戦略コンサルティングの本質

戦略コンサルの本質 What's Strategic Consulting?  一戦略コンサルの個人的見解・徒然日記

日本のコンサルと海外のコンサル

2008-01-30 | industry
ワールドワイド(WW)なファームであると、
毎年、または半期ごとに地域ごとのキックオフや定例会を実施し、
前年度の業績振り返り、ビジョンや戦略の共有を実施したりする
イベントがある。

その度に思うこと。

 ・日本の市場って小さい
 ・日本の実情を(WWのマネジメントが)理解していないことが多い

「今更、XXXはないだろう」と
心の中で思ったりする。


事実、他ファームにも聞いた話。

ワークスタイル含め、日本は異常だったり。

クライアントの、
所謂「情報サービス」に求める要求度合の高さ(フィーへの対価)は
世界のそれと比べ格段に高いのではないかと。

IT系とか業務系は、その開きが大きい気もする。
成果物とかフレームワークとか、方法論とか。
海外では、まかり通っているものが、
日本では使えなかったりする。
各ファームとも、DBに色々と格納してあるとは思うが。

同業他社は呼ばない

2008-01-29 | industry
よく、コンサルファームが無料セミナーを開催する。

これは、一種のPR、営業活動。

だから、メインは潜在顧客。

無論、すぐに契約に結びつくのではないのだが。


同業他社からしてみれば、敵情視察。

そこは、主催者側も心得たもの。
事前登録で排除する仕組みとなっている。
断りは、「応募が予想以上に多く・・・・」


まあ、本来、そこまでする必要はないんだけどね。

ケース・スタディの功罪

2008-01-24 | strategy
Case Study。
直訳すると、事例研究とか判例研究。

元々、法律の世界、
ロースクール(法律専門大学院)において
過去の判例から法の解釈と知識としての引き出しを増やすために
使う勉強法。

ただ、ビジネススクール(経営大学院)では、
知識を増やすというよりは、
実業の訓練に近い。

どのビジネススクールでも取り入れているが、
開発しているスクールはごく一部。
ケース企業への支払等、金銭的にも厳しいためらしい。

 ・ハーバード(米)
 ・ウェスタン・オンタリオ(カナダ)
 ・ダーデン(バージニア、米)
 ・スタンフォード(米)
 ・INSEAD(仏)
 ・IMD(スイス)
 ・慶應(KBS、日本)など。

コンサルのトレーニングでもこれを取り入れた
プログラムを開発している場合がある。

メリットは、

 ・疑似体験
 ・訓練のみに集中できる効率さ

だろう。

だけど、それほど実業やコンサルに役立つというかと言えば、
あまりない。

それは、
 
 ・これほどコンパクトに情報はまとまってない
 → 実際に見つけ出すのが大変

 ・情報量が充分ではない
 → 断片情報をつなぎ、行間を読み、ストーリを作り、
   その上で検証する

 ・変数が無限
 → ケーススタディの大原則は、ケースに書かれていることのみで判断

と、現実社会とかけ離れている点も多いから。


とは言え、
この勉強方法を広めると言うNPOがある。
日本ケースセンター

上記の点を理解した上で、トレーニングして欲しいものである。


こんなのも見つけた。
MBA道場
ボランティアのコミュニティのようだが、
ケースディスカッションのセミナーをやったりしている模様。
人材不足は日本社会の課題の一つ。
その一助になってくれると良いのだが。

MBAの集まりと言えば、
90年代の第二MBA留学ブームに設立された
MBA友の会がある。
こちらはどちらかというと
最近、サークルっぽくなってしまってるようだし、
独自のランキングに力を入れるなど、
近年、本旨から離れてしまってるような・・・。
せっかくホルダーが集まるのだから、
社会のために還元して欲しい。

WORK-WORK BALANCE

2008-01-21 | workstyle
WORK-LIFEバランスは、よく聞くが、それとは違うもの。

私生活を充実させる(私生活へ逃げる)のではなく、
楽しい、人生を豊かにする仕事をするというもの。
副業はその一つか。

そりゃ、コンサルと言えども、リーマン、組織の一員。
おもしろい仕事ばかりではない。
ホントに、昔と比べると、
つーまらん仕事も増えた気がする。
オペレーションやIT案件も実際増えてる。
入社して来る人種も以前とは違う。

だから、WORK-WORK BALANCEという考えはアリかも。
つまらん仕事をやるために、
楽しい、ワクワクする仕事をやる。
(これは不健全だが。)


CRMとQAは紙一重

2008-01-18 | workstyle
CRMといっても顧客管理のアプリケーション名ではない。

ある人曰く、
「『パートナー』は顧客を包み込む包容力が必要」と。
つまり、そもそも顧客はやりたいことがわかってない場合も多い。
だから、何でも受けるつもりで仕事を取るべきだと。
それが、CRM(クライアントリレーション管理)だと。


ある意味正しく、ある意味間違っている。


恐らく、「『信頼』をどう勝ち取るか?」がCQ(大論点)だと思うのだが。
上記の「寛容さ」で信頼を勝ち得ることもそうかもしれないが、

この場合、「仕事は取ったが、さてどうしようか?」になりかねないし、
実際、そのために、「火を噴いたり」、
結果として顧客の「信用を損なう」ことも多々あるケース。

また、「上」は「営業成績」として、
特に「巨額」の場合、評価されるが、一番苦労するのはEMだ。
「いいトコ取りしやがって!」と心の底で思っているに違いない。

「やることがわかってないなら、提案段階で『つつく』、『仮説を明示する』」
ってのが順当のような気がする。
これでスコープや目的が明確になるし、
リスクヘッジにもつながる。
所謂QAの視点。
仮に、客には示さないとしても、キックオフ前には
社内のチームで共有しておくべき。

これができない、できていないってことは、
明らかに、
「何をクライアントに聞いてきたの?」
「で、どうするつもり?」
ってことになる。

この二つを使い分けれることが
真の「パートナー」なり「EM」だと思う。

それとも、単に個人の感覚?価値観の差なのだろうか・・・

臨界点

2008-01-17 | self-introduction
キャリアチェンジのタイミングは人それぞれ。

だけど、引き返せない点というものがある。


自分はそれを越えてしまっているのか?
捨てれないものも多い。

しかし、このままでは終われない。
終わりたくない。


安定とチャレンジの葛藤が続く。


普通に考えれば、無理っぽい。
だけど、そう言うことはたやすい。
だから、別の道を模索することにする。

何かあるはずだ。
何かあって欲しい。

MacBook Air

2008-01-16 | strategy
iPodで携帯オーディオプレーヤーの世界を変えたあのMacが、
ついに新たなノートPCを発表した。

MacBook Air

驚きは、その薄さ。(4mm-1.94cm)
日本のSONY(Type T)やPanasonic(Let's Note)がお家芸としてきた
コンパクトさを全面に出すがハンパじゃない。

CEOのスティーブ・ジョブズはその製品発表セレモニーで
封筒から同PCを取り出すという
粋な計らいをしてくれた。

この当りも、
日本の企業とは違う!

さあ、どうする?
SONYよ!

AWARD

2008-01-14 | workplace
外資の会社は、社員を表彰するのが好き?

モチベーションを働かせるためなのか?
そもそも目立ちたがりのコンサルの虚栄心をくすぐるるため?

戦コンでも、ファームによっては同じことをする。
採用の際に、レジュメに書いてきた候補者を見たこともある。

確か、IBCSでは回廊にAWARDの受賞者を
額縁写真で展示してあると聞いたことがある。


これって嬉しいものなの?

ちょっと意外。
複雑である。

薄さは競争優位(製品優位)か?

2008-01-08 | strategy
薄型テレビの競争の矛先が薄さへとシフトしてきた

旧年末からは、
液晶の王者、SHARPがAQUOSの壁掛けタイプを
TV CMにて頻繁にPR。

プラズマで勝負見えたのか
日立は自社で保有する液晶パネル会社の起死回生をかけ
デザイン性も見直した薄型の新ラインナップを発表


これらはどういうことなのか?

元々、性能差は殆ど無く、
販路の確保とシェアの急拡大(規模の経済)により
先行巨額投資を回収するモデルであった。

その矛先が薄さにシフトした。
薄くする高度な技術力をアピールするため?
消費電力を小さくし、環境に配慮した
エコ(ITの世界ではグリーンITというらしいが。)を
アピールするため?
付加価値をつけ、プレミア価格を得るため?
ソニーは有機ELテレビを発表
だけど12型で20万円はさすがに高い。


でも、良く考えて欲しい。
ブラウン管テレビからプラズマなどの薄型テレビに移行する際は
ホントにメリットを享受できた。
設置スペースはホントに少なくて済むし、
画質(デジタル画像)は驚くほど違う。

でも、それ以下になってもそんなに
ユーザーにとっては、メリットないような気もするんですけど。
ユーザー視点では、明らかに間違いだ。

飛躍の年

2008-01-07 | self-introduction
このブログをつけ始めた04年8月から、
およそ3年半経つ。


05年、06年はホントにいろいろあった。
自分も次のステージに進む
下地固めがこの期間でできたのではないか
と思う。

あとは実行に移すのみ。