倉野立人のブログです。

日々の活動を みなさんにお伝えしています。

〈あっちでもこっちでも〉

2009-11-30 | インポート

11/29 Sun.  [ クラちゃんの起床時刻 6:30 AM ]

 

11月最後の日曜日、地域でさまざまな行事や集まりがあり、それぞれ参加させていただきました。

 

 

◇ 「お茶のみサロン」で、読み聞かせの「電気紙芝居(パネルシアター)」を拝見しました。

 

私の住む地域の同じ自治会に、朗読に造詣の深い、鈴木サンがおられます。

鈴木サンは、地域で朗読ボランティアに携わられていますが、その傍ら、実は長野市の委嘱で、視覚障がい者の方を対象に、市議会の議事録などの「公文」のテープ朗読の「ナレーター」を行っておらるほどの方なのです。

 

その鈴木サンが中心になって、自治会のお茶のみサロンで「読み聞かせ特集」が行われ「もくれんの会」という、何でも「電気紙芝居」として、光の投影で楽しい紙芝居を演じてくれるというグループの、ユニークな読み聞かせを拝聴しました。

 

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前半は、登場キャラクターをマネキン化させ、画面の中で動かしながら、語り部の方が登場人物の声を出し分けながら一人で何役も演じ、見る者を引きつけます。

 

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やがて第一話が終了すると、くだんの鈴木サン「これからがまた楽しいんだよ。」と言われます。

そして第二部…読み聞かせなのに暗幕が引かれた室内は、さらに明かりが消されました。で、「始まり はじまりィィィ・・・」

 

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すると、アラ不思議! 黒い〝画面〟のうえに、手作りの紙が載せられると、それがまるでホタルのように、淡く光を放った如く浮き出てくるではありませんか。

 

どうやら、インクに蛍光素材のものを使い、それを蛍光灯に反射させる、いわゆる「安全タスキ」の反射の原理を利用しているようなのです。

 

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第二部のキャラクターも、それぞれマネキン化されていますが、みんな一様に光を放ち、それだけで興味がそそられました。

 

この「もくれんの会」は、主に老人福祉施設を中心に活動を展開されているとのことです。

とっても心温まる民話や童話を読み聞かせておられることから、今度ぜひ、児童センターで子どもを対象に開催していただきたい旨、お願いしたところです。

 

 

 

 

 

◇ 立正佼成会長野教会の村山教会長退任式で、たとえ離れても 研さんを積むことを誓い合いました。

 

その後10時から、立正佼成会長野教会の村山教会長さんの退任式に出席させていただきました。

多くの信者に慕われてきた村山教会長さんは、この日が長野教会で最後のご法話となり、それに先立ち「退任式」が行われました。

 

来賓を代表してご挨拶の機会をいただき、皆さんを前に、私も感極まるところがありましたが、ぐっとこらえて「考えようによっては、この、しばしの別れは、いわば〝遠距離恋愛〟です。皆さんと村山教会長さんは「相思相愛」なのだから、たとえ物理的に離れてしまっても、そこは気の持ちようで、離れている間に精進を重ね、久しぶりに会ったときに「成長したね。」と言ってもらえるように、自分磨きに努めましょう。」と、激励を込めて述べさせていただいたところです。

 

その後、村山教会長さんの退任の挨拶と、最後の法話がありました。

 

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村山教会長さんは「世の中のどこで暮らそうと、共通の理念でいれば、離れていることなど乗り越えることができるのです。」と、悲しんでいる暇(いとま)などない、と語られ、参加者は、最後の「有意義な時間」を過ごしておられました。

 

 

 

◇ 「納会二題」…小学校での活動を終え、勇躍 次のステージへ羽ばたいていきます。

 

・「南原育成少年野球チーム」の卒団式に出席しました。

 

私の住む川中島地域の、主に南西部をベースにする「南原育成少年野球チーム」の卒団式が行われ、感動と笑顔を共有しました。

 

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用事でやや遅参したところですが、着いてスグご指名により送辞を述べ、子どもの頑張りを称え、監督をはじめコーチ・保護者の労をねぎらいました。

 

その後、母親代表から臼井監督やコーチに花束が贈られ、保護者会長あいさつが行われました。

 

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今年の武保護者会長は、とってもアツイ方で、子どもたちの方をまっすぐに見つめながら、一年を振り返っておられました。

 

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話しの途中「6年生、起立してみんなに手を振ってアピールしなさい!」と指示がされ、戸惑う子どもたち(^^)

「イイから立って手を振れ!」と、アツイ保護者会長は、おそらく子どもたちに「自分で自分を褒(ほ)めてやれ」と言いたかったのでしょう、檄を飛ばします。

 

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やがてそれに応えて、半ば照れながら手を振る6年生に、盛んな拍手が送られていました。 

 

その後、私は時間をおいて出直したのですが、宴たけなわの中、南原恒例の「アーチ退場」があり、卒団する6年生を、在校生や保護者が「アーチ」を作って送り出すのです。

 

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出だしはとっても微笑ましいのですが、すぐにみんなから手荒いエールを贈られ、ボコボコになっていました(^^)

 

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最後に、私のリクエストで全員写真となり、みんなはシーズンを終えた達成感と、これからに向け意欲に満ちたイイ笑顔で収まってくれました。

 

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・「川中島サンデーガールズ」の卒団式に出席しました。

 

川中島駅そばの公民館で、地域屈指の強豪少女ソフトボールチーム「川中島サンデーガールズ」の卒団式が行われました。

 

私が到着したときは、ちょうど「後輩から先輩へ贈ることば」の真っ最中で、先輩の輝かしい成績に負けないようガンバリます!」という力強い決意が述べられていました。

 

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ホントこのチームは、いつ伺っても家族的な雰囲気なのです。

送辞の中で「全国大会を経験した6年生は中学に進んでもソフトボールでガンバってください。チームに残る皆さんは、この大家族的雰囲気を大切に育んでください。」とエールを贈りました。

 

やがて新スタッフが発表され「オヤジの甲子園」でも活躍された藤沢サンが保護者会長で、来シーズンに臨むとのことです。

 

新スタッフの最後は、高校の同級生の冨沢くんです。

酔うと俄然元気になる彼は、全員を起立させ「来シーズンも全国大会へ行くぞ、オーッ」と、早くも「全国大会出場宣言」をブチかましていたのでした(^^)

 

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その後の全員写真では「乱反射するから(^^)帽子は取らない!」と言ってましたが、一体どうなったでしょう(^^)

 

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青少年の健全育成には、地域の力が不可欠です。

それも、保護者と地域が融合しての取り組み、いわゆる「地域全体が子どもを育てる」という体制が非常に重要になっています。

 

これまで私が係らせていただいているどのチームも、一様に、在籍するどの子どもとも分け隔てなく接し、ホントに大きな家族のような雰囲気をもって、単に技術の向上だけでない、団体行動やあいさつなど、社会で生きるための基本中の基本を仕込んでいただいており、心から敬意を表するところです。

 

少子化・核家族化を迎え「横のつながり、異年齢交流」の機会が乏しくなる中、地域の少年少女スポーツなどの団体での活動が非常に重要になってきており、今後もますます各チームが発展され、健康でたくましい子どもを輩出していただけるよう、改めて期待とエールを送りたいと思います。

 

 

 

 

◇ 「川中島駅前イルミネーション設置作業」に参加、本格作業にビックリ(@ @)

 

午後、合間をみて、恒例の「川中島駅前イルミネーション設置作業」のお手伝いに伺いました。

 

これは、町の有志が、市の補助を得て、歳末の駅前をライトアップで飾ろう、という取り組みで、今やすっかり地域の風物詩にもなっており、時期になると、あっちこっちのブログで紹介されるほどになっています。

 

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そもそも、川中島の駅前をあずかる本町(もとまち)の皆さんは、何をやるにも一致団結・本格嗜好で〝やるとなったら命賭け ^^〟

それだけに、この設置作業も、クレーンあり、高所作業車ありの、そりゃあハンパじゃない体制の下で行われます。

 

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駅前に常設してあるモニュメントを活用し、柱を立てて、それを中心にデコレーション電球を山状に垂らし、さらに東西を電飾でつなぐという本格モノなのです。

 

何というか、綱引きのように電飾に取りつき、高所作業車で街灯の最上部に結びつけます。

 

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中部電力ではありません、くれぐれも(^^)

 

その、派手な作業の傍らでは、手の空いた皆さんが、寡黙に芝生の雑草取りに汗を流されており、硬軟あいまって作業が進められています。

 

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これだけの個性豊かな(^^)面々を仕切るのが、本町のショーケンことショーケンさん。

 

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全てのシュミレーションが彼の頭に入っており、全体を見渡しては、スティーブン・スピルバーグ監督のように指示を飛ばしていました。

 

作業には地域の子どもたちも参加、大人の和ませ役となってくれています。

 

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そればかりか、ちゃーんとシゴトもしてくれていましたヨ  v(^^)v

 

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私も及ばずながらお手伝い…といっても、皆さん餅はモチ屋で作業されていたので、せめて安全確保にと〝脚立支え係〟を担いました ^^;

 

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本格的なライトアップは来月に入ってから、とのことですが、よってたかっての設置作業、事故もなく終了し、聞けば、その後の降雨のおかげで配線ショートまで発見されたとのこと、万全に万全を期して、明るい歳末を迎えることになりそうです。

 

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この日もメ一杯活動させていただき、冥利に尽きる一日でした。

 

 


〈御厨神宮少年野球 みんなで納会〉

2009-11-29 | インポート

11/28 Sat.  [ クラちゃんの起床時刻 5:40 AM ]

 

◇ 「御厨神宮少年野球チーム」分校並の大規模な(^^)納会でした。

 

この日は、地域の少年野球チーム「御厨神宮少年野球」の納会にお招きいただきました。

 

私は、用事でやや遅参したのですが、会場の公民館の大広間は「カレーライスタイム」の真っ最中、それはそれは大勢のちびっこ選手たち!の元気な声が響いていました。

 

長寿少子化の昨今ですが、このチームは関係ナシ(^^)

北沢総監督に「いま何人いるんですか?」と聞いても「だいたい(^^)60人」というほどの大所帯、ちょっとした分校並の規模です。

 

Aチームを担った6年生は21人いたそうで、それでも既に紅白戦ができる規模 ^^;

これだけの子どもたちの全員に目をかけ、揃って卒団を迎えさせるためには、学校教育以上のご苦労があったと思いますが、保護者の方に伺うと「全員フル出場というわけにはいかなかったけれど、子どもたち自身が、自分たちの役割を自覚して一丸となったチームづくりができました。」とのことでした。

 

おそらく、私が伺う前に、感動の卒団式が行われたのでしょう。

子どもも大人も、達成感のに満ちたイイ笑顔を見せていました。

 

せっかく伺ったので、ブログネタに全員写真を…と思いましたが、いかせん人数が多すぎて、フレームに入り切りません(@ @)

 

止むを得ずA・B・C のチームごと 3班に分け、全体写真をとさせていただきました。 

クラノ後援会主催の「球春大会」優勝をはじめ、充実したシーズンを過ごし、立派に卒団を迎えたAチームです。

 

 

 

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今シーズンはAチームを支えてくれ、来年は主役、成長がが楽しみなBチームです。

 

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明るく楽しい、元気いっぱいのCチームです。

 

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私が退席する際には、今シーズンを振り返る「DVDショー」が行われ、仲間の勇姿に盛んな声援が送られていました。 

 

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青少年の健全育成には、スポーツの普及が有効かつ重要になっています。

この納会での皆さんの充実した表情を見るにつけ、私の立場で今後とも、大会の開催などで子どもの活躍の場を提供すると共に、施設整備など基盤向上に努め、健全な青少年育成環境の整備に努めていきたい、と改めて強く感じたところです。

 

 


〈行政視察報告「倉敷市の公共交通対策」〉

2009-11-28 | インポート

11/27 Fri.  [ クラちゃんの起床時刻 5:05 AM ]

 

去る11/2(木)~3(金)所属する「長野市議会 公共交通対策特別委員会」の行政視に参加しましたので、その結果をご報告させていただきます。

 

公共交通対策特別委員会は、今後の社会形成に不可欠でありながら、クルマ社会の伸長により衰退の一途にある現状に鑑(かんが)み、公共交通の再生をめざして議会の立場で課題を検証し、長野市の公共交通体系に反映させていこうという取り組みです。

 

そしてこの課題は、長野市にとどまらず全国の自治体が抱える共通の課題となっており、それだけに、他市の取り組みを視察し吸収していくことは非常に重要な作業となっています。

 

今回、本特別委員会は「コミュニティバス・乗合バス」に取り組む倉敷市と、廃線の危機を乗り越え、全国にその名を知れることになった「タマちゃん電車」の和歌山電鐵を擁する和歌山市を視察しました。

 

◇ 倉敷市のコミュニティバス・乗合タクシーの取り組みを視察しました。

 

・倉敷市視察(倉敷市建設局都市計画部交通政策課)

 

【自治体データ】面積:約355k㎡  人口:約47万

          人財政規模(一般会計支出):約1,070億円

 

倉敷市においては、衰退する公共交通の再生に向け、課題の整理と、見直し対策の実施を行っています。

 

【平成20年「倉敷市地域公共交通会議」を設置】

 

[概要]公共交通の利便性・快適性の向上を図り、利用者減少に歯止めをかけるため、コミュニティバスの再編運行~公共交通の利用促進の意識啓発を図る。

 

・コミュニティバス(船穂福祉バス・真備さいくるバス)の再編運行

 合併により導入された、地域を運行するコミュニティバスは、利用率も低く行政支援も多額となっていることから、利用しやすく効率的な運行形態に整備を行い、再編運行する(停留所整備、路線図・時刻表・チラシなど作成)

 

・公共交通の利用促進策の実施

 公共交通の利用者に対する情報提供や、未利用者に対するPRを積極的に展開する。

 

【船穂福祉バス、真備さいくるバス について】

 

[船穂福祉バス]

・経過…旧船穂町唯一の幹線バス廃止に伴い運行

     新倉敷駅~船穂町~倉敷駅~福祉センターを結ぶ福祉バス

・運行主体…ロウズ観光(株)

・運行状況…第1系統(幹線)で一日10便(往復) 7:20~17:00

        第2系統(柳井原線)で一日4便(往復) 13:00 15:30 13:14 15:55

        第3系統(北回線)で一日2便 13:00 15:30

・運行車両…幹線:中型バス(53人乗り) 柳井原線・北回線:小型バス(25人乗り)

・運賃形態…乗車区間と路線により料金を支払う

        第1系統(幹 線) 大人150円~530円(子供は半額)

        第2系統(柳井線) 大人150円~320円(  〃  )

        第3系統(北回線) 大人150円~210円(  〃  ) 

・導入経費…4,920万  円

・運行経費…1、061万8千円

・運行収入…  243万  円

・補助金…   819万  円(船穂バス福祉バス事業補助交付額)

・利用状況…全路線合計で14,737人

        第1系統(幹 線) 14,486人/年 4,0人/便

        第2系統(柳井線)    208人/年 0,4人/便

        第3系統(北回線)     43人/年 0,2人/便

 

船穂福祉バスは、市内の倉敷駅⇔新倉敷駅を結ぶ路線(幹線・柳井原線)と、船穂福祉センターを中心に循環する路線(北回線)の3便をもって、市内を東西に縦貫する形で市民の「足」の確保に努めています。

 

しかしながら、利用者が少ないことが「足かせ」になっており、上の表にもあるとおり、平均にならせば、一便の乗車が1人に満たない路線もある(利用者が特定の一人に限られ、その方が利用しないと、即ち空車になってしまうという現状)

 

当然、収支率も低く、収支率は2割をようやく超える程度、また船穂線への補助金は、倉敷市の公共交通補助金の約25%を占めています。

 

その原因としては、地区住民の利用が少ない、利用しにくい時間帯に運行されている、バスの運行自体を知らない市民が多い、バス停表示が分かりにくい、などが挙げられています。

 

このため倉敷市は、料金の見直し、乗合タクシーなどの運行の効率化、バス停の表示の改善などの対策を挙げています。

 

また、倉敷市の船穂バス対策の中で特筆すべきは、利便性向上のために、バス路線の「ハブ(結節点)の利便性向上を重視し、そのために、地域の公民館を結節点とし、そこまでは乗合タクシーで乗客を運ぶ可能性について研究している、とのことでした。

 

また将来に向けた運行維持に向け、地域住民による運営委員会など、地域が主体となって運行内容を考えること、またさらには、運行経費の一部地域負担についても再編方針に盛り込み、踏み込んだ検討についても言及していました。

 

 

[真備さいくるバス]

・経過…井原電鉄開業に伴い、旧真備町バス路線廃止に伴い運行

     井原電鉄3駅を中心とし、町内各地を結ぶ循環バス

・運行主体…井原鉄道(株)

・運行状況…第1系統(東路線)で一日8便 60分おき 8:00~16:00

        第2系統(西路線)で一日8便 60分おき 8:00~16:00

・運行車両…小型バス(29人乗り)

・運賃形態…大人100円~530円(子供は100円) 第2系統・第3系統とも 

・導入経費…1,657万4千円

・運行経費…2、332万7千円

・運行収入…  253万7千円

・補助金…  1,913万2千円

・利用状況…東西路線合計で28,278人

        第1系統(東路線) 13,167人/年 4,7人/便

        第2系統(西路線) 14,661人/年 5,1人/便 

 

真備さいくるバスは、市内に「井原電鉄」が開業されたことに伴い、井原電鉄3駅を中心とし、町内各地域を結ぶ循環バスとして運行されています。

 

しかしながら、船穂バス同様、利用者が少ないことが課題です。バス利用者も、朝夕の通勤時間帯に限られ、昼の利用はほとんどないのが現状です。

 

また、料金設定も低いことから収支率も低く、収支率は1割をようやく超える程度、また真備バスへの補助金は、倉敷市の公共交通補助金の約60%を占めています。

 

その原因としては、ほとんど利用したことがない人が9割に上ること、一方向への循環で、一周に約55分かかり、目的地まで近い場合でも時間がかかってしまう、バスの運行自体を知らない市民が多い、バス停表示が分かりにくい、などが挙げられています。

 

このため倉敷市は、真備バスについても、料金の見直し、乗合タクシーなどの運行の効率化、バス停の表示の改善などの対策を挙げています。

 

また、真備バスも船穂バスと同様、将来に向けた運行維持に向け、地域が主体となって運行内容を考えること、またさらには、運行経費の一部地域負担についても再編方針に盛り込み、踏み込んだ検討についても言及していました。

 

これら、課題の多いバス路線の再生のため、倉敷市は「再編フロー」として、平成24年度を区切りとし、段階的な取り組みを行う、としています。

 

平成18年度には、アンケート調査による利用状況・住民意向などの把握

平成19年度には、「ワークショップ」を年2回開催、見直しの方向性の検討実施

平成20年には、再編計画の検討として、

           利用実態調査、課題の整理

           ワークショップ(3回)による、再編案・利便性向上対策の検討

平成21年には、地域検討会による再編案・利便性向上対策の検討

           具体的な業者選定・停留所整備・路線図作成 のうえ再編運行

平成22年には、利用状況や運行収支、問題点を踏まえ再度見直し

平成24年には、それらの取り組みを踏まえた運行見直し実施

                                                                                       

                                        としています。 

 

 

【「倉敷市乗合タクシー制度」について】

 

[目的]倉敷市内の路線バスが廃止された地域で、交通弱者の「足」を確保するため「地域がつくるミニ公共交通」として、乗合タクシーを実施する。

 

[特徴]バスと同じように「停留所」がある。

       乗車には予約が必要。

     車両が小さいため、狭い道も入れる。

           短い間隔で停留所の設置が可能。

           運行時刻やルートなどに、利用者ニーズが反映しやすい。

           料金は、バスより高いが、タクシーの通常料金より割安。

 

[制度の概要]

     ・当該地域に、自治会などを中心に「運営組織」を設置する

     ・運行経費は、総額の30%は事業者負担、70%が運行収入と行政補填

               補填(赤字)にうち、30万円までは行政が全額負担

               30万円を越えた場合については、地域が2割、業者が8割負担

                但、稼働率が50%未満の場合は、別途 地域負担

 

 

倉敷市のバス運行は、旧合併町の時代の公営バス運行を継続し、そもそも「利益を生み出すことが目的でない」前提で運営されていることが、現在の利潤創出の取り組みの「足かせ」になっており、今後の再生への取り組みには相当の改善が求められるということが感じられました。

 

 

 

 

 

 

 

 

(以下ただいま案文中です・・・ ^^;)

 

 

 

 


〈ありがとう、ハッチ〉

2009-11-27 | インポート

11/26 Thu.  [ クラちゃんの起床時刻 4:40 AM ]

 

 

◇ 新聞の〝訃報記事〟須坂動物園の人気者カンガルー

               「ハッチくん」が召されたとのこと、残念でなりません・・・。

 

 

朝の信毎の三面記事に、須坂動物園の人気者であった、アカカンガルーの雄(オス)の「ハッチくん」が息を引き取ったとの記事があり、絶句しました。

 

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他でもない、須坂市は、現在オフクロが住む私の「本籍地」で、かくいう実家は須坂動物園を抱える「臥竜公園」のすぐそばにあるのです。

 

そこの人気者「ハッチ」の死には、何だか元気だった身内が突然逝ってしまったような、驚きと悲しみを禁じ得ないところです。

 

 

記事によると、ハッチはここ数週間、寝室にこもり気味でしたが、25日午後、体温が急に下がり、最後は飼育員の小林サンらに看取られながら、安らかに息を引き取った、とのことです。

 

享年9才、人間で言えば70才にもなり、カンガルーの寿命でいえば長寿の最たるものだそうです。

 

 

ハッチは、2001年に、名古屋の東山動物園(ここも、クラちゃんに縁が深く、大学1~2年の学生寮が、東山動物園のすぐ裏にあったのです)から須坂動物園に〝嫁ぎ〟ました。

 

やがて飼育員の小林サンの発案で、園舎内に「サンドバッグ」が下げられ、それに抱きついたり〝カンガルーキック〟をみまうユーモラスな姿が話題となり、気づいてみれば、それまで年間7万人台だった入場者数を、最高23万人にまで押し上げ、キャラクターグッズも売り上げるほどの〝看板スター〟となりました。

 

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        [須坂動物園ニュース]より

 

ハッチの存在は、動物園の人気者の枠を越え、地域活性化の原動力として全国的な話題にもなったのでした。

 

何でも、ハッチ人気の重要アイテムとなった〝サンドバッグ〟の真相は、事故防止の「苦肉の策」だったそうです。

 

 

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   [須坂動物園ニュース]より

 

須坂動物園に〝嫁いで〟以来、同園飼育員の小林サンは、飼育「担当」でなく〝相方〟として接してきたのですが、ハッチと親しむにつれ、その「力の強さ」を実感するようになったそうです。

 

小林サンが園舎に入ると、ハッチは無邪気にじゃれて抱きついてくるのですが、その〝勢い〟はすざましく、作業着の上から小林サンの背中に爪の跡がクッキリ残ってしまうほどのパワーだそうです。

 

カンガルー舎には、小林サンとペアで、小柄な女性飼育員サンが担当していたのですが、この勢いで後輩の女性飼育員にじゃれつかれたら、ひとたまりもないと危惧し、そこでハッチの気をそらす玩具(おもちゃ)を何かあてがおうと考えた末、この〝サンドバッグ〟に行き着いた、とのことなのです。

 

 

そんな、小林飼育員サンの「親心」は、思わぬ相乗効果を生み、あたかも敢然と対戦相手に挑む「ロッキー」然としたダイナミックなパフォーマンスは、来場者に大ウケ、カンガルー舎の前には人だかりができるに至りました。

 

 

また、カンガルーのパフォーマンスで何と言っても特筆されるのは「オヤジポーズ」ですよネ (^^)

 

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         [須坂動物園ニュース]より

 

一家の親父が、休日にごろりと横になるかの如く、園舎の陽だまりで横になり、お腹をボリボリかく姿は、何とも人間然としており、特有の親しみを覚えたものです。

 

 

ところでこの須坂動物園は、臥竜山の地形を活用して造成されており、南駐車場から動物園に入る利用者は、山すその「通路」を通ります。

 

で、この「通路」は、市内へ通じる市道の傍らにあり、私のようにこの道路を利用する者は、「通路」を歩く人の姿で、須坂動物園の賑わい具合を感じ取ることができます。

 

今になって思えば、ハッチ来園後は「通路」の歩行者は増加傾向で、ハッチが賑わいの原資となっていたことが確かに裏付けられていました。

 

 

このように身近な須坂動物園ですが、近いがゆえに来園することはほとんどありませんでしたが、一度だけ、この「通路」を通って、ハッチの面会に訪れたことがあります。

 

その頃のハッチは〝現役バリバリ〟園舎に着くと、ラッキーにも屋外にいて、動物大好きのクラちゃんの視線を感じてか、ムクッと起きあがり、目の前で「サンドバッグパフォーマンス」を見せてくれたのでした。

 

その迫力たるや、まるでホンモノのボクシングのよう(見たことないケド ^^)

筋肉隆々の上半身からパンチを繰り出したと思えば、サンドバッグを手で押さえ付けた状態で強烈なカンガルーキッ~ク! そのパワーはハンパでなく、小林飼育員サンが後輩飼育員の身を案じたのも理解できます ^^;

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で、このハッチくん、サンドバッグを相手に、単なるストレス解消をしているだけではありません。何というか、聴衆の視線を意識し、ときにはカメラ目線を送りながら(^^)何というか「見られていることを楽しんでいる」ような、芸人魂も併せ持った〝エンターテナー〟だったのです。こりゃ人気も出るワケだわ(^^)

 

 

そんな人気者ハッチの死・・・ニュースで、主(あるじ)のいない園舎と、ポツンとぶら下がるサンドバッグが映っていましたが、まさにぽっかりと穴があいたような寂しさが伝わってきました。

 

それでも、ハッチは、愛妻クララとの間(一部違うようですが ^^)5匹の子宝に恵まれ、次世代への継承は万全のようです。

 

今後これらの「子役」が元気に育ち、第二・第三のハッチとして、来園者に癒しを与えてくれることを願って止みません。

 

 

突然旅立ったハッチくんですが、人間レベルでは到底なし得なかった、無垢な動物の所作が人々にくれる癒しのひとときの温かさや、身近な動物園をここまで活性化し、地域活性化の何たるかを示唆してくれた彼の大きな功績に、心から「ありがとう」を伝えさせていただくと同時に、ハッチくんの残してくれた有形無形の財産を、次世代に活かせるよう、動物との交流を楽しむ心をこれからも育んでいきたい、としみじみ思ったものでした。

 

 

 

◇ 「信州そば」が〝虚偽表示〟の標的に…根強い〝食品偽装〟に憤りを覚えます。

 

 

ハッチの訃報記事が大きく掲載される傍らで、小さな記事でしたが〝信州そば〟が食品偽装のネタに使われ、逮捕者が出るという事件に発展したことが写真入りで載せられ、別の意味で目を引きました。

 

 

 

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記事によると、三重県の食品加工販売業者が、実際には三重県内で製造した蕎麦(そば)を、袋の表示に実在する長野県内の製麺工場で製造したと虚偽の表示をし販売したもので、製品から異臭がするとクレームが出されたことから「アシ」がつき、逮捕に至ったというものです。

 

食品偽装といえば、2年前の「ミートホープ」や〝ささやき女将〟の「千場吉兆」があまりに有名です。それらの事件をきっかけに、食品偽装に対する社会認識は高まったところです。

 

しかし、儲け主義に走る悪徳業者は後を絶たないのが現状で、ついに今回〝信州そば〟が標的にされ、事件化してしまったことは、由々しき事態と言わざるを得ません。

 

実は、私が親しくさせていただいている方には、大手製粉メーカーの社員サンや、製麺業者サン、またそれらの関連業者サン、さらには二代に亘る蕎麦店経営者など、いわゆる〝業界関係者〟が多くおられ、今回の食品偽装が「対岸の火事」で済まされるか、非常に気になるところなのです。

 

遡れば、2002年、民放のニュース番組で埼玉県のホウレン草のダイオキシンの誤報がされ、おかげで多額の風評被害が発生した一件がありましたが、心ない一部の悪徳業者によって、高い品質の信州そばの金看板に泥が塗られるようになったことは、到底許されるものではないでしょう。

 

 

この〝信州そば事件〟のように、他人の看板をちゃっかり利用してひと儲けしようとする輩(やから)は、意外と多いものです。

 

〝身の丈以上〟というか、自分の能力を補うために、他人の看板を〝借りる〟ことは、何というか、つま先立ちでいつまでも歩くみたいなもので、いつか無理が生じるし、長くは保たないものです。

 

己の技量を知り、身の丈にあった所作に徹してこそ、確実な成果が得られると思うのですがネ。 

 

 

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 [ソバの花畑]サンプル写真

 

 

 

 


〈「事業仕分け」という荒療治〉

2009-11-26 | インポート

11/25 Wed.  [ クラちゃんの起床時刻 5:20 AM ]

 

 

◇「事業仕分け」は、行政での究極の〝荒療治〟

                  〝体質改善〟のため、かなりの痛みが伴っています。

 

 

11日から始まった、行政刷新会議ワーキングチームの手によって行われている「事業仕分け」は〝完全公開〟という透明性も手伝って、マスコミはもとより多くの国民の傍聴者が会場に訪れるなどし、今や鳩山政権の「目玉」として衆目を集めています。

 

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さきの総選挙で「これまでの政治のムダを洗い出し、国民の生活を第一に考える政治を断行する」とした民主党が、これまでの55年体制の〝ゆるま湯〟の中で継続されてきた事業の見直しと「子ども手当」などマニフェストの財源確保のために、国の関与する全ての事業を「公(おおやけ)の場」で精査し、必要性の可否を問い直すとするこの短期集中作業は、例えれば、長年かかって曲がってしまった腰を、整体師が「ボキボキッ!」っと一気に伸ばしてしまおうかという〝荒療治〟に映ります。

 

今回の見直し作業、447事業に亘る項目の洗い直しが行われ、財政面から言えば、総額3兆円の財源確保が目標として掲げられています。

 

これまで、国の〝ヒモ付き〟で行われてきた「まちづくり関連事業交付金」などの、地方自治体で行われる補助事業や「国立女性会館」などの省庁の傘下にあった施設の運営費、さらには「福祉医療機構」などの独立行政法人をはじめ、全ての事業にメスが入れられました。

 

それぞれを所管する省庁の役人を前に「仕事人」ならぬ「仕分け人」は、ボキボキッと整体し、バッサバッサとなで切りにしていきます。

 

テレビを通じて流されるその場面は、ある意味 痛快であり、ある意味 心配でもあります。

 

例えば、地方自治体にとって深刻な課題である「公共交通の再生」に関しては、現在もバス路線など、赤字運営の補填(ほてん)や、新たな活性化を図る施策は国の補助の下で行われており、これが切られれば、自治体の単費(たんぴ)で補うのは不可能となり、地域の〝市民の足〟は風前の灯となりかねません。

 

それに対する「仕分け人」の判断は「地域の公共交通インフラの再生は必須であるので(新型バスの購入補助は削減するが)赤字補填は必要とする」という〝賢明〟なものでした。

「仕分け人」は〝何でもNO!ではない〟ということが見え、安堵したところです。

 

 

 

今回の「事業仕分け」については(さきにも触れましたが)マニフェスト実行のための〝財源確保〟が第一義とされ「あれだけやっても約1兆4千億円の〝捻出〟にしかならず、見直しの効果は不十分」との評価がされていますが、私は、視点を変えれば、今回の仕分け作業には、また違った役割があると思うのです。

 

そもそも、この「事業仕分け」は、旧態依然の体制下で、半ば漫然と行われてきた公共事業や補助事業の〝存在意義〟や〝果たしている役割〟を、改めて見つめ直すこと、さらには、国の関連事業という隠れ蓑(かくれみの)を纏(まと)い、官僚の天下りの温床を維持し、そこに公金を流し込んでいるような〝悪しき旧体制〟を質すこと(それも公の場で)が、財源確保以上に大きな役割を担っていると思うのです。

 

〝公開裁判〟と揶揄(やゆ)する向きもありますが、第三者の前で事業の意義を即答できるか・できないかは、担当省庁の「取り組みの程度や意欲」を推し量る物差しにもなり、「仕分け人」の切り出す刃(やいば)をはっしと受け止め、返す刀を繰り出せないとすれば「本気で取り組んでいない」と判断される、ということでしょう。

 

オ役人にも「俊敏な反射神経」が要求され「あのォ~…」とモタついてみたりとか、言い訳めいた答弁をした瞬間に「バッサリ」ですから、全身で聞いて全身で応えるノウハウとエネルギーが要求されるところです。

 

今回のこの荒療治、平たく言えば、だらだら造っていた建造物を一旦ブチ壊して〝更地〟に戻し、新たな使い勝手のイイ建造物を、みんなの手で創りあげる、ということを目的としているとされ、逆に言えば、国民ひとりひとりが責任をもってカナヅチややノコギリを手に、建設作業に参加する、ということなのかも知れません。

 

また、今回の「仕分け」に対し、主に文教関係から多くの反対意見が出されていますが、私はこれも大切なことだと思います。

今回の事業の大幅見直しの実行、それに対する意見、それらを総合して新年度予算が組まれていくことこそが「国民主権の政治」の表れにつながる、と思います。

 

ただ…国の改革がスタートしたばかり、という状況下で、新年度予算を睨む地方自治体にあっては、これまでの補助金・交付金の変更があれば、自治体予算そのものも再計上ということになり、まさに「気を揉(も)む」といったところです。

 

長野市においても、年末年始を経て各部局が事業計画を練り、やがて市長査定に臨むワケですが、足し算のひとつが有るや無いやでは、描く絵も大きく変わってきてしまいます。

 

いずれにしても、国民の総意で改革を選択した以上は、痛みに耐え、創意工夫でこの大きな転換点、潮目を乗り切る「チームワーク」が、各自治体にも求められているのだと思います。

 

そんな中、事業見直しに反発一途(いちず)だと思われた首長の中にも、自治体においても「事業仕分け」をすべき、と考え、実行に移し始めているのは評価されるところです。

 

今回の国の動向を契機に、私たちの住む長野市においても(いたずらな廃止を進めるのでなく)これまでの事業を見つめ直す〝意識〟を持つべきときを迎えているといえるのかもしれません。

 

来たる12月議会において、議論の緒(ちょ)をつけてみたいと思います。

 

 

 

 

◇ オマケ・・・「現役世代と次世代」

 

先日「長野市テニス協会 納会大会」に足を運ぶと、会場の南運動公園の緑地に生える落葉樹は、すっかり葉が落ち、冬木(とうぼく)の侘びしさを漂わせています。

 

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それでも、樹(き)の根元を見れば、芝生のそこここから、可愛らしい新芽が育ち始めていました。

 

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果たして、この樹(き)の実子(じっし)かどうかは定かではありませんが、今を盛りと枝を伸ばす大きな樹と、次世代に向けて力強く育ち始めた小さな芽との〝共存風景〟が、自然の世界で受け継がれる循環型社会の象徴を見たようで、微笑ましく、また頼もしく映ったものでした。