laisser faire,laisser passer

人生は壮大なヒマつぶし。
楽しく気楽につぶして生きてます。

目的地

2013-09-18 | spectacles

本来の目的地、上本町のほうの新歌舞伎座に到着。
段ちゃんに会いに。

浪花阿呆鴉

基本、段ちゃんかっこいい!と思えればOKなんで、その点では合格!www

大阪の治安を取り戻すべく遣わされたいいお奉行さま。と思いきや、おぬしもワルよのぅ・・・かと思わせて実は・・・というまあ予想通りの展開ですが、久々の立ち回りの切れも見られたし、同じく久々のワルっぷりも楽しめました。
とにかく台詞回しと声と姿、どれをとってもやっぱりこういう面子(失礼!)に入ると群を抜いてますなあ。
あ、上杉祥三はよかったよ。w
野田芝居のヒーロー、最近野田芝居で見ないと思ってたらこんなところに!上杉にナニがあった?
かっこいいけどちっちゃい小劇場系っていうと筧なんとかとこの人だったんだけどなあ、昔・・・

話を段ちゃんかっこいい!に戻しますw
いわゆる戦隊物ヒーロー系?かと思われる今時のイケメンたちに混じっても見劣りしないスタイル。やっぱりあんた歌舞伎役者にしとくの惜しいかもしれん。いや、こういう歌舞伎役者がいることが歌舞伎の奥深さなんだ!などときゃーきゃー思いながら心の中で葛藤していましたw

芝居としては江戸時代舞台なのに改造チャリwを乗り回す愚連隊が悪徳商人とつるんだ権力と戦い、花と散る・・・みたいな単純な話に、次から次へと繰り出されるアクション的な殺陣、ラストはちゃりの宙乗り。
スーパー歌舞伎といのうえ歌舞伎を足して二で割って安っぽくしたwみたいな仕上がりで、まあ普通に楽しめた。

そんなに悪い芝居ではないのに、そして千龝樂の客席なのに、三階席はほぼ一列目しか人がいなく、早乙女太一と市川月乃助では、新歌舞伎座は埋まらないのだなあ、当たり前のことに気づいたり。早乙女、もう少し人気あるかと思ったのに!モデルと熱愛とかDVとかで客が離れたのかなあ?
その早乙女は、殺陣のスピーディさはともかく、台詞のカツゼツの悪さ、そしてなんというか存在感の薄さがとても気になった。四人の阿呆鴉軍団で、圧倒的に華があるべきなのに、正直完全に埋もれてる。
元の大衆演劇で女形やってるほうが魅力的なんじゃないかなあ・・・昔一度だけ見たときはとても綺麗でよかったんだけど。
主役でヒーローやるには決定的に暗い何かを持ってるんだよね。役によっては物凄い魅力にもなると思うんだけど。
それに引き換え月乃助は、これは脇で光る名優タイプでは断じてなくてw、主役やってなんぼだし、脇にいられてもたぶん目の上のたんこぶ(某家の某優にとってはとくに!)だと思うんで、歌舞伎界での居場所は見つかりにくいだろうなあ。存在感がありすぎるのって、御曹司以外の歌舞伎役者にとっては不幸だったりするのかも。

もうだんだん歌舞伎の段ちゃんじゃなきゃいやっ!って感じも薄れて来て、どんな芝居でも「段ちゃんかっこいい!」って思えればいいや、というところまで要求水準が堕ちてきたorz

そうそう、段ちゃん子分wの猿琉くんが悪の巨魁w役で、いわゆる国崩しの拵えでえらくかっこよかった。段ちゃんよりむしろきっちり歌舞伎の匂いを漂わせてたwww
花道での仏倒しなんてもう、りゅーちゃんかっこいいい!!!!!!

 

ってことでこちらは入り口付近に立てられた看板?
誰かと一緒だったら絶対写真撮ってもらったのに!残念ながら一人で、まだ他人に頼めるほどの度胸はありませんでしたw

あ、もちろん写真撮るときは右側はカットで、ねwww

 

 


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