あれやこれやと、ずーっと先延ばしにしていたツケが回って石ころの整理が追いつかない。
はぁ~・・・・

どうするよぉ・・・・
なーんて言っても、一つずつでもラベルを添付して整理しないと増えるだけで、その先の結果はと言うと足元に転がっている石に等しくなる。
いや、それ以下のモノと化す。
だから、否が応でもヤルしかない。

で、これは東京都大島町(伊豆大島)の三原山の噴出物。
それも、その採取した年月日が1986年の11月21日である事と場所が記載されているモノだけに危機迫る状況下で島から持ち出されたのでしょうね。
と、言うのも・・・
この日の午後4時15分には15日から始まった一連の噴火の中でも最大級と言われる噴火が発生し、午後5時46分には外輪の外側山腹から流れ下った溶岩が元町集落へと迫り、その5時間後には全島民の避難が決定されたという日なのです。
そして粘性が低い玄武岩質溶岩のために標本の半分ほどが固まる際に一部が鉱滓(こうさい)化している。

そして、こちらは35年間続いていた噴火が止まった可能性があると昨年の暮れに発表されたキラウエア火山由来の噴出物(溶岩)ですが、見ての通り粘性が低いために流れた跡が残されている。
※規制前標本

でもって・・・・
この標本はマウイ島のハレアカラ火山由来の噴出物。
こちらも三原山の標本と同じように粘性の小さい玄武岩質溶岩だったのか鉱滓(こうさい)化しているようにも見える。
なーんて事を言っているけれど興味のない人からすれば、そこらに転がっているタダの石ころ同然のお話でした。

※規制前標本