星のひとかけ

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ダリ展 @国立新美術館

2016-11-13 | アートにまつわるあれこれ


昨日行くはずのところ、、 頭痛がひどくて、(お月さまのせい?) ならば、、と 今朝一番にお出かけ。 色づき始めた樹々の葉に 朝の日差しがやさしくて、、 こんな六本木ははじめて。。

美術館に着くと、もう入場待ちの列はできていて、、 でも 少し早めに入場開始してくださったので、 休日に行かれる方はそんなことも予想して行かれると良いかもしれません。

公式サイト>>

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大規模なダリ展は、 福島の諸橋近代美術館、 10年前の 上野の森美術館(そのときの日記>>)、 など見てきましたが、、 今回感じたのは、 ダリの作品としてすぐ想像される カマンベールチーズのようにとろけた時計、 燃えるキリン、 脚の長い象、 撞木杖の女性、 そしてガラの肖像、、 というお馴染みのテーマとちょっと違って、

まだ十代の少年時代の作品、 美術を学ぶ学生時代の作品、、 舞台美術や、本の挿画などの水彩やデッサン、、 晩年の ガラの晩餐シリーズのような、なんだかアンチンボルドをお皿に載せたみたいなみたいな 不思議な作品群や、、
今まであまり目にしなかった作品がみられてとても良かったです。

とりわけ 私が素敵に思ったのは、、 (ダリの作品はすべて色彩の透明感が美しいですけれども) 少年時代の故郷のカダケスの海や空が描かれている作品の、 その透明感、 光あふれる美しさ、、

16歳ごろに描いた、 窓辺のお祖母ちゃまを描いた作品、、 窓から見える青いカダケスの海、、 室内の蒼い光、、 ダリって ほんとうに繊細な優しさを持った、、 この海の光みたいに透明な心を持った人だったんだろうな、、と。。 少年期の傷つきやすい心を生涯かかえたままの人であったのは確かだろうけど、、 でも 透明な心ゆえに いつまでも胸の奥の小石が残ったままで・・・ 
この お祖母ちゃまの絵が見られただけで、 きょうは幸せ でした。。

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映像上映では、 ブニュエルの『アンダルシアの犬』、 ヒッチコックの『白い恐怖』、、 あと 驚いたのは ダリの有名な絵のモチーフ(砂漠や 女性や 変わった建造物)が 音楽とともに華麗に踊る、、、 (なぁに? これ・・・ ディズニーのファンタジアみたい!) 、、と思って見ていたら、、
ほんとうに ディズニーがダリに依頼して制作していたものだったのですね。 でも 完成せずに、、 2003年になって完成したものなんだそうです、、(CGも使ったんだと思います)  踊る女性のお顔が どうみてもディズニー顔(笑)だった点だけが・・・ ちょっと、、 でしたが、 ダリの世界が動き回るのは楽しかったな。。。

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ダリゆえに、 グッズもとても充実していたのですけど、、 やっぱり 図録! 2,900円。 作品解説もしっかりあって、 印刷技術もすばらしく、、 これは ぜったい損は無いと 嬉しく抱えて帰りました。。。 




あ、、このダリのお顔は 裏表紙ですね。。。
、、 帰りに買ってきた 無印お気に入りの バームクーヘン(きょうのリクエストはチョコバナナ…)と 珈琲で。。


、、いつか カダケスの海、、 見てみたいなぁ。。。

それは私には無理かもしれないけど、、 ダリの透きとおった色彩、、 美術館前の 晩秋のやさしい木漏れ日は いっぱい心をなぐさめてくれました。。 
明日は 68年ぶりのスーパームーン、、、 だけど お天気があまり良くないそうなので、 どうぞ 今宵の プレ・スーパームーンを眺めてみましょうね。。。



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