格差社会ゆえ、どの職業が良いのか、という伏線か、
ビジネス雑誌で仕事の裏側関係の特集が最近多い。
・週刊東洋経済 「日本人の全給与」 (06年10月7日号)
・週刊ダイヤモンド 「原色 仕事図鑑」 (06年10月21日号)
うち、東洋経済では、今までの特集にはなかった、
時給換算をランキングしている。
いずれにしても、おもしろいのは、
コンサルタントが例として挙げられていること。
週刊東洋経済では、
・弁護士
・医師
・公認会計士
・税理士
と○○士または○師と「し」が付く以外に、
唯一つかない「コンサルタント」が(高額所得者と想定される職業の)
例に挙げられているのが
「格差社会」を暗示しているものとして興味深い。
さて、話がそれたが、
時給という点に戻ってみよう。
よく、コンサル(または戦コン)の時給はマクドナルドの時給より低い、
と揶揄されるが
「本当にそうか?」が本日の議題。
まず年俸レベルだが、次の通り。
・週刊東洋経済(同69頁)
「総合系コンサル」の例
(「総合系」とは旧監査法人系とあるので、会計系と読みかえる。
アクセンチュアとか、トーマツ = 今でも監査法人系だが、など)
・アナリスト (新卒入社) : 450万円~
・コンサルタント (20代半ば) : 650万円~
・マネジャー (30歳前後) : 900万円~
・シニアマネジャー : 1500万円~
・パートナー (30代半ば) : 1800~2000万円
【コメント】
私の経験則からしても、新卒・プロパーであればこんなもの。
ただし、中途は、前職給与が前提となるため、入社初めは若干異なる。
・週刊ダイヤモンド(同38頁)
「戦略系」の例
・コンサルタント : 600~1500万円
・マネジャー : 1500~2500万円
・パートナー : 3000万~1億円
(業績連動給: ここでいう業績連動とは、ファームの業績以外に、
個人のパフォーマンスも含まれる)
【コメント】
これも私の経験からして、こんなものだと思います。
コンサルに開きがあるのは、アソシエートクラス(コンサルの下)も
入っているからでしょう。
さて、いよいよ本題。
どのくらいの時間働いているのか?
週刊ダイヤモンドには、出所が不明であるが業界の週平均就業時間が
男女別で出ている。
・男性:45.0時間 (5WDとして、 1日平均9.0時間
・女性:33.7時間 (同6.74時間、やはり男性より少ない)
また、週60時間以上働いている人の比率は
・男性:17.6%
・女性: 6.1%
と以外と少ない。
ちなみに、構成比率と構成比率は:
・男性:58.9%、46.9歳
・女性:41.1%、40.7歳
と以外に女性が多く、共に年齢が高い。
あまり参考にならないと思うので、
極端論法で考えてみる。
1日24時間、ぶっ通しで働いたとして、
24時間 x 365日 = 8760時間
一番忙しいと思われるコンサルタントの年俸が700万円とすると、
時給は、
700 ÷ 8760 = 0.0799万円 = 799円
で、マクドの時給とトントンだ。
一年中、寝ないで働くことはまずあり得ないので、
1日5時間睡眠を続け、週6日、働いたとすると・・・
19時間 x 25日 x 12カ月 = 5700時間
700 (戦コンの例) ÷ 5700 = 0.1228万円 = 1228円
650 (会計系の例) ÷ 5700 = 0.1140万円 = 1140円
450 (会計系アナリストの例) ÷ 5700 = 0.0789万円 = 789円
となり、マクドの時給より高くなる。
(会計系アナリストの場合、低くなるが、アナリストでこんな働き方はまずない、
という前提に立っている。
仮にあったとしても少数派であるし、マクド等の相場時給800円より20円弱
低いに過ぎない)
もう少し上のランク、例えば、
1500万円のマネジャークラスを同様に考えてみると
1500 ÷ 8760 = 1712円
1500 ÷ 5700 = 2632円
となる。
マネジャークラスは、手を動かすコンサルクラスよりも時間は少ないはずだから
(仮に多いとして、24時間働きの例を見ればわかるが)
マクドの時給よりも高い。
よって、
一般的に信じられていた、
「コンサルの時給はマクドより低い」
は「ガセビア」となるのである。
最初、聞いたとき、私はそんなことはないだろう、と思ってました・・・
ビジネス雑誌で仕事の裏側関係の特集が最近多い。
・週刊東洋経済 「日本人の全給与」 (06年10月7日号)
・週刊ダイヤモンド 「原色 仕事図鑑」 (06年10月21日号)
うち、東洋経済では、今までの特集にはなかった、
時給換算をランキングしている。
いずれにしても、おもしろいのは、
コンサルタントが例として挙げられていること。
週刊東洋経済では、
・弁護士
・医師
・公認会計士
・税理士
と○○士または○師と「し」が付く以外に、
唯一つかない「コンサルタント」が(高額所得者と想定される職業の)
例に挙げられているのが
「格差社会」を暗示しているものとして興味深い。
さて、話がそれたが、
時給という点に戻ってみよう。
よく、コンサル(または戦コン)の時給はマクドナルドの時給より低い、
と揶揄されるが
「本当にそうか?」が本日の議題。
まず年俸レベルだが、次の通り。
・週刊東洋経済(同69頁)
「総合系コンサル」の例
(「総合系」とは旧監査法人系とあるので、会計系と読みかえる。
アクセンチュアとか、トーマツ = 今でも監査法人系だが、など)
・アナリスト (新卒入社) : 450万円~
・コンサルタント (20代半ば) : 650万円~
・マネジャー (30歳前後) : 900万円~
・シニアマネジャー : 1500万円~
・パートナー (30代半ば) : 1800~2000万円
【コメント】
私の経験則からしても、新卒・プロパーであればこんなもの。
ただし、中途は、前職給与が前提となるため、入社初めは若干異なる。
・週刊ダイヤモンド(同38頁)
「戦略系」の例
・コンサルタント : 600~1500万円
・マネジャー : 1500~2500万円
・パートナー : 3000万~1億円
(業績連動給: ここでいう業績連動とは、ファームの業績以外に、
個人のパフォーマンスも含まれる)
【コメント】
これも私の経験からして、こんなものだと思います。
コンサルに開きがあるのは、アソシエートクラス(コンサルの下)も
入っているからでしょう。
さて、いよいよ本題。
どのくらいの時間働いているのか?
週刊ダイヤモンドには、出所が不明であるが業界の週平均就業時間が
男女別で出ている。
・男性:45.0時間 (5WDとして、 1日平均9.0時間
・女性:33.7時間 (同6.74時間、やはり男性より少ない)
また、週60時間以上働いている人の比率は
・男性:17.6%
・女性: 6.1%
と以外と少ない。
ちなみに、構成比率と構成比率は:
・男性:58.9%、46.9歳
・女性:41.1%、40.7歳
と以外に女性が多く、共に年齢が高い。
あまり参考にならないと思うので、
極端論法で考えてみる。
1日24時間、ぶっ通しで働いたとして、
24時間 x 365日 = 8760時間
一番忙しいと思われるコンサルタントの年俸が700万円とすると、
時給は、
700 ÷ 8760 = 0.0799万円 = 799円
で、マクドの時給とトントンだ。
一年中、寝ないで働くことはまずあり得ないので、
1日5時間睡眠を続け、週6日、働いたとすると・・・
19時間 x 25日 x 12カ月 = 5700時間
700 (戦コンの例) ÷ 5700 = 0.1228万円 = 1228円
650 (会計系の例) ÷ 5700 = 0.1140万円 = 1140円
450 (会計系アナリストの例) ÷ 5700 = 0.0789万円 = 789円
となり、マクドの時給より高くなる。
(会計系アナリストの場合、低くなるが、アナリストでこんな働き方はまずない、
という前提に立っている。
仮にあったとしても少数派であるし、マクド等の相場時給800円より20円弱
低いに過ぎない)
もう少し上のランク、例えば、
1500万円のマネジャークラスを同様に考えてみると
1500 ÷ 8760 = 1712円
1500 ÷ 5700 = 2632円
となる。
マネジャークラスは、手を動かすコンサルクラスよりも時間は少ないはずだから
(仮に多いとして、24時間働きの例を見ればわかるが)
マクドの時給よりも高い。
よって、
一般的に信じられていた、
「コンサルの時給はマクドより低い」
は「ガセビア」となるのである。
最初、聞いたとき、私はそんなことはないだろう、と思ってました・・・