戦略コンサルティングの本質

戦略コンサルの本質 What's Strategic Consulting?  一戦略コンサルの個人的見解・徒然日記

firms wiith info system implementation

2006-03-31 | industry
システム部隊を抱えるコンサルファームって・・・
「戦略Gのやつらって」(または戦コンって)と疎まれるかもしれませんが・・・。

どうしてだめなのか?
(以下、知人などから聞いた+採用面接で聞いた内容抜粋)

・契約額でコンサルの価値を決めようとする
・契約取ってから仕事を考える (それでも契約が取れるところは流石)
・システムに落とすためのプリセールス、営業、という風潮が社内にある
・使うスキルが全然違う(業務知識が必須と、一般事業会社出身者が多い、
シニアクラスも業界出身者)
などなど

PwCがIBMに買収された後、同社の戦略Gの人間が辞めた、というのは
よく聞く業界の話です。
実際、現IBCSのパートナーも統合に当たっての疑問を述べてます。

IBCSもそうですけど、
SIerに買収された旧Big 5系、SIerの一部門だった会社って、上手く行っているんでしょうか。ここんとこ、SOX対応で羽振りが良いとは聞きますが。

・Zacatti
・ABeam
・Maxis
・富士通

consulting industry reconstruction

2006-03-24 | industry
コンサルティング業界で再編が進んでいる。
主な動きを以下に。

AT Kearney
EDS傘下にあった。EDSはMonitorへ売却しようとしたが売れず、
ATKによるMBOを実行した。

Zacatti
Cap Gemini JAPANをNTTデータが買収。改名。
おもちゃのようなロゴ。何故かMaxisにも赤い●が似る。
SIerの上流シフトを象徴する動きの一つ。
NTTデータはNTTデータ経営研究所も同じグループに抱えるが、
差異は不明。
コンセプトを換え、トランスフォーメーションコンサルティングを標榜し、
採用にも積極的だが。


Maxis Consulting
CTCの一部門から分社化へ。
戦コン出身者をDirectorクラスに迎えたり、ラインを再編成するなど
事業を拡大。

NTTデータ経営研究所
組織改編(インダストリー、金融、官公庁)、ポジション(タイトル)の再名を行っている。

NTTシステムデザイン
NTTデータ経営研究所とは別にシステムの上流に注力しようとしているらしい。

ウルシステムズ
戦略コンサルティング部門を持つが、戦コン出身者、MBAホルダーが
離脱し、縮小中?
IPO達成!

日本ユニシス
アクセンチュア出身者により、BIOが作られたが、
同社社長も交替、システムへ回帰している?

富士ゼロックス

同じくBIOがオフィスサービス事業本部へと改名し、戦コン出身者らが離脱した模様

富士通
社内のコンサルティング部門を再編、近く別会社を設立する模様。
総合コンサルティングといいながらも、
実態は、ITコンサルティング、富士通の売上に寄与するコンサルティングサービス提供のよう。

富士通総研:
経営陣の入替え、組織再編を実施した模様。

日立コンサルティング
旧名エクサージュ。社長には、旧KPMGコンサルティングの日本トップ、
ポール与那嶺を迎え、組織拡大を目指す。
中心はITコンサルティング。

PCWコンサルティング
SE派遣会社ピーシーワークス(PCW)(西新宿)の社内コンサルティング部門。
会計事務所系コンサルタントを中心に、IT戦略コンサルティングを展開。

ABeam M&A Consulting:
ABeamのコーポレートファイナンス部門が分社化。
M&Aに関するコンサルティグサービスを提供。

ネクステック
大手製造業向けPLM、データマネジメントのソリューションを売る
マザーズ上場の会社。
社長の山だ太郎氏は、Accenture、PwC、米PTCを経験。


SAP/VE

バリューエンジニアリング。
SAPライセンスをパートナーへ販売することを目的とした部隊。
戦コン出身者を要件としたり、戦略コンサルティング部隊とも言われるが、
実態はSAP営業部隊に対する支援と、パートナーやクライアントに対する
ビジネスケース作り、プリセール。


Cisco Systems/IBSG

Internet Business Service Group
社長直轄のコストセンター。
Ciscoのブランドやサービスを売るための啓蒙的・マーケティング組織。
元ABeamコンサルティングパートナーが指揮。十名程度の組織か。

カティエント

SIerの子会社。
企業価値向上を売りとするコンサルティング、ビジネスプロデュースをうたうが、システム導入につなげるプリセールスに近いか。
主力業界はCACが得意とする、金融・信託、医薬、食品。
カティエントのカティは「価値」から派生している。


日本エリクソン・ビジネスコンサルティング

組織名ではないようですが、採用サイトにありました。


Not "To-be" principal consultants

2006-03-21 | case
ファームによって、呼称は違うが
シニアクラス(シニアマネジャー、ディレクター、プリンシパル、VP、パートナー等)をPrincipal ConsultantとかManaging Consultantと分類する。

(そう言えば、総研系って上のクラスを「シニア」って呼ぶ。
総研系ではないけど、マーサーも確かシニアコンサルタントが
マネジャー以上のクラスを指す)

私がこれまでの経験の中で出会った、史上最悪のPrincipal Consultantが
約2名居る。
(ホントはこんなこと書けないんだけど、
私もちょっと偉くなった、ということで・・・)
それが、たまたまなのか知らんけど、
特性が似ているので、ちょっと列記。
(相性が悪かっただけ?でも、他のヒトに聞いても評判良くなかったけど)

・一般事業会社を経験(製造業)
・トップ10のビジネススクール出身(社費派遣)
・それも所謂「ナンバースクール」という講義・分析系のMBA
・周りが見えなくなりがち、大局観を捉えられない
・性格が細かい
・自分の思い通りのスライドを書かないと機嫌が悪くなる(周りにあたる)
・女性には甘い
・仮説がするどいわけではない
・部下に慕われない(一緒に仕事したくない、と言われる)
・従い、「ムラ」がない
・退職して事業を起こしても、着いていく部下がいない
・口だけは達者(相当なエリート意識あり)

あなたの脳ミソじゃないんで、色も含めて思い通りになんかなりませんって。
自分でやってください。

こんなヒト、周りにいません?

紙芝居

2006-03-13 | workstyle
いわゆる「ストーリーボード」のScratchをやったりとか、
メッセージだけPPTに打ち込んでいくと、
紙芝居でも作ってる気になってくる。

小説書いたり、絵描いたりするのが好きなヒトって、
コンサルに向いているような気がする。
まさしく、ARTの部分。

こう感じるのは自分だけ?

ところで、TBSドラマ、東野圭吾原作の「白夜行」が佳境を迎える。
(明らかに、スタッフとかキャストが「セカチュウ」の二番煎じですが。)
推理小説家も、伏線張ったりするところが、戦コンと似てるような。
共感したのは、それだけじゃなくて、
このドラマに出てくる主人公の「泥まみれ」、「地べたを這いつくばる」
状況が自らの現状と重なってるところに共感を覚えたりして・・・