リコーの2勝1敗。山田氏、奥村くんは直接対決を回避して、それぞれ勝利。
しかし、下位打線対決は全て立命館が制し、前述の結果となったわけです。
看板対決は明らかにリコーの勝ちでしたが、それが勝利に結びつかないところが団体戦の難しさ

学生の団体戦は7人制がメイン。
秋季団体戦を7局戦い、優勝して王座戦に出場すれば各地域を勝ち抜いたチームと9局戦います。延べ16局を大体14勝2敗で乗り切ることが必要です。
学生側は、個人競技のモチベーションでなく、団体戦特有のモチベーションを持っています。
あたかも箱根駅伝を走るランナーのように、「襷をつなぐ」という想いに似たモチベーション
立命館の奥村くんは、懇親会のスピーチで、
「なんとしても勝ちたかった。勝つことにすべての力を注いだ」
と語っていました。
本音だと思う。
彼にとっては、ゼロックススーパーカップのようなお祭り大会とは訳が違う。3回目の日本選手権で、思うような結果が出ていなかったし、このメンバで戦える最後の団体戦でもありました。
このスピーチを言えるチームリーダーがいることが、差だったのかなと思います。

立命館の7人は、皆、手が伸びていました。
一方リコーの7人は、個々に将棋は強いけど、手が伸びている人、よそ行きの将棋を指してしまった人それぞれ。
社会人日本一といえど、色々な条件込みで、学生に勝つのがどれほど大変かを、目の当たりにしました。